ブルース・ベネット : ウィキペディア(Wikipedia)
ブルース・ベネット(、1906年5月19日 - 2007年2月24日)は、アメリカ合衆国の俳優、陸上競技選手。1928年アムステルダムオリンピックで銀メダルを獲得した。別名:ハーマン・ブリックス (Herman Brix)。
経歴
ワシントン州タコマに生まれ、元はハーマン・ブリックスと名乗っていた。ワシントン大学に進学し、在学中の1926年にはアメリカンフットボールでローズボウルに出場している。1928年にはアムステルダムオリンピックに出場、砲丸投の選手として銀メダルを獲得した。また、1930年には16m04、1932年には16m07と、世界タイ記録を2度樹立している。
1931年にはMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)のトーキー映画『類猿人ターザン』(Tarzan the Ape Man)の主役に決定する。しかし、ブリックスが別の映画の製作中に骨折したため、ターザン役はジョニー・ワイズミュラー(1924年、1928年のオリンピック競泳金メダリスト)に変更された。なお、ブリックスはこの怪我のため、1932年ロサンゼルスオリンピックにも出場することができなくなった。
原作者のエドガー・ライス・バローズは、MGMのターザンに不満だった。そのため、自ら映画会社を興し、ブリックスを主役にした新しいシリーズを製作する。『ターザンの新冒険』(The New Adventures of Tarzan)(1935年)、『鉄腕ターザン』(Tarzan and the Green Goddess)(1938年)の2本がそれである。
ブリックスにはターザンのイメージがついていたことから、映画プロデューサーは、アクション役として起用することが多かった。そのためコロムビア映画に移籍し、名前を「ブルース・ベネット」に改名した。その後は、大作映画からB級、お笑いまで、コロムビア映画の脇役としての出演が多くなった。しかし、第二次世界大戦に出征するため、しばらく映画から離れた。
1940年代から1950年代にかけて出演した映画は、以下のようなものがある。
- 『サハラ戦車隊』(1943年)
- 『ミルドレッド・ピアース』(1945年)
- 『愛情のすきま風』(1947年)
- 『潜行者』(1947年)
- 『黄金』(1948年)
- 『ミステリー・ストリート』(1950年)
- 『突然の恐怖』(1952年)
1960年代になると実業家として活躍するようになる。2006年に100歳の誕生日を迎えたが、翌年に死亡した。
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/06/21 05:21 UTC (変更履歴)
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