愛希れいか : ウィキペディア(Wikipedia)
愛希 れいか(まなき れいか、1991年愛希れいか 公式プロフィール アミューズオフィシャルサイト。8月21日 - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団月組トップ娘役。
福井県坂井市『宝塚おとめ 2018年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2018年、50頁。ISBN 978-4-86649-049-6。、坂井中学校出身。身長167cm。血液型A型『To The Future/宝塚GRAPH 2011年6月号』 阪急コミュニケーションズ、2011年、65頁。。愛称は「ちゃぴ」。
所属事務所はアミューズ。
来歴
2007年、宝塚音楽学校入学。
2009年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に95期生として入団。入団時の成績は14番。宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」で男役として初舞台。その後、月組に配属。
2011年5月30日付で娘役へと転向『2011年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2012年、85頁。ISBN 978-4-484-12505-3。。同年の「アルジェの男」で新人公演初ヒロイン11月退団へ最初も最後もエリザベート/愛希れいか 日刊スポーツ。。続く「アリスの恋人」(バウホール・日本青年館)で、バウホール・東上公演初ヒロイン〜月組〜愛希れいかさんインタビュー 宝塚歌劇団プロジェクト。。
2012年、霧矢大夢・蒼乃夕妃トップコンビ退団公演となる「エドワード8世」で、2度目の新人公演ヒロイン。同年4月23日付で月組トップ娘役に就任。龍真咲の相手役として、同年の「ロミオとジュリエット」でトップコンビ大劇場お披露目。
2016年に龍が退団後は、天海祐希に次ぐスピード就任となった珠城りょうを2人目の相手役に迎え、翌年の「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」で新トップコンビ大劇場お披露目。同公演の演出家トミー・チューンには、「言葉の壁がなければブロードウェーにも立てる」と高く評価された。
2018年の「愛聖女(サントダムール)」で、娘役としては異例となるバウホール公演初主演。トップ娘役のバウホール主演は、月影瞳以来17年ぶりのこととなった。同年11月18日、「エリザベート」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団。トップ在任期間はトータル6年7か月に渡り、花總まり・遥くららに次ぐ歴代3番目を記録した。同年12月よりアミューズ所属となり、芸能活動を再開。
2019年の東宝ミュージカル「エリザベート」で、退団後初舞台。自身がサヨナラ公演で演じたタイトルロールのエリザベート役を再び演じることとなった。
人物
3歳からクラシックバレエを習い始め、小さい頃から歌ったり踊ったりすることが好きだった。
小学3年の時に、地元に来た宙組全国ツアー公演「エクスカリバー/シトラスの風」を観て、宝塚のファンになった。
学生時代は、バレエと両立できる放送部に所属していた。
中学卒業時に音楽学校を受験し、1回で合格した。
音楽学校時代は、1年目の予科生は娘役として授業を受けていたが、身長が伸びたこともあり、2年目の本科生になる前に男役に転向した。その後、周囲から娘役転向を勧められたこともあったが、入団後に龍真咲から「絶対に娘役の方がいい」と言われたことなどがきっかけとなり、入団3年目に娘役へ再び転向した。
愛称の「ちゃぴ」は本名の響きに由来する『みー・だい・ちーの清く楽しく美しく/宝塚GRAPH 2013年8月号』 阪急コミュニケーションズ、2013年、48-49頁。。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
初舞台
- 2009年4 - 5月、宙組『薔薇に降る雨』『Amour それは…』(宝塚大劇場のみ)
月組男役時代
- 2009年10 - 12月、『ラスト プレイ』『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』
- 2010年4 - 7月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 - ルイ・シャルル、新人公演:ベン(本役:煌月爽矢)
- 2010年9 - 11月、『ジプシー男爵-Der Zigeuner Baron-』 - ヴィオルカ『Rhapsodic Moon(ラプソディック・ムーン)』
- 2011年1月、『Dancing Heroes!』(バウホール)
- 2011年3 - 5月、『バラの国の王子』 - 新人公演:ハチドリ(本役:珠城りょう)『ONE』
月組娘役時代
- 2011年7 - 10月、『アルジェの男』 - フランソワーズ、新人公演:サビーヌ(本役:蒼乃夕妃)『Dance Romanesque(ダンス ロマネスク)』 新人公演初ヒロイン
- 2011年11 - 12月、『アリスの恋人』(バウホール・日本青年館) - アリス バウ・東上初ヒロイン
- 2012年2 - 4月、『エドワード8世』 - アデール・アステア、新人公演:ウォリス・シンプソン(本役:蒼乃夕妃)『Misty Station』 新人公演ヒロイン
月組トップ娘役時代
- 2012年6 - 9月、『ロミオとジュリエット』 - ジュリエット 大劇場トップお披露目公演
- 2012年10 - 11月、『愛するには短すぎる』 - バーバラ・オブライエン『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』(全国ツアー)
- 2013年1 - 3月、『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』 - ロザリー/エトワール
- 2013年5月、『ME AND MY GIRL』(梅田芸術劇場) - サリー・スミス
