高橋ヨシキ : ウィキペディア(Wikipedia)
高橋 ヨシキ(たかはし ヨシキ、1969年7月4日 - )は、東京都新宿区出身https://gekido-rageaholic.com/staffのアート・ディレクター、映画ライター、デザイナー、映画監督、悪魔主義者(サタン教会)。
来歴
暁星高校時代、ホラー映画雑誌『VZONE』(Vゾーン)のアルバイトとしてキャリアをスタート。早稲田大学第一文学部で西洋哲学を専攻。中退・復学、除籍後、CMプランナー、広告会社勤務を経て1995年にフリーランスのライター/デザイナーとして活動。
デザイナーとして『マーダー・ライド・ショー』、『石井輝男BOX』、『ヤコペッティBOX』などのDVDジャケットや、日本のインディーズレコードレーベルである殺害塩化ビニールに所属するQP-CRAZYのCDのジャケットなどを手がける。また洋泉社(2020年から双葉社)発行の映画雑誌、『映画秘宝』においてはアートディレクターならびに読書投稿コーナーを担当している。また、2007年からは『映画秘宝』内の<雑誌内雑誌>『DEVIL PRESS』を編集・執筆。
2010年9月、アメリカのテキサス州で行われたファンタスティック・フェストにおいて、園子温監督と共同脚本を手がけた映画『冷たい熱帯魚』が「ファンタスティック部門」で脚本賞を受賞した。
2021年2月、長年に渡りレギュラー寄稿者をつとめていた『映画秘宝』からの引退を表明https://twitter.com/InfoYoshiki/status/1363043267143639043。同年6月に柳下毅一郎、てらさわホークらと Youtube チャンネル『BLACKHOLE』を開設し、自身も8月に Youtube チャンネル『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャーTV』を立ち上げた。
2022年に『激怒』で劇場用長編映画作品を初監督。
人物・エピソード
- いわゆる「女囚モノ」「ナチス拷問モノ」と呼ばれる映画の愛好家である。自身のホームページ"INFERNO PRISON"内で「バカヨシキ所長」と名乗っている。
- 「東雲会」というイベントを新宿ロフトプラスワンにて不定期で開催している。乾杯の際には映画『悪魔のしたたり』の女性のでん部へダーツを投げるシーンが必ず流される。
- 1997年の映画『オーガズモ』の日本版ポスターを担当したことを機に映画のポスターデザインを手掛けるようになる。
- 2001年にアニメ『サウス・パーク』の第1シーズンから第4シーズン途中までを紹介した著書『公式版 サウスパーク・コンプリート・ガイド』を出版している。権利に厳しいコメディ・セントラルがこの本の出版を許可したのは、『サウス・パーク』の作者であるトレイ・パーカーが直接オーケーを出したため。この背景には高橋の知人であり当時サウスパークの日本語版翻訳として関っていた桑原あつしや、トレイ・パーカーの自宅に居候しつつ『サウス・パーク』のスタッフとして関ったJUNICHIによる水面下での協力があり、トレイから直接許可を取る事が出来た。
- 2003年の映画『キル・ビル』の公開前に「ビルを殺れ!!」というタイトルで映画の内容をコラージュで予想した作品を『映画秘宝』誌上で発表。これをアメリカの映画情報サイト"Ain't It Cool News"が取り上げ、『キル・ビル』の監督であるクエンティン・タランティーノの知るところとなる。タランティーノが上映に伴うプロモーションで来日した際の『映画秘宝』インタビューではこのコラージュのA2判ポスターが用意され、監督はこれに嬉々としてサインした。現在タランティーノの自宅にはこのポスターが飾られてある。この非公式ポスターについては『キル・ビル Vol.1 プレミアムボックス』に同梱されているブックレットで確認でき、そのデザインは1970年代の東映任侠映画のような仕上がりのものとなっている。
- 英語・フランス語が堪能で、両言語でのインタビュー時には通訳を必要としない。
- サタニストであることを公言している。
- 2009年の映画『ヤッターマン』のロゴならびにポスターをデザインした。
家族
- 父は東京大学や国際基督教大学で教授を務めた生物学者の高橋景一。高橋ヨシキが8ミリ映画を取り始めたさい、編集作業に四苦八苦していたのを見かねた景一がスプライサーをプレゼントしてくれたという『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド vol.321』。
- 元妻は元モデル/映画ライターのナイトウミノワhttps://twitter.com/minowa_/status/1354381882788438017?s=20。 現妻はイラストレーターの Utomaru。
ジャケットデザイン
DVD
- マーダー・ライド・ショー
- 石井輝男BOX
- ヤコペッティBOX
- 尻怪獣アスラ
- ザ・ダム 放流
CD
- 悪魔の毒々新録ワースト(QP-CRAZY)
- タンク山の動物園(QP-CRAZY)
- 平成暗イ死ス(QP-CRAZY)
- 新宿暴力街-CYBER TERRORIST CITY-(QP-CRAZY)
本
- 東京デッドクルージング(深町秋生)
日本酒
- タクシードライバー(喜久盛酒造)
著書
- 海猫沢めろん、更科修一郎、中原昌也との共著
監訳・監修
映画
- 冷たい熱帯魚(2010年、共同脚本、宣伝デザイン)
- 電人ザボーガー(2011年、メインタイトルポスタービジュアルデザイン)
- 大仏廻国 The Great Buddha Arrival(2018年、ポスタービジュアルデザイン)
- 激怒(2022年、企画、脚本、監督)
TV
過去
- シネ通! - レギュラー・コメンテーター
- ニッポン・ダンディ(TOKYO MX、金曜) - 2012年10月 - 2013年9月までは映画コーナーのゲストとして不定期出演、2013年10月 - 2014年3月は金曜ダンディとして不定期出演。
- バラいろダンディ(TOKYO MX、金曜) - 2014年4月より金曜ダンディとしてレギュラー出演。
ラジオ
過去
- すっぴん!(NHKラジオ第1放送、金曜)「高橋ヨシキのシネマストリップ」 - 2015年4月 - 2020年3月
配信
YouTube
- (柳下毅一郎、てらさわホークと共同)
ライブストリーミング・ポッドキャスト
- DOMMUNE RADIOPEDIA 「MOVIE CYPHER(ムービーサイファー)」(2022年2月 - 毎月第4週木曜日) - ライブストリーミング・チャンネルDOMMUNEの番組。MCは高橋の他に柳下毅一郎、三留まゆみ。毎月1回・木曜日にスタジオから生配信し、翌週の火曜日Amazon Musicのポッドキャストでアーカイブが配信される。
関連人物
外部リンク
- INFERNOPRISON.COM - 公式サイト(閉鎖、2016年まで)
- (2020年3月 - )
- 純米原酒 タクシードライバー - パッケージデザインならびに命名
- BON-KURA - Tシャツデザイン
- SPA! - 映画コラム「ブッ殺シネマ」連載中
- 高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド - 有料メールマガジン
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/04/20 11:27 UTC (変更履歴)
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