白鳥哲 : ウィキペディア(Wikipedia)
白鳥 哲(しらとり てつ、1972年3月21日 - )は、日本の声優、俳優、映画監督。東京都台東区浅草橋出身。大沢事務所所属。
人物
東京都台東区浅草橋で育つ。祖父の代から3代続く江戸っ子。
趣味はプラモデルで、『ブレンパワード』の勇の役を演じていたときはブレンのプラモデルにさわり、自分が動かしている感覚を掴んだ。特技は英会話、手品。小学2年生の時に映画『スター・ウォーズ』を観て「僕もこんな風に想像の世界を映像にしたい」と憧れる。小学4年生からお小遣いをためて買った8ミリフィルムで映画を製作し、中学生の時に映画監督になりたいと考えており、映画監督としても活動している。
白鳥自身は内気で人前で喋ることは苦手であり、大学時代に自分は表現をすることが苦手だということに気付いて、克服しようと1993年より文学座に入り、1998年座員に昇格。文学座の俳優として在籍し、2006年11月より大沢事務所に移籍。明治学院中学校及び明治学院東村山高等学校を経て、明治学院大学国際学部国際学科卒業。
父は製造業で、チャックを作る会社であり、YKKの代理店をしている。
声優業
富野由悠季監督のテレビアニメ『ブレンパワード』の主人公、伊佐未勇役で声優デビュー。以来悩み多き思春期の少年の役が多くなるが、個性の強い悪役や不良少年の役、ケレン味の強い役柄なども演じている。
『ブレンパワード』の初期のころの収録では、舞台の要領であらかじめ台詞を覚え、台本無しで演技に臨んだ。
SFアニメに出演することも多く、テレビアニメ『無限のリヴァイアス』(相葉昴治役)に出演した。
俳優・映画監督業
1994年に『十時半睡事件帖』ゲスト主役でテレビドラマに初主演する。以来、NHK連続テレビ『レイコの歯医者さん』、『昨日の敵は今日の友』レギュラー出演などテレビドラマを中心に活動し始める。舞台『あ?!それが問題だ』(作・演出江守徹、サンシャイン劇場)では、文学座の新人クラスとしては異例の主役・ハムレット役に大抜擢される。
出演映画『Pandora!』(伊藤太一監督)では工藤夕貴の相手役に抜擢され、映画『日本の黒い夏』(熊井啓監督)では中井貴一の部下役で映画俳優として注目される。
1998年頃に映画制作に本格的に取り組むようになり、監督映画『ストーンエイジ』は、その独特なテーマ性、黒田勇樹、佐藤藍子、柴田理恵などの俳優を起用した本格的な作品となっており、各界から高く評価されている。2006年劇場ロードショーされ、雑誌「ぴあ」で観客投票10位。ベストシネマ賞2006年度上半期19位にランキングされたり、さらにハリウッドでも上映され海外でも高く評価された。
映画プロデュース作品『VOiCE』は、『ストーンエイジ』の姉妹作品となる映画。監督は河田秀二。同じ製作チームをひきつぎながら、主な俳優には新人を起用、主演も務めた意欲作。ゆっくりしたペースで心の動きをじっくりと描いた。
監督映画『魂の教育』は、右脳開発の第一人者七田眞を追ったドキュメンタリー映画である。2008年11月から渋谷アップリンクにて劇場公開された。
監督映画『不食の時代 〜愛と慈悲の少食〜』は一日青汁一杯で生活し続けている森美智代を取り上げ、「食」を見つめ直すドキュメンタリー映画。回想ドラマ主演にタレントの山田まりやが起用されている。2010年10月東京、大阪で劇場公開。上記の『ストーンエイジ』『魂の教育』『不食の時代』の3作を「"映像の伝道師"白鳥哲の3部作」と名付けている。
監督映画『祈り〜サムシンググレートとの対話〜』は、筑波大学名誉教授の村上和雄博士を取り上げ、「祈り」を含めた心の働きが遺伝子に影響を与えることを表現している。村上と共に、ホリスティック医学の権威ディーパック・チョプラ博士、細胞生物学者ブルース・リプトン教授、祈りを含めた意識研究を科学雑誌に発表し続けているジャーナリストのリン・マクタガートなどが登場し、「祈り」を含めた意識研究の最先端を明らかにしている。2012年9月から渋谷アップリンクほか全国公開。この作品は、ニューヨーク・マンハッタン国際映画祭グランプリ、カルフォルニア・フィルムアワード金賞受賞、インドネシア国際平和平等映画祭優秀賞、マルベーリャ国際映画祭、インドネシア国際映画祭入賞し、世界各地で高い評価を受けている。
2015年には、自身が監督を務めた映画『蘇生』が、公開された。
出演(声優)
