唯野未歩子 : ウィキペディア(Wikipedia)

唯野 未歩子(ただの みあこ、1973年10月2日 - )は、東京都出身の女優、映画監督、脚本家である。クォータートーン所属。身長161cm。主に自主映画製作を手がけてきた。武蔵野美術短期大学グラフィックデザイン専攻、多摩美術大学芸術学部映像コース卒業。

夫は映画監督の古厩智之。2008年7月に長男を出産した。

略歴

1994年より矢口史靖鈴木卓爾の自主短編ビデオシリーズ 『ワンピース』 のうち15作品に出演し、1998年に斎藤久志監督作品 『フレンチドレッシング』 で本格的に商業映画に女優として進出。毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞。2005年には『三年身籠る』で長編映画を初めて監督し、脚本・原作も担当した。現在は女優としての活動のみならず、映画監督や脚本家、小説家としても活躍する。

主な出演作品

映画

  • フレンチドレッシング (1998年)
  • サンデイドライブ (1998年)
  • クルシメさん(井口昇監督)1998年
  • 金髪の草原 (1999年)
  • 大いなる幻影 (1999年)
  • ざわざわ下北沢 (2000年)
  • さゞなみ (2002年)
  • いたいふたり (2002年)
  • パルコフィクション (2002年)
  • 恋する幼虫 (2003年)
  • ナイン・ソウルズ (2003年)
  • ジャンプ (2003年)
  • 透光の樹 (2004年)
  • 血と骨 (2004年)
  • 犬と歩けば チロリとタムラ (2004年)
  • それでもボクはやってない (2007年)
  • Sweet Rain 死神の精度 (2008年)
  • ゲゲゲの女房(2010年)
  • 「また、必ず会おう」と誰もが言った。(2013年)
  • 三つの朝(2018年)
  • mellow(メロウ) 今泉力哉監督(2020年)
  • 劇場版「きのう何食べた?」(2021年11月)
  • はだかのゆめ(2022年11月)
  • PLAY!〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜(2024年3月) - 田中律子 役

テレビドラマ

  • さわやか3組 (2000年、NHK教育)
  • 柔らかな頬 (2001年、BS-i)
  • 黒い十人の女 (2002年、フジテレビ)
  • 中学生日記 (2003年、NHK教育)
  • 探偵事務所5 (2005年)
  • 世にも奇妙な物語 春の特別編「美女缶」(2005年4月、フジテレビ)- ハル 役
  • ディビジョン1 ステージ7 『東京ミチカ』 (2006年、フジテレビ)- キョウコ 役
  • 贖罪 最終話(2012年2月5日、WOWOW) - 青木鈴花 役
  • きのう何食べた? 第1話・第6話・第12話(2019年4月6日・5月11日・6月29日、テレビ東京)- スーパー中村屋のオバちゃん 役
    • きのう何食べた?正月スペシャル2020(2020年1月1日、テレビ東京)
    • きのう何食べた? season2(2023年10月7日 - 12月23日、テレビ東京)
  • それ忘れてくださいって言いましたけど。 第2話 - 最終話(2022年4月30日 - 6月11日、Paravi) - チカさん 役

ラジオドラマ

  • パパ友・センチメンタルの会(2013年、NHKFM)

CM

  • 花王「ビオレ洗顔フォーム」
  • ロッテ「アーモンドチョコレート」
  • 大塚製薬「ネイチャーメイド」
  • ピエトロ「ピエトロドレッシング」
  • 朝日新聞「朝日新聞2002」
  • NTT Docomo 「Go!Go!テレ電ズ」市川隼監督
  • PSP 「ポポロクロイス物語」
  • KIRIN「発泡酒 8月のキリン」
  • リクルート「リクナビNEXT 階段篇」
  • オルビス「AQUA FORCE 唯野さんのカメラ篇」
  • 日本マクドナルド「M POWER(ナレーション)」
  • 日本ジュエリー協会「JJAジュエリーつながり愛キャンペーン(ナレーション)」
  • メガネのタナカ「コスメ発想のメガネ sora」
  • ファイザー製薬「痛みに向き合い、未来に寄り添う。」

舞台

  • SOLID(ソリッド)(1999年、THEATER/TOPS)第7回読売演劇大賞作品賞。
  • お迎え準備(2000年、劇場MOMO)
  • リアルエチュード(2011年、青山円形劇場)脚本のない即興劇。

監督作品

映画

  • 三年身籠る(2006年) - 脚本・原作も。第21回高崎映画祭若手監督グランプリ受賞。
  • Nihon no uta(2010年)第二集「浜辺の歌」短編

著作

  • 『三年身籠る』(2005年、マガジンハウス) - 映画と同時進行で執筆した処女小説。2009年には文春文庫から文庫版刊行。
  • 『正直な娘』(2007年、マガジンハウス) - 恋愛小説 のち小学館文庫
  • 『走る家』(2007年、講談社) - 短編小説集。
  • 『ぼくらが旅にでる理由』(2009年、文藝春秋)
  • 『きみと澄むこと』(2010年、新潮社)
  • 『ほんとうに誰もセックスしなかった夜』(2011年、小学館)2015年, 文庫
  • 『はじめてだらけの夏休み』(2012年、祥伝社)第29回坪田譲治文学賞候補
  • 『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』(2014年、幻冬舎)−ヒットソングをモチーフに、様々な人たちの「片思い」の瞬間が浮上する連作小説。電子書籍オリジナル。
  • 『彼女たちがやったこと』(2018年、筑摩書房)ー平凡すぎる女と非凡な美女。相克のはてに、暴走するふたり。

共著

  • 『JOY!』(2008年、講談社) - 嶽本野ばら角田光代井上荒野江國香織との共著によるリレー小説集。 文庫「彼の女たち」(2012年、講談社)
  • 『女友だち』(2010年、小学館) - 角田光代、井上荒野、栗田有起、川上弘美との共著によるアンソロジー。
  • 『渇き。STORY BOOK』(2014年6月、宝島社)ー深町秋生中島哲也、門間宣裕との共著。『渇き。』のシナリオを収録。
  • 『100万分の1回のねこ』(2015年7月、講談社)ー佐野洋子の絵本『100万回生きたねこ』に捧げるアンソロジー短編集。共著者は、江國香織、岩瀬成子、くどうなおこ、井上荒野、角田光代、町田康、今江祥智、山田詠美綿矢りさ、川上弘美、広瀬弦、谷川俊太郎

脚本

映画

  • 渇き。(2014年)- 中島哲也、門間宣裕との共同脚本
  • ミスミソウ(2018年)

テレビドラマ

  • 中学生日記 (NHK名古屋放送局)
    • 地底人伝説 (2003年5月) ※全4回のうち第2回と第4回を担当。後に小説化される。
    • わたしたちの名前はどの辞書にも載っていない(前編) (2004年5月)
    • わたしたちの名前はどの辞書にも載っていない(後編) (2004年6月)
    • 彼女たちの向こう岸
      • 第1回 子供はわかってくれない(2005年11月)
      • 第2回 誰もわかってくれない(2005年11月)
      • 第3回 あっち側/こっち側 (2005年11月)
    • 初夏の朝 (2007年6月)
  • 時々迷々 (NHK教育)
    • 大好きな絵本 (2009年)
    • 最後のうそ (2010年)
    • お姉ちゃんと呼ばないで (2010年)

外部リンク

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