全米映画ランキング : 2018年10月5日~2018年10月7日
全米映画ランキング:2018年10月9日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2018年10月5日~2018年10月7日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | Venom | 1 | 80,030,000 | 80,030,000 | |
2 | 初 | A Star Is Born | 1 | 41,250,000 | 42,600,000 | |
3 | 2 | Smallfoot | 2 | 14,900,000 | 42,760,945 | |
4 | 1 | Night School | 2 | 12,275,000 | 46,751,355 | |
5 | 3 | The House with a Clock in Its Walls | 3 | 7,295,000 | 55,051,560 | |
6 | 4 | A Simple Favor | 4 | 3,435,000 | 49,014,356 | |
7 | 5 | The Nun | 5 | 2,610,000 | 113,367,310 | |
8 | 6 | Hell Fest | 2 | 2,075,000 | 8,864,476 | |
9 | 7 | Crazy Rich Asians | 8 | 2,060,000 | 169,134,942 | |
10 | 初 | 2 | 1,240,229 | 1,240,229 |
「ヴェノム」10月OP興収新記録でV 「アリー スター誕生」は2位デビュー
10月に入った全米ボックスオフィス。先週末は2本の強力作が同日公開され、オープニング興収約8000万ドルを記録した「スパイダーマン」のスピンオフ「ヴェノム」が首位デビューを果たし、本年度のアカデミー作品賞ノミネートが確実視されているブラッドリー・クーパー&レディー・ガガ主演の音楽ドラマ 「アリー スター誕生」がOP興収約4100万ドルで2位デビューとなった。
10月のOP興収ではマット・デイモン主演の「オデッセイ」(約5430万ドル)、サンドラ・ブロック主演の「ゼロ・グラビティ」(約5580万ドル)を抜き歴代1位となった「ヴェノム」は、サンフランシスコの記者エディ・ブロックが、人体実験で死者を出している財団を調査中に<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体に寄生され、マーベル史上最も残虐な悪<ヴェノム>になるまでの誕生秘話が描かれるSFアクション。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディが主人公エディに扮し、ミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッド、ウッディ・ハレルソンらが共演。「ゾンビランド 」「LAギャング・ストーリー」のルーベン・フライシャー監督がメガホンをとった。
初登場で2位にランクインしたブラッドリー・クーパー&レディー・ガガ主演の「アリー スター誕生」(原題:A Star Is Born)は、1937年公開の「スタア誕生」(ウィリアム・A・ウェルマン監督/ジャネット・ゲイナー&フレドリック・マーチ主演)、54年公開の「スタア誕生」(ジョージ・キューカー監督/ジュディ・ガーランド&ジェームズ・メイソン主演)、76年公開の「スター誕生」(フランク・ピアソン監督/バーブラ・ストライサンド&クリス・クリストファーソン主演)につづく「A Star Is Born」4度目の映画化作品。ワーナーとクリント・イーストウッドがビヨンセ主演でリメイクしようとしていた企画を「アメリカン・スナイパー」でイーストウッドと組んだクーパーが引き継ぎ、監督デビュー作として完成させた。
37年版と54年版は映画業界、76年版は音楽業界を舞台にしているが、今回は76年版を踏襲したストーリーで、酒浸りのミュージシャンと新人女性シンガーの恋愛が描かれる。ベネチア国際映画祭での上映以来、多くの批評家から絶賛されており、今年の賞レースでも注目を集める1本となっている。共演にサム・エリオット、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイブ・チャペル。脚本には「フォレスト・ガンプ 一期一会」「インサイダー」「ミュンヘン」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を執筆した名手エリック・ロスも名を連ねている。
前週首位だったティファニー・ハディッシュとケビン・ハート共演のコメディ「Night School」は約1200万ドルの興収で4位にランクダウンした。
今週末は、人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロング船長の伝記を「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督&ライアン・ゴスリング主演で映画化した「ファースト・マン」に、ノワール群像劇「Bad Times at the El Royale」(ジェフ・ブリッジス、クリス・へムズワース、ダコタ・ジョンソン、ジョン・ハム共演)などが公開となる。
2018年10月9日更新 藤井竜太朗