- 2013年7 - 10月、『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』 - カーラ・ド・レルヌ『Fantastic Energy!』
- 2013年11 - 12月、『JIN-仁-』 - 橘咲/結命『Fantastic Energy!』(全国ツアー)
- 2014年1月、『風と共に去りぬ』(梅田芸術劇場) - メラニー・ハミルトン 初エトワール
- 2014年3 - 6月、『宝塚をどり』『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』 - レイラ『TAKARAZUKA 花詩集100!!』 - 花のエトワール/マーガレット/蘭の女王/トップスター女/レディ/銀の花の女
- 2014年7 - 8月、『宝塚をどり』『明日への指針-センチュリー号の航海日誌-』 - レイラ『TAKARAZUKA 花詩集100!!』(博多座)
- 2014年9 - 12月、『PUCK(パック)』 - ハーミア『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』
- 2015年2 - 3月、『風と共に去りぬ』(中日劇場) - メラニー・ハミルトン エトワール
- 2015年4 - 7月、『1789-バスティーユの恋人たち-』 - マリー・アントワネット、新人公演:兵士
- 2015年11 - 2016年2月、『舞音-MANON-』 - マノン『GOLDEN JAZZ』
- 2016年3 - 4月、『激情』 - カルメン『Apasionado(アパショナード)!!III』(全国ツアー)
- 2016年6 - 9月、『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』 - 帰蝶『Forever LOVE!!』
- 2016年10 - 11月、『アーサー王伝説』(文京シビックホール・ドラマシティ) - グウィネビア
- 2017年1 - 3月、『グランドホテル』 - エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ『カルーセル輪舞曲(ロンド)』
- 2017年5月、『長崎しぐれ坂』 - おしま/芸者『カルーセル輪舞曲(ロンド)』(博多座)
- 2017年7 - 10月、『All for One』 - ルイ14世
- 2017年11 - 12月、『鳳凰伝』 - トゥーランドット『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』(全国ツアー)
- 2018年2 - 5月、『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』 - 高崎美波『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 - グッディ
- 2018年7月、『愛聖女(サントダムール)-Sainte♡d’Amour-』(バウホール) - ジャンヌ・ダルク
- 2018年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - エリザベート 退団公演
出演イベント
- 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
- 2012年3月、蒼乃夕妃ミュージック・サロン『VERY BEST OF ME』
- 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
- 2013年10月、第52回『宝塚舞踊会』第52回「宝塚舞踊会」('13年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
- 2015年9月、愛希れいかミュージック・パフォーマンス『Wonder of Love』 主演愛希れいかミュージック・パフォーマンス「Wonder of Love」('15年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年10月、第54回『宝塚舞踊会』第54回「宝塚舞踊会」('17年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
宝塚歌劇団退団後の主な活動
舞台
- 2019年6 - 8月、『エリザベート』(帝国劇場) - エリザベート花總まりとWキャスト。「小2で将来の道を決めた」ファンからタカラジェンヌへ。元宝塚歌劇団 月組トップ娘役・愛希れいかさんスペシャルインタビュー vol.1 Domani。
- 2019年11 - 12月、『ファントム』(TBS赤坂ACTシアター・梅田芸術劇場) - クリスティーヌ・ダーエ木下晴香とWキャスト。城田優が自信、“希望と絶望が入り混じった最高のエンタメ”「ファントム」開幕 ステージナタリー。
- 2020年9 - 10月、『フラッシュダンス』(日本青年館・日本特殊陶業市民会館・ドラマシティ) - アレックス・オーウェンズプロモーション映像&グループショット初解禁!アフタートークショーも開催決定!愛希れいか単独初主演&演出・岸谷五朗のミュージカル『フラッシュダンス』9月から東京・名古屋・大阪で上演 WEBマガジン【ジャラス】。
- 2021年1月、『The Illusionist-イリュージョニスト-』(日生劇場) - ソフィ「イリュージョニスト」成河を迎え上演決定、アイゼンハイム役は海宝直人に ステージナタリー。
- 2021年4月、『エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』(梅田芸術劇場・東急シアターオーブ) - エリザベート宝塚版「エリザベート」25周年記念コンサートの出演者発表、歴代出演メンバーがずらり ステージナタリー。
- 2021年6 - 7月、『マタ・ハリ』(東京建物 Brillia HALL・アイリス・梅田芸術劇場) - マタ・ハリ柚希礼音とWキャスト。運命に翻弄された女スパイの物語「マタ・ハリ」再び、柚希礼音&愛希れいかのWキャストで ステージナタリー。
- 2021年12月、『泥人魚』(シアターコクーン) - 月影小夜子ヒロインは宮沢りえ、唐十郎×金守珍「泥人魚」