激レア!ホラー&ゾンビ 2022 : 特集
【マニアックホラー沼へようこそ】激レア傑作、大放出
ゾンビ映画世界選手権も開催! この夏、涼しくなり
たきゃここに行きやがれ! ~観なきゃ損な作品紹介~
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夏だ! うおお、あっちいいいい!!!!!! 猛暑日連発ふざんけんな! いっそ殺してほしいくらい暑い!
そんなときはここに行こう! スターチャンネルEXでは、7月からホラー映画をガッツリ特集。しかもただの特集ではなく、「隠れた傑作ホラー映画を観る。掘る。もっと。」「ゾンビ映画世界選手権」という魅力的な企画をブチ上げているのだ。
今、ここでしか観られない(かもしれない)超絶激レアな“マニアックホラー”のオンパレード。コアなホラーファンはもちろんニッコリ、ライトな映画ファンも「新たな世界」に到達できて大満足な作品を、これでもかと取り揃えている。
本記事では、Twitterのホラー界隈で知らぬ者はいない人間食べ食べカエル氏(@TABECHAUYO)をナビゲーターに、「隠れた傑作ホラー映画を観る。掘る。もっと。」「ゾンビ映画世界選手権」の魅力をご紹介。読まなきゃ損・損!
【紹介する人】人間食べ食べカエル
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Twitterで人喰いツイッタラーをやっています。ID @TABECHAUYOで検索すると出てきます。他には、映画秘宝様やciatr様等にも寄稿しています。人が食べられる映画が大好きで、1番お気に入りは「ザ・グリード」です。これを観ると物凄く食欲が湧くんですよ。というわけで、どうぞよろしくお願いします。
【各作品はどこで見られる?】
映画が好きなすべての人のための動画配信サービス「スターチャンネルEX」で鑑賞可能。7月8日から「隠れた傑作ホラーを観る。掘る。もっと。」の作品が順次配信(「マイドク」は日本初配信!)され、さらに8月2日から「ゾンビ映画世界選手権」の各作品も順次配信。テレビ放送もあり、スターチャンネル(※)で7月5~8日の午後9時に各作品が4日連続放送されるなど、夏の夜をホラーに彩る。詳細は公式HP(https://www.star-ch.jp/shinazu/)に詳しく載っているので、お見逃しなく!
※スカパー!、J:COMなどを通じてチャンネル契約が必要
【概要】マニアックホラーへ誘う“2つのステキ企画”
隠れた傑作=激レア…観られるうちに観るしかねえ!
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© MEDUSA FILM S.p.A. - 2007
まずは企画全体の趣旨を、映画.com編集部と人間食べ食べカエル氏がさらりとご紹介!
[隠れた傑作ホラー映画を観る。掘る。もっと。]何その作品! 観て得する“レアな逸品”ズラリ
誰もが知っているような有名作ではないものの、見どころに溢れたレアなホラー作品を特集! マスター素材の紛失で長らく幻と言われていたが、素材が発見され再び陽の目を見た「アリス・スウィート・アリス」(ブルック・シールズの映画デビュー作)、 長すぎる邦題で話題となった「マイドク」(略題)などなど……。
奥が深~~~~いホラーの世界にどっぷりハマれる、鼻血もののひとときを!
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© 1984 THE TUCKER PRODUCTION COMPANY LIMITED
[ゾンビ映画世界選手権]いろんな種類があるんだな! 各国ゾンビが派手に襲う、食う、そして散る!
2021年に実施され、大反響を巻き起こした人気企画が帰ってきた! ゾンビはアメリカだけじゃない……実はゾンビの定義は近年大幅に変化・進化しており、世界中で派生作品が雨後の筍のように誕生している。
そんな各国のゾンビ映画を集めてきました――今回はハリウッド超大作や、韓国発のエッジー作品などをピックアップ。バリエーション豊かな屍どもの活躍、人間たちの死に様を目に焼き付けろ!
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© 2020 HOLLYWOOD INNOVATIONS GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
[人間食べ食べカエル・びっくりポイント]よく噛めば噛むほど味が出る
この企画で声をかけて頂き、配信ラインアップを見て最初に思った事は「だいぶ渋いところを攻めているな」だった。いずれも最新作や話題になった作品というよりは、パッと見は地味だが、よく噛めば噛むほど味が出る。観た後にジワジワとその良さが染み入るように伝わってくる作品ばかりが揃っている。
隠れたスラッシャーの傑作「アリス・スウィート・アリス」や、怪奇色と潮の匂いが画面越しに漂ってきそうな画作りが魅力の「DAGON」など、一部のホラーファンの中でしか触れられていないような作品に日の目が当たるのがとても嬉しい。
どの作品も非常に味わい深いものばかり。隠れた名作たちを、じっくりと堪能してほしい。
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©1976 AND 2000 BY MARS PRODUCTION CORP
【これはガチ】カエル的“死んでも観て欲しい5作品”
おすすめ理由も一挙紹介…背筋がヒンヤリしてきた
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©2018 Lost In Apocalypse All Rights Reserved.