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
劇場アニメ
- 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(2005年、ケイン・フュリー)
- ゲド戦記(2006年、船員)
- 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-(2010年、アンドレイ・スミルノフ)
- 劇場版 戦国BASARA -The Last Party-(2011年、最上義光)
- スクライド オルタレイション TAO(2011年、無常矜侍)
- スクライド オルタレイション QUAN(2012年、無常矜侍)
- ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年、イワサキ)
- コードギアス 反逆のルルーシュ I - III(2017年 - 2018年、ロイド・アスプルンド) - 3部作
- コードギアス 復活のルルーシュ(2019年、ロイド・アスプルンド)
- 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年、龍賀時貞)
OVA
- 無限のリヴァイアス Light(2000年、相葉昴治)
- キノの旅 〜とっておきの話〜(2003年、男)
- 装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE(2011年、シラフ)
- コードギアス 反逆のルルーシュ ナナリーinワンダーランド(2012年、ロイド・アスプルンド)
Webアニメ
- 埼玉県在住、フジヤマオサム、33歳、無職(ニート)。 〜フジログ入門編〜(2011年、タカハシ 他)
- 虫籠のカガステル(2020年、商区長)
- 悪魔くん(2023年、相葉)
ゲーム
ドラマCD
- G線上の猫(佐野)
- スクライド設定資料集特典ドラマCD(無常矜侍)
吹き替え
映画(吹き替え)
- あの頃ペニー・レインと(ウィリアム・ミラー〈パトリック・フュジット〉)
- オースティン・パワーズ ゴールドメンバー(ナンバー・スリー〈フレッド・サベージ〉)
- オルフェ(マイケル)
- 案山子男2/復讐の雄叫び(カール〈デヴィッド・カストロ〉)
- 夏至(ハイ)
- ジーリ(ブライアン〈ジャスティン・バーサ〉)
- ジャッジメント・デイ 地球崩壊(ネイサン〈クリス・プラット〉)
- ムースポート(バラード〈フレッド・サベージ〉)※ソフト版
- ユーロトリップ(ジェイミー〈トラヴィス・ウェスター〉)
- ルール 封印された都市伝説(デイビッド)
テレビ
- オールイン 運命の愛(イム・デス〈チョン・ユソク〉)
- 宮廷女官チャングムの誓い(将校)
- コールドケース4 #10(ショーン・クーパー)
- 20(クライブ・モリス)
- ドーソンズ・クリーク - レギュラー
- トワイライトゾーン(ジョージ)
- バーナビー警部 - 準レギュラー
- ハイスクール・ウルフ - 準レギュラー
- ハイテクサンタがやってきた
- ひまわり(サンシク)
- ふたりはお年ごろ
- ベイウォッチ
- マイケル・ジャクソン 愛と哀しみの真実(マイケル・ジャクソン)
- マイケル・ジャクソン最後の真実(マイケル・ジャクソン)
- マイ・ブラザー・エディ
- 名探偵モンク season3(カール)
- ヤング・スーパーマン(イアン)
- レリックハンター 秘宝を探せ
- ROME[ローマ](ガイウス・オクタヴィウス〈マックス・パーキス〉)
- ロズウェル - 星の恋人たち
アニメ
- 学園パトロール フィルモア(コーネリアス・フィルモア)
- ジャッキー・チェン・アドベンチャー(茶髪男)
- ティーン・タイタンズ シーズン1第7話「入れ替わった2人」(パペットキング)
- ドラゴンブースター(パーモン)
- (パトリシオ)
特撮
- スーパー戦隊シリーズ
- 海賊戦隊ゴーカイジャー(2011年、ヨクバリードの声)
- 獣電戦隊キョウリュウジャー(2013年、デーボ・ドロンボスの声)
- 動物戦隊ジュウオウジャー(2016年、ハルバゴイの声)
- 宇宙戦隊キュウレンジャー(2017年、インダの声)
- 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー(2018年、エンビィ・チルダの声)
- 機界戦隊ゼンカイジャー(2021年、ビックリバコワルドの声)
テレビCM
- アンメルシン
- 静岡銀行
- ふろ水ワンダー
- ファイバーイン
- サッポロビール 生搾り
- クレアラシル
- ニンテンドーDS ゴースト トリック
- ローソンATM
- 木下工務店 指輪をはめたい
- リーボック
- LG Optimus it
- 森永乳業 ビヒダスヨーグルト
- ホンダ・CR-Z
- 花王 キュキュット
- アサヒ飲料 ワンダ 金のラテ
テレビ番組
- 日本テレビ『人生が変わる1分間の深イイ話』
ラジオCM
- ホンダ・フィット
- サントリー 缶コーヒーボス
- パーシャル
- 東京電力
- サントリー ウーロン茶
出演(俳優)
テレビドラマ
- 十時半睡事件帖(1994年、NHK)
- レイコの歯医者さん(1996年、NHK) - 谷内健太
- 疾風のように(1999年、NHK) - 木原
- 昨日の敵は今日の友(2000年、NHK) - 末藤
- ラジオが聞こえた日(2000年、NHK) - 主人公 川井アナウンサー
- 山田風太郎 からくり事件帖-警視庁草紙より-(2001年、NHK)
- 藤沢周平の人情しぐれ町(2001年、NHK)
- ビタミンF(2002年、NHK)
- 修善寺温泉殺人事件(2002年、テレビ東京) - 服部幸夫
- だめんず・うぉ〜か〜(2002年、日本テレビ)
- おばさんデカ 桜乙女の事件帖(2003年12月26日、フジテレビ) - マオ・ハイドン
- しあわせギフトお届け人 (2) 青野大洋 杜の都の事件簿(2004年、フジテレビ)
- ハチロー〜母の詩、父の詩〜(2005年、NHK) - 西崎
- 次郎長背負い富士(2006年、NHK) - 小富
映画
- パンドラ(1998年) - 工藤夕貴の相手役
- 日本の黒い夏─冤罪(2001年) - 武山記者
- 侵入者(『カフェクリエイターズ』内、「万でした」コーナーで2007年頃まで配信) - 若杉智雄
舞台
- あ?!それが問題だ(サンシャイン劇場)
- 怪談牡丹灯籠(三越劇場)
- 愛の森(紀伊国屋ホール)
- 特ダネ狂想曲(紀伊国屋ホール)
- 雨が空から降れば(紀伊国屋ホール)
- クロイツェルソナタ(文学座アトリエ)
- 幽れ窓(文学座アトリエ)
- 家路(三越劇場)
- NEWS NEWS(俳優座劇場)
- ふるあめりかに袖は濡らさじ(三越劇場)
- 缶詰(紀伊国屋サザンシアター)
- 阿蘭陀影絵(三越劇場)
- 大寺学校(文学座アトリエ)
- 涙の谷 銀河の丘(新国立劇場)
- 無頼の女房(新宿シアタートップス) - 豊臣 役
監督
- 風になりたい(映画 原作・音楽・監督 ゼロ映画祭賞金受賞)
- 8:40(映画 原作・監督 福井インディーズ映画祭一期一会賞 岡山持込映画祭アンコール上映)
- サイレントコール(映画 原作・監督)
- 西方浄土(映画 脚本・監督)
- ストーンエイジ(映画 2006年劇場公開作品 原作・監督 雑誌「ぴあ」の観客満足度ランキング10位 ベストシネマ賞上半期 19位に選ばれる)
- VOiCE(映画 2006年 原案・企画・プロデュース、主演)
- 七田眞の今一番伝えたいこと(TV教育番組 全12回 2005年 - 2007年 企画・プロデュース、監督)
- 水の伝道師 江本勝(ドキュメンタリー 監督)
- ゲッター(CM 監督)
- 魂の教育(ドキュメンタリー 監督)映画 2008年劇場公開作品 ベストシネマ賞下半期 16位に選ばれる
- 数霊(販売用DVD 監督)
- 不食の時代〜愛と慈悲の少食〜(監督)映画 2010年劇場公開作品
- 祈り〜サムシンググレートとの対話〜(監督)映画 2012年劇場公開作品 ニューヨークマンハッタン国際映画祭グランプリ、カルフォルニアフィルムアワード金賞受賞、インドネシア国際平和平等映画祭優秀賞、マルベーリャ国際映画祭、インドネシア国際映画祭受賞
- 蘇生 2015年劇場公開作品
- リーディング 2018年劇場公開作品
- 蘇生Ⅱ 2019年劇場公開作品
出典
外部リンク
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