日本とトルコの友情描く「海難1890」 和歌山県のオープンセットで内野聖陽ら意欲語る
2015年1月28日 05:30

[映画.com ニュース] 東映が手がける日本とトルコの合作映画で、1890年に発生したエルトゥールル号遭難事件を題材に、両国の時を超えた友情を描く「海難1890」の和歌山県串本町での撮影現場が1月23日、報道陣に公開され、主演の内野聖陽、忽那汐里、トルコ側の主役となるトルコ俳優のケナン・エジェ、田中光敏監督が会見した。
1890年9月、トルコの使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号が台風に遭遇し、和歌山県串本町大島の沖合で沈没。乗組員500人以上が死亡するという大惨事となるが、付近の住民の献身的な救助活動により69人が救出され、トルコに送り届けられた。そして時は流れて1985年、イラン・イラク戦争がぼっ発し、トルコは在イラン邦人の国外脱出に手を差し伸べる。撮影のため串本町の太平洋に面した海岸に組まれたオープンセットでは、地元住民有志による炊き出しも行われ、この日の撮影に参加した約100人のスタッフ、キャストの昼食には、地元海産物を使った料理やトルコ料理が振る舞われた。
会見に応じた内野は、今回の撮影で串本町を初訪問。その感想を「ごつごつした岩場や実際に水兵のお墓などを見て、この地で悲しい事件が起こってしまったんだと実感がわいてきました。しかし、串本の方々の温かい対応に触れて今日までの日本とトルコの友好関係、絆の強さを感じています」と述べた。さらに、連日びしょ濡れになって奮闘するトルコ人の俳優たちや、カメラが回っていないところで暖をとるよういたわる日本人キャストの姿を目にし、「実際の事件の時もこのようなことがあったんだろうと演じるイメージがわいてきます。亡くなった水兵たちの魂のためにも海外の方々に知ってもらえるように、これからの撮影を頑張っていこうと思います」と真摯な思いを吐露した。
2つの時代で2役を演じる怱那は、串本町での撮影では海難事故で婚約者をなくし、話をすることができなくなる女性ハルを扮演。「言葉ではなく表情で見せられたらと思います。まずは串本町での撮影をしっかり全うしてトルコでの撮影に臨みたいと思います」と気を引き締めている。
また、共演のエジェも「事件は悲しいことですが、今日に至るまでの日本とトルコとの友好関係の礎でもあります。この2国間の友好関係は他国のお手本となりうるので、世界に広めていけるような作品にしたいと思います」、田中監督も「串本町の熱い思いを背負いながら『真心』と『友情』というテーマをしっかり表現できるように頑張っていきたいと思います」とそれぞれ作品に寄せる思いを語った。今冬公開。
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