ということで本題だ。人間食べ食べカエル氏が、今回の特集放送作品の中から、おすすめ映画を5本ピックアップ! 見どころポイントとあわせて一気にご紹介しよう!
おすすめ①:「悪魔の沼」(隠れた傑作ホラー映画)
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「悪魔のいけにえ」で世界に衝撃を与えたトビー・フーパー監督が、“人間をワニのエサにしていた連続殺人鬼”の恐るべき実話をヒントに作り上げたホラー。大鎌を持って襲い掛かる片足が義足の殺人鬼を、ネビ・ブランドが怪演。その鬼気迫る表情は、人喰いワニを上回る強烈なインパクト。後に「エルム街の悪夢」シリーズのフレディ役で世界を恐怖に陥れるロバート・イングランドが、人喰いワニの餌食となる若者役で出演している。
・あらすじテキサスの田舎町。売春宿を追い出された少女クララは、町はずれにある古びたスターライト・ホテルに宿泊する。ホテルの主人ジャッドは、クララが売春宿から来たことを知ると興奮して襲い掛かり、手にした鎌で彼女を惨殺。遺体を敷地内の沼に投げ入れる。ジャッドはそこに、人間を飲み込むほど巨大なワニを飼っていたのだ。たちまちワニによって処分されるクララの遺体。やがて、彼女の家族が消息を探してホテルを訪れるのだが……。
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この映画は殺人鬼とアニマル(ワニ)がダブルで出てくるお得な作品だ。モーテルに入った客は主人によって残忍にいたぶられ、池に落ちればワニに食われる。史上最悪の「前門の虎 後門の狼」だ。
目を激しく刺激する正気の沙汰とは思えない照明とハイテンションな演技に加えて、豪快なワニの大暴れがぐちゃぐちゃに交じり合い、混沌となって観客を襲う。
初代「悪魔のいけにえ」の空気感と同じく、今の時代にこれを再現することは不可能だろう。トビー・フーパーにしか撮れない狂気的な魅力に満ちた作品だ。
おすすめ②:「マイドク いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか」(隠れた傑作ホラー映画)
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・概要
長すぎる邦題が話題を集めたニュージーランド製バイオレンスホラー。「デビルジャンク」のデビッド・ブライス監督が、マッドサイエンティストに操られて両親を惨殺した青年の復讐を描く。容赦のない流血や惨殺シーンなど、激しいバイオレンス&スプラッタ描写が注目を集め、パリファンタスティック映画祭でグランプリを受賞。主演のマイケル・ハーストは後に監督業へ進出し、「死霊のはらわた リターンズ」などを手掛けている。
・あらすじ父の勤務先の病院を訪れたマイケルは、行き過ぎた研究を咎められたハウエル教授が父と激しく口論する現場を目撃する。その後、ハウエル教授の罠にはまり、ある実験を施されたマイケルは両親を散弾銃で射殺。精神病院に収容されてしまう。それから7年。ハウエル教授はある島に巨大な病院を築き、今も恐るべき生体実験を続けていた。退院後、その事実を知ったマイケルは、復讐を誓って3人の友人と共にハウエルの島へ向かう……。
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ラノベか!?と思う長いタイトルと、ラノベか!?と思う略称だけは知っている人も多いだろう。あとグロテスクなスチール写真も見たことがある人は多いと思う。その中身は緩さと硬派な空気が絶妙なバランスで成り立った、意外にも手堅い仕上がりとなっている。アクションも本格的だ。特に中盤のバイクに乗った敵とのバトルはかなり見応えがある。
カット割りのテンポの良さや構図の格好良さは今の時代にも十分に通じる。どうせタイトルでオチてるタイプの映画でしょ?とナメてかかると、意外な出来の良さに面食らうことだろう。
おすすめ③:「サスペリア・テルザ 最後の魔女」(隠れた傑作ホラー映画)
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イタリアン・ホラーの名匠ダリオ・アルジェント監督が、「サスペリア」「インフェルノ」に続いて27年ぶりに発表した“魔女三部作”の最終章。父の映画に多数出演しているアーシア・アルジェントが魔女の呪いを解こうと奔走するヒロインを演じ、彼女の母でアルジェント監督夫人であるダリア・ニコロディも共演。工夫を凝らした拷問器具やヒロインと魔女の死闘など、前二作を凌ぐ残酷描写がふんだんに盛り込まれている。
・あらすじイタリアのヴィテルボの町で、19世紀のものと思われる棺と遺品を収めた箱が発掘される。それらはローマの博物館へ送られ、アメリカ人留学生のサラをはじめとする研究者たちによって開封される。その中には不気味な彫像と、古代文字が記された法衣が入っていた。そして、それらと共に封印されていた邪悪な魔女“涙の母”をサラは解き放ってしまう。混乱に陥るローマの街を救うため、サラは再び“涙の母”の封印を試みるが……。
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「サスペリア」「インフェルノ」に続く魔女3部作の最後を飾るのが本作。前2作とガラッと雰囲気が変わり、より汚らしく、残酷になっている。最初の犠牲者からいきなり過剰すぎる被害に遭う。口を裂かれ、腹も裂かれ、自分自身のはみ出た腸で首を絞められる……! そこまでやりますか!?
