ランドスケーパーズ 秘密の庭 : 特集

2022年4月25日更新

一見、普通の中年夫婦…彼らは両親を殺し庭に埋めた…
衝撃の実話×オスカー女優×「チェルノブイリ」製作陣
GWに観てほしい、ドハマり確定の海ドラ! 無料放送も

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とある事情でフランスに暮らす英国人の中年夫婦が殺人事件の容疑者として逮捕。かけられた容疑は15年前、妻の両親を殺害し自宅の裏庭に埋めたという戦慄的なものだった――。

一見、どこにでもいそうな夫婦の“驚きの正体”とは? 実際にイギリスで起きた事件をもとに、傑作と名高い「チェルノブイリ」を手がけた製作陣と、英SKY&米HBOが、全4話のミニ・シリーズとしてドラマ化した。それが「ランドスケーパーズ 秘密の庭」だ。

渦中の主人公夫婦を演じるのは、「女王陛下のお気に入り」でアカデミー賞主演女優賞に輝き、今やオスカーの常連となったオリビア・コールマン。そして「ハリー・ポッター」シリーズのルーピン先生役でおなじみのデビッド・シューリス。

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実力派の名優ふたりが、内に秘めた狂気と、当人同士しか理解しえない摩訶不思議な夫婦関係を演じ、本領を発揮する。実はこの夫婦、往年の映画ファンという設定で、劇中には思わずニヤッとしてしまう映画ネタもザクザクなのだ。

単なる実話系海外ドラマという枠に収まりきらない、魅力満載の本作。埋もれたままにはしておけない、観れば必ず沼にハマるその見どころを映画.comが“掘り起こします”――このゴールデンウィークは、あえて本作をイッキ見して過ごそう!

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【予告編】「ランドスケーパーズ 秘密の庭」

【この夫婦、どこかおかしい】言葉にできない違和感!
強烈な物語と斬新な演出、観れば即座に“沼落ち”確定

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●夫婦は両親を殺して庭に埋め、海外へ逃亡した――イギリス中を震撼させた事件、驚くべき真実とは?

物語の主人公はイギリス人の中年夫婦スーザン(オリビア・コールマン)と、クリス(デビッド・シューリス)。ある事情を抱えたふたりは、フランスで質素ながらも、夫婦水入らずの生活を送っていた。

しかし、そんな生活に暗雲が立ち込める。失業してしまった夫クリスは言葉と年齢の壁を前に、再就職がうまくいかず生活が困窮し始めるのだった。スーザンには内緒で、裕福な継母に経済的な支援を申し出るクリス。その際、15年間隠し続けた事実――妻の両親を殺し、裏庭に埋めた――を自白してしまったのが運の尽きだった。

継母の通報によって、実際にかつて夫婦が住んでいた邸宅の裏庭から、遺体が発見された。ふたりはイギリスで取り調べを受けることになる。

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第1話を観始めて、すぐに気づくのは、言葉にできない違和感。この夫婦、どこかおかしい……。

15年もの間、殺人を犯した現実から逃れながら、地味で平凡な生活を送っていた点に加えて、スーザンの浮世離れした言動や、ときに感情のコントロールができなくなる姿。それをあくまで優しく包み込むクリスの深く、歪んだ愛情に「やっぱり、このふたり、何か隠している」と胸がザワザワしてしまうのだ。

一体、15年前に何があったのか? 第1話を観終わる瞬間、次なる展開が気にならずにはいられない!

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●サスペンスの域を超えた“狂気と幻想”のラブストーリーが、たまらなく魅力的

自分が殺人犯として逮捕されてしまうかもしれない。そんな危機的な状況に置かれても、どこか現実逃避したスーザンの言動は、観ているこちら側が「これは虚構か、現実か?」と戸惑ってしまうほど。その戸惑いは、登場キャラクターが視聴者に直接語りかける“第4の壁超え”(「デッドプール」などのアレ)をはじめ、独自な語り口によって増幅される。

幻想と現実のはざまを行き来しながら、それでも確かな愛情で結ばれた夫婦の姿は、サスペンスの域を超えた“狂気と幻想のラブストーリー”。それを見事に体現する名優ふたりの演技も必見だ。

