ハル・アシュビー : ウィキペディア(Wikipedia)

ハル・アシュビー(, 1929年9月2日 - 1988年12月27日)は、アメリカ合衆国ユタ州出身のフィルムエディター、映画監督である。

略歴

映画編集者として映画界に入ると、主にノーマン・ジュイソン監督の作品で編集を担当し、『夜の大捜査線』(1967年)ではアカデミー編集賞を受賞した。

1970年代から監督業にも進出し、『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』(1971年)、『さらば冬のかもめ』(1973年)といった、アメリカン・ニューシネマに名を残す作品から、『シャンプー』(1975年)、『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』(1976年)、『帰郷』(1978年)、『チャンス』(1979年)といった様々なジャンルの作品を監督し、『帰郷』ではアカデミー監督賞にノミネートされた。

しかし、1980年代に入ると興行的失敗や批評家からの酷評が続き、引き篭もるようになる。1988年12月27日、がんのためカリフォルニア州マリブの自宅で死去。。

評価

キャメロン・クロウ著の「ワイルダーならどうする?」(宮本高晴訳 キネマ旬報社発行 ISBN 4873762367)でアメリカン・ニューシネマについてビリー・ワイルダーが言及している。「私はハル・アシュビーを全面的に支持していた。もうこの世にはいないがね。(略)…でも彼は優れた監督だった」

フィルモグラフィー

監督作品

  • 真夜中の青春 The Landlord (1971)
  • ハロルドとモード 少年は虹を渡る Harold and Maude (1971)
  • さらば冬のかもめ The Last Detail (1973)
  • シャンプー Shampoo (1975)
  • ウディ・ガスリー/わが心のふるさと Bound for Glory (1976)
  • 帰郷 Coming Home (1978)
  • チャンス Being There (1979)
  • Second-Hand Hearts (1981)
  • 大狂乱 Lookin' to Get Out (1982)
  • レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー Let's Spend the Night Together (1983)
  • Solo Trans (1984)
  • スラッガーズ・ワイフ (1985)
  • 800万の死にざま 8 Million Ways to Die (1986)
  • Jake's Journey (1988) (TV)

編集作品

  • シンシナティ・キッド The Cincinnati Kid (1965)
  • アメリカ上陸作戦 The Russians are Coming,The Russians are Coming (1966)
  • 夜の大捜査線 In The Heat of The Night (1967)
  • 華麗なる賭け The Thomas Crown Affair Thomas Crown and Company (1968)

関連文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/01/12 04:57 UTC (変更履歴
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