八木柊一郎 : ウィキペディア(Wikipedia)

八木 柊一郎(やぎ しゅういちろう、1928年12月20日 - 2004年6月14日)は神奈川県出身の劇作家である。本名は八木伸一。旧制山形高等学校中退。

人物

旧制高等学校在学中に同人誌の作品を発表し、1955年に文学座公演「三人の盗賊」で劇作家デビューとなった。それ以降、数々の新劇、商業演劇の脚本を発表した。60年安保の際には木下順二宮本研らと劇作家グループに参加。1962年、「波止場乞食と六人の息子たち」「コンベアーは止まらない」で岸田國士戯曲賞受賞。1970年、「空巣」で芸術祭優秀賞受賞。

劇作家としてはいち早く、1960年代からテレビドラマ脚本へ進出。他にミュージカル脚本や、舞台の演出家としても活躍した。1970年代からは、小島信夫の小説を原作とする『抱擁家族』をはじめ、家や家族の崩壊を題材にした作品を多く発表した。

2004年、直腸癌のため75歳で死去。

代表作品

舞台

  • 「波止場乞食と六人の息子たち」
  • 「コンベアーは止まらない」
  • 「空巣」
  • 「国境のある家」

ほか

テレビドラマ

  • 嫌い!好き!!(1966年 - 1967年、日本テレビ)
  • 火曜サスペンス劇場「松本清張の指」(1982年、日本テレビ)

映画

  • 男嫌い (1964年)

受賞

  • 岸田國士戯曲賞(1962年)
  • 芸術祭優秀賞(1970年)
  • 紀伊国屋演劇賞個人賞(1987年)
  • 湯浅芳子賞(1995年)
  • 芸術選奨文部大臣賞(1996年)

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2022/10/02 01:39 UTC (変更履歴
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