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現地イギリスでの評判も上々だ。先日発表された第75回英国アカデミー(BAFTA)賞のテレビ部門では、最優秀ミニ・シリーズ作品賞、監督賞(フィクション)、主演男優賞、作曲賞、編集賞(フィクション)、撮影・照明賞(フィクション)、美術デザイン賞の7部門でノミネート。これは最多11部門候補の「IT'S A SIN 哀しみの天使たち」に続く多さとなっている。

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●映画ファン必見の“名作映画ネタ”の数々──

もう1つ、映画ファンに注目してほしいのは、劇中に挿入される“映画ネタ”の数々。スーザンが大好きなゲイリー・クーパー主演の「真昼の決闘」(1952)の本編映像が挿入されたり、夫婦がフランスの名優ジェラール・ドパルデューと手紙をやりとりするシーンがあったりと、随所で思わぬ発見ができるはずだ。

ちなみに、物語のモデルとなった実在の夫妻も大の映画ファンだったそう。逃亡中にもかかわらず2000万円以上の借金を抱え、そのほとんどを希少価値の高い映画ポスターや、スターのサインなどに注ぎ込んでいたという。

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夫婦が愛する往年の西部劇やモノクロ映画風の映像によって、スーザンの回想や白昼夢を表現したり、ハッとさせられる色使いの照明を駆使したりと、一般的な海外ドラマとも一線を画すビジュアル世界が展開。非常に“映画的”な作りになっており、映画ファンの感覚にもしっくりとフィットする。

さらに話数が少ないリミテッド・シリーズであることも嬉しい。テンポの良い全4話は、一気に物語にのめり込みたい映画ファンにこそ観てほしい。

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【スターチャンネルEX独占】他にもある推しドラマ
傑作リブート&感動作が日本初上陸! 全部観よう!


「ランドスケーパーズ 秘密の庭」以外にも、スターチャンネルEXでは刺激的、見応えたっぷりの注目作が山ほどある。ここでは、特に観てほしい2作品をご紹介する。

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●「ハリー・パーマー 国際諜報局」…傑作スパイ映画を、全6話でドラマ化!

原作はかつて、マイケル・ケイン主演で「国際諜報局」(1965)として映画化もされた、レン・デイトンによるイギリスの人気スパイ小説シリーズ。冷戦下の1963年を舞台に、物資横流しの罪で逮捕された陸軍軍曹ハリー・パーマーが、服役免除と引き換えに、核兵器開発に関わっていた英国人教授の誘拐事件を捜査することに。諜報員となったパーマーは、事件の関与が疑われる男と接触するため、ベルリンに向かうが……。

「トレインスポッティング」のジョン・ホッジが初めてテレビドラマの脚本を担当。もともと原作小説は「007」へのアンチテーゼとして執筆されたともいわれ、主人公ハリー・パーマーは労働者階級出身&料理好き、やや地味な男という設定。トレードマークは黒縁メガネで、「オースティン・パワーズ」や「キングスマン」がオマージュを捧げた作品としても知られている。英国生まれのスパイアクションらしい、スタイリッシュで疾走感あふれる全6話だ。

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●「スモール・アックス」…アカデミー賞受賞「それでも夜は明ける」監督による渾身のドラマ

黒人監督の作品として初めてアカデミー賞作品賞に輝いた「それでも夜は明ける」のスティーブ・マックイーン監督が、テレビシリーズに初挑戦。1960~80年代のロンドンを舞台に、自身のルーツであるカリブ系移民コミュニティにスポットライトを当て、全5話のアンソロジーを完成させた。「スター・ウォーズ」シリーズのジョン・ボイエガ、「ブラックパンサー」のレティーシャ・ライトら実力派キャストが集結している。

実話をもとに、自らの運命を切り開こうと苦悩し格闘したカリブ系黒人住民たちの姿が力強く描かれた各エピソードは“Film=映画”と位置付けられた。アカデミー賞の前哨戦である第46回ロサンゼルス映画批評家協会賞では、「ノマドランド」を抑え、テレビシリーズとして初めて最優秀作品賞を受賞。オバマ元大統領は2020年のベスト“映画”として、本作の第2話「ラヴァーズ・ロック」を選出している。現代の“BLM運動”と地続きになった激動の歴史は、今こそ見逃せない。

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ドラマの枠を超えた完成度の「ランドスケーパーズ 秘密の庭」をはじめ、スパイアクション映画好きにはたまらない「ハリー・パーマー 国際諜報局」、5本の“映画”として見応え十分の「スモール・アックス」などなど……。

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