世界各国の魔女が一堂に会するという、スポーツマンガの世界大会編みたいな展開も楽しいし、必要以上にやりすぎているのが魅力。洗練とは程遠いが、だからこそ光り輝くものがある。
美しい画を求めると肩透かしを食らうかもしれないが、その分ホラー度が増しているから個人的には無問題。ゴア・ショック成分を求める方に全力でお勧めしたい。
おすすめ④:「超 感染 ファイナル・デッド」(ゾンビ映画世界選手権)
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世界中が“感染熱狂”! 映画賞獲得数156部門、ノミネート58部門……「新感染 ファイナル・エクスプレス」「カメラを止めるな!」に続く、中国製作のノンストップ・ゾンビ・サバイバル!
・あらすじとある超高級ホテルで、突如得体の知れない人喰いゾンビが出現! 逃げ惑った市民が次々と襲われていく。ホテル最上階のスイートルームに閉じ込められたボスから助けの電話を受けた運転手ジャックは、車のトランクから1本の金属バットを手に、無我夢中で駆けつけた。“感染者”に占領されたホテルで生き残った5名は、安全な軍事基地への脱出を試みる。年齢、性別、職業もバラバラの彼らは、一致団結し、無事に脱出できるのか?命がけのサバイバルがいま始まる!
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非常に聞き覚えのあるタイトルだが、決してパクリではない。本作独自の魅力を確立した、立派な1本のゾンビパニック映画だ。
この映画の最大の魅力は、生存者たちが繰り広げる人間模様だろう。ゾンビに襲われる極限状況でのサバイバルは迫力不足ではあるものの、運転手の主人公を始めとした登場人物のキャラがしっかりと立っているため、十分なスリルを味わうことができる。
主人公とそのボスの関係性も凄く良い。厳しい懐事情をアイデアと工夫でカバーしたローバジェット映画のお手本のような作品だ。こういう作品を観ると、アジアのゾンビ映画もどんどん底上げがされていると感じる。
おすすめ⑤:「クレイジーズ 42日後」(ゾンビ映画世界選手権)
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テレビシリーズ「ティーン・ウルフ」のタイラー・ポージーが主演を務め、名優ドナルド・サザーランドが共演、監督は「ヴェンジェンス」「ハングマン」のジョニー・マーティン。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2021」で上映された。
・あらすじ人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界を描くサバイバルアクション。ある朝、ロサンゼルスのアパートに住むエイデンが目を覚ますと、テレビに緊急放送の文字が並んでいた。外では人々が逃げ惑い、近くにヘリが墜落。やがてアナウンサーが、あるウイルスの発生を告げる。感染者は目から血を流し、叫び、人を襲うのだという。そしてウイルス発生から42日後、エイデンはついに、感染者が蔓延る外の世界へと足を踏み出すが……。
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ゾンビ映画というジャンルの魅力は、その自由度の高さにある。世界規模の大スペクタクルパニックだって描けるし、範囲を絞ってサスペンス性を高めることもできる。
この映画は範囲制限タイプだ。その範囲とは部屋の一室! 並みのゾンビ映画よりだいぶ狭めている。でもそのおかげで息の詰まるようなスリルに満ちている。
部屋の外にはゾンビがいっぱい。中は安全だが、食料はいつか尽きる。いつかそのうち出なければならない。その葛藤が生み出すドラマが面白い。アイデアに満ちたユニークな作品だ。
【ホラーは続くよどこまでも】他にも注目作、あるゾ!
7~8月はスターチャンネルEXで“沼”にハマってみよ!
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上記作品のほかにも、魅力的な激レアホラーが「ワールド・ウォーZ」のゾンビタワーばりに迫りくる!
上記で紹介してきた作品以外にも、ある科学実験が生んだ凄惨な恐怖を描いた「ザ・ブルード 怒りのメタファー」(デビッド・クローネンバーグ監督の初期作)、都市伝説を題材にした鳥肌モノホラー「バイバイマン」などが多数ラインナップ。ホラー好きにとって垂涎ものの2カ月間がやってくる。(配信・放送の詳細は公式HPを参照)
で、「観たい!」となった“あなた”に朗報! スターチャンネルEXは、現在、初回7日間は無料で利用できちゃうのだ。試しに登録して(一定期間はタダで鑑賞して)、ワンランクもツーランクも上質な映画体験を堪能してみてほしい。
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