大安に仏滅!?

劇場公開日:

解説

欠陥住宅と家庭崩壊に悩まされる中年サラリーマンの姿を通して、家族の絆を見つめるハートウォーミング・コメディ。監督は「借王2」の和泉聖治。脚本は、「お日柄もよくご愁傷さま」の布勢博一と「すばらしき臨終」の砂本量の共同。撮影を「流れ板七人」の安藤庄平が担当している。主演は「お日柄もよくご愁傷さま」の橋爪功。

1998年製作/107分/日本
配給:東映
劇場公開日:1998年4月4日

ストーリー

念願の一戸建てのマイホームを購入した西岡哲夫(53歳)。青森から父・和太郎を呼び寄せ、長女・真由の結婚を控えてた彼は、正に人生最良の時を迎えていた。ところが、暫くして夢のマイホームが実は手抜き工事による欠陥住宅であったことが判明する。しかも、次々に家の欠陥箇所が露見するのと呼応するように、家族関係の欠陥も露呈していった。真由は婚約相手の明彦とケンカがきっかけで結婚を辞めると言い出し、長男の雄平はお笑い芸人を目指すと家を飛び出して行ったきり、和太郎もボケ始めた様子だ。欠陥住宅と欠陥家族。ふたつの問題に頭を悩ます西岡に、更なる災難が降り懸かる。妻・由子の強い勧めで出かけた「欠陥住宅に悩む人のための無料相談室」で知り合った倉持という男に、お互いの家に火をつけて保険金を得る交換放火の相談を持ちかけられ、実際に火をつけられそうになったり。はたまた、家を建てた工務店に夜逃げされたり…。そんなある日、和太郎がいなくなってしまう。心配した西岡は、雄平と和太郎を青森まで探しに行くが、和太郎は彼らと入れ違いに家に帰っていた。安心すると同時に、拍子抜けする西岡。しかし、彼は懐かしい青森の実家を見たり、久しぶりに雄平と会話をするうち、家族への理解を深めていく。数日後、真由の結婚披露パーティが開かれた。ところがその途中、家の近所で火事が発生したとの連絡が西岡に入る。パーティを抜けだし、慌てて家に戻る一家。幸い、家は事なきを得るが、皮肉にもこの騒動のお陰で、西岡は家族の絆が強くなったことを感じるのであった。それから後、住み慣れた青森の実家に帰る和太郎を見送った西岡は、家族の絆を取り戻したように、家の欠陥部分も自らの手で直し始める。

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