ビッキー・チャオ
中国・安徽省出身。名門の北京電影学院を卒業し、主演ドラマ「還珠姫 プリンセスのつくりかた」(97)で瞬く間に国民的スターになり、同作の役名にちなんだ「小燕子」の愛称で親しまれる。映画「少林サッカー」(01)で人気がさらに高まり、「デスパレート 愛されてた記憶」(03・日本劇場未公開)で第10回金鳳凰奨最優秀女優賞を受賞、「初恋の想い出」(05)では第8回上海国際映画祭主演女優賞に輝く。名実ともに中国を代表するスター女優となり、チャン・ツィイー、ジョウ・シュン、シュー・ジンレイとともに“中国四大女優”と呼ばれる。ジョン・ウー監督の「レッドクリフ」2部作(08、09)などの出演を経て、母校の北京電影学院の大学院に再入学して演出を学び、「So Young 過ぎ去りし青春に捧ぐ」(13)で監督デビュー。同作は中国国内で興行収入1億1600万ドル(約120億円)の大ヒットとなり、自身も中国金鶏奨や上海映画祭批評家大賞などで最優秀新人監督賞を受賞した。「最愛の子」(14)では全編ノーメイクで誘拐してきた子どもを育てる母親という難役を演じ、香港電影金像奨の最優秀主演女優賞などを受賞した。