恋の秋
劇場公開日 1998年11月28日解説
秋の穏やかな自然の空気に包まれながら、40代男女の恋模様を軽やかなタッチで描いた一編。監督・脚本は名匠エリック・ロメール。「春のソナタ」(89)「冬物語」(91)「夏物語」(96)に続く、本作が四季の物語シリーズの完結作となる。製作はフランソワーズ・エチュガライ。撮影は「木と市長と文化会館」からロメール組に加わっているディアーヌ・バラチエ。音楽はクロード・マルティ、ジェラール・パンサネル、ピエール・ペイラス、アントネッロ・サリス。編集は「木と市長と文化会館」以来ロメールと組むマリー・ステファン。録音は「レネットとミラベル 四つの冒険」からロメール組に参加するパスカル・リビエ。出演は「冬物語」のマリー・リヴィエール、「レネットとミラベル 四つの冒険」のベアトリス・ロマン、「ベルニー」のアラン・リボル、「ジェリコー・マゼッパ伝説」のディディエ・サンドルほか。98年ヴェネチア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。
ストーリー
南フランスの小さな町、サン・ポール・トロワ・シャトー。本屋を経営する主婦イザベル(マリー・リヴィエール)は、ローヌ渓谷の小さな農園でぶどう酒造りに打ち込んでいる親友マガリ(ベアトリス・ロマン)が独り身でいるのを心配していた。マガリの息子レオ(ステファーヌ・ダルモン)の新しいガールフレンドの女子大生ロジーヌ(アレクシア・ポルタル)も奇しくも同じことを心配。イザベルとロジーヌは、それぞれ勝手にマガリの恋の相手を探そうとする。イザベルは新聞の結婚交際広告欄にこっそり投書、ビジネスマンのジェラルド(アラン・リボル)と身代わりでデートし、彼をマガリにそれとなく会わせるように事を進めていく。一方ロジーヌは、最近別れた自分の元恋人の哲学教師エチエンヌ(ディディエ・サンドル)を、マガリに紹介しようとする。そしてイザベルの娘エミリア(オーレリア・アルカイス)の結婚式の披露宴ガーデン・パーティで、彼女らの企みを何も知らないマガリの前に、男ふたりが現れた。マガリはジェラルドのことを気に入ったが、偶然、イザベルがジェラルドに思わず抱きついたところを目撃。その後ようやくイザベルはジェラルドをマガリに紹介、マガリはジェラルドの車で自宅まで送ってもらったが、事の不可解さにマガリは不安がり、ふたりの仲はうまくいかない。マガリは夜になってからパーティ会場に戻り、イザベルに真相を聞き出す。するとジェラルドも会場に戻ってくる。そこでふたりは互いの気持ちを確認しあい、また会う約束をして別れるのだった。...

スタッフ
- 監督
- エリック・ロメール
- 脚本
- エリック・ロメール
- 製作
- フランソワーズ・エチュガライ
- 撮影
- ディアーヌ・バラティエ
- 音楽
- クロード・マルティ
- ジェラール・パンサネル
- ピエール・ペイラス
- アントネッロ・サリス
- 録音
- パスカル・リビエ
- 編集
- メアリー・スティーブン
- 字幕
- 松岡葉子
キャスト
- マリー・リビエールIsabelle
- ベアトリス・ロマンMagali
- アラン・リボルGerald
- ディディエ・サンドルEtienne
- アレクシア・ポルタルRosine
- ステファーヌ・ダルモンLeo
- オーレリア・アルカイスEmilia
- マチュー・ダヴェットGregoire
- イヴ・アルケJean-Jacques

作品データ
原題 | Conte d'automne |
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製作年 | 1998年 |
製作国 | フランス |
配給 | フランス映画社 |
上映時間 | 112分 |
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提供:株式会社キネマ旬報社
映画レビュー
- 平均評価
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3.5 (全2件)