利根川裕 : ウィキペディア(Wikipedia)

利根川 裕(とねがわ ゆたか、1927年3月28日 - 2024年1月29日)は、日本の作家である。テレビ朝日系の深夜番組「トゥナイト」の司会を長く務めた。

新潟県糸魚川市出身利根川裕(とねがわ ゆたか)-直木賞候補作家|直木賞のすべてには「千葉県生まれ」、利根川裕とは - コトバンクには「千葉県出身」と記載されている。日本ペンクラブ会員。 代表作は『宴』()、『十一世市川団十郎』()。

略歴

新潟県立糸魚川中学校、新潟高等学校を経て、1950年東京大学文学部哲学科卒業、同大学院中退。東京都立上野高等学校教員ののち、1959年中央公論社に入り、『婦人公論』副編集長など、1966年編集局次長で退職し、作家となる。1968年「糸魚川心中」で直木賞候補、1969年「B少年の弁明」で直木賞候補。1980年から1994年まで「トゥナイト」の司会。

1980年『十一世市川団十郎』『ホットアングル』で日本文芸大賞特別賞、1991年『それぞれの方舟』で日本文芸大賞受賞。2007年大衆文学研究賞受賞。歌舞伎に詳しい。

1994年から1998年まで新潟経営大学教授。

2024年1月29日午前3時33分、東京都の病院で下肢閉塞性動脈硬化症のため死去。。

TBSのチーフプロデューサーである利根川展は長男。

著書

  • 『宴』(糸魚川浩)筑摩書房 1966 のち中公文庫(利根川名)
  • 『北一輝 革命の使者』人物往来社(近代人物叢書) 1967
  • 『亀井勝一郎 その人生と思索』大和書房 1967
  • 『幸福の素顔』集英社 1967
  • 『館』講談社 1969
  • 『開かれた暦』中央公論社 1971
  • 『私論・天皇機関説』学芸書林 1977
  • 『十一世市川団十郎』筑摩書房 1980 のち朝日文庫
  • 『勝海舟に学ぶ人間鑑定法 人のどこを見、どう育てるか』日本文芸社 1980
  • 『日本人の死にかた “白き旅"への幻想』PHP研究所 1981 のち朝日文庫
  • 『暦のある風景』講談社 1985
  • 『喜屋武マリーの青春』南想社 1986 のちちくま文庫
  • 『明治を創った人々 乱世型リーダーのすすめ』講談社文庫 1986
  • 『それぞれの方舟』文化出版局 1990
  • 『歌舞伎英雄伝説』講談社 1994
  • 『あらすじで読む名作歌舞伎50』世界文化社(ほたるの本) 2004
  • 『利根川裕のじつは、じつはの話』右文書院 2005
  • 『歌舞伎ヒロインの誕生』右文書院 2007
  • 『歌舞伎ヒーローの誕生』右文書院 2007

編纂

  • 愛がつまずくとき 『婦人公論』体験手記1 中央公論社 1983
  • 女が男と離れるとき 『婦人公論』体験手記2 中央公論社 1983.5
  • 嫁と姑のたたかい 『婦人公論』体験手記3 中央公論社 1983.8
  • 智弥子百句 長谷川智弥子俳句 おぐに山荘出版 1992.10

出演

テレビ

ワイドショー・討論番組

期間番組名役職
1980年10月1994年3月トゥナイト(テレビ朝日)司会
1987年4月24日朝まで生テレビ!(テレビ朝日)討論司会
1995年9月2002年3月小野沢裕子のいきいきワイド(新潟テレビ21)火曜日コメンテーター

その他

  • 芸能花舞台(NHK教育)
  • 制作2部青春ドラマ班(1987年、テレビ朝日)

ラジオ

CM

  • 協和発酵「カラダワンダーランド」シリーズ(1989年 - 1990年)

注釈

出典

参考文献

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/08 15:10 UTC (変更履歴
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