魚喃キリコ : ウィキペディア(Wikipedia)
魚喃 キリコ(なななん キリコ、 - )は、日本の漫画家。西蒲原郡吉田町(現・新潟県燕市)出身。新潟清心女子高等学校、日本デザイン専門学校出身。
来歴
幼稚園の頃より漫画が好きで絵を描き始める。中学生、高校生になり出版社に投稿を始めるも全て落選。その頃、岡崎京子の漫画を読み影響を受ける。
1993年、日本デザイン専門学校在学中に描いた『hole』(「ガロ」掲載)でデビュー。白黒のコントラストを強調した、イラスト的でクールな絵柄を特徴とする。自らの体験などをベースに、主に若い男女の恋愛模様を描いている。5歳の頃から漫画家になりたかったという。
2002年に『blue』が市川実日子、小西真奈美主演で映画化された。大友良英率いる「blueバンド」に参加し、サウンドトラックの演奏を行っている。2004年にはblueバンドのライブも行われた。
2006年に『strawberry shortcakes』が『ストロベリーショートケイクス』として映画化された。岩瀬 塔子(いわせ とうこ)の芸名で出演もしている。
また、2017年に『南瓜とマヨネーズ』が臼田あさ美主演で映画化。
好きな詩人は立原道造。影響を受けた漫画は岡崎京子の『pink』『鳩よ! 2000年9月号 NO.197』p9 マガジンハウス。
作品リスト
- Water.(1996年4月、青林堂) - 初期短編集。1998年にマガジンハウスから再刊行。
- blue(1997年4月、マガジンハウス) - 初の長編作品。安藤尋監督により映画化。
- 痛々しいラヴ(1997年8月、マガジンハウス)
- ハルチン(1998年3月、マガジンハウス) - 雑誌『Hanako』で連載されたもの。カラー。
- 南瓜とマヨネーズ(1999年10月、宝島社)
- strawberry shortcakes(2002年12月、祥伝社) - 雑誌『FEEL YOUNG』で連載されたもの。矢崎仁司監督により映画化。
- 短編集(2003年2月、飛鳥新社)
- 15(共著、2004年1月、青幻舎)
- キャンディーの色は赤。(2007年7月、祥伝社)
- 東京の男の子(安彦麻理絵、大久保ニュー共著、2008年3月、太田出版) - 鼎談。
- ハルチン1・2(2008年7月、祥伝社) - 雑誌『Hanako』で連載されたもの。カラー。(1は1998年のマガジンハウス版と同様)
- ちいさなスージー(2009年4月、祥伝社) - ナナナンキリコ名義のぬりえ絵本。
- 僕はひとりで夜がひろがる 立原道造詩集(2010年4月、パルコエンタテインメント事業部) - 立原道造詩集の挿絵。
関連項目
- 土曜の夜はケータイ短歌
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2021/10/04 04:51 UTC (変更履歴)
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