山本雅之 : ウィキペディア(Wikipedia)

山本 雅之(やまもと まさゆき、1954年 9月27日- )は、日本の医学者。学位は医学博士(東北大学・1983年)。東北大学東北メディカル・メガバンク機構機構長。紫綬褒章、日本学士院賞受賞者。群馬県渋川市出身。

米国ノースウェスタン大学博士研究員、筑波大学先端学際領域研究センター (現生命領域学際研究センター) 教授、東北大学医学系研究科教授、東北大学副学長、東北大学大学院医学系研究科研究科長などを歴任した。

「生体の環境適応・応答の分子機構」に関する研究で、2012年に紫綬褒章、2014年に日本学士院賞を受賞した。

経歴

  • 1954年 群馬県利根郡水上町に生まれる
  • 1973年 群馬県立渋川高等学校卒業
  • 1979年 東北大学医学部卒業
  • 1983年 東北大学大学院医学研究科修了(医学博士)
  • 1983年 米国ノースウェスタン大学博士研究員
  • 1986年 富山医科薬科大学助教授
  • 1989年 米国ノースウェスタン大学上級研究員
  • 1991年 東北大学医学部講師
  • 1995年 筑波大学先端学際領域研究センター/基礎医学系教授
  • 2002年 -2007年科学技術振興機構(ERATO)環境応答プロジェクト研究総括責任者
  • 2004年 ジョンズ・ホプキンズ大学客員教授
  • 2007年 -2023年 東北大学大学院医学系研究科教授
  • 2008年 -2012年 東北大学大学院医学系研究科長・医学部長・副学長
  • 2012年 東北大学東北メディカル・メガバンク機構・機構長・教授
  • 2018年 -2019年 日本生化学会会長

受賞歴

  • 1995年 東北大学医学部奨学賞・金賞
  • 2007年 つくば賞
  • 2008年 日産科学賞
  • 2010年 東レ科学技術賞
  • 2011年 Leading Edge in Basic Science Award (Society of Toxicology)
  • 2012年 上原賞
  • 2012年 紫綬褒章
  • 2014年 日本学士院賞
  • 2016年 日本毒性学会特別賞
  • 2020年 FAOBMB Award for Research Excellence
  • 2021年 Lester Packer Award, Society for Free Radical Research
  • 2023年 安藤百福賞優秀賞

主な研究活動

  • がんを発生させる物質や活性酸素の解毒といった、細胞内の解毒の仕組を長年研究している2011年3月8日の朝日新聞19面。具体的には、GATA転写因子群による血液細胞分化、KEAP1-NRF2システムによる酸化ストレス応答機構、低酸素ストレス応答などをテーマに研究を行っている。
  • 東北メディカル・メガバンク機構機構長として、ゲノムコホート研究を実施している。
  • 「生体防御機能強化による宇宙ストレス克服法の開発」「健康長寿社会の実現」をテーマに、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」のプロジェクトに採用されている。

人物・エピソード

  • 研究において、「合理主義と実証主義」、「批判精神」の重要性を述べている。
  • 組織において、「尊敬と友情」が大事であると述べている。
  • James Douglas Engelが主宰する研究室に留学し、彼に師事している。彼との出会いは、山本の研究に大きな影響を与え、留学後もEngelと様々な共同研究を実施している。

所属学会

  • 日本癌学会
  • 日本血液学会
  • 日本生化学会
  • 日本発生生物学会
  • 日本分子生物学会
  • アメリカ血液学会(ASH)
  • アメリカ生化学・分子生物学会(ASBMB)
  • アメリカ微生物学会(ASM)
  • 赤血球基礎研究会

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/11 09:37 UTC (変更履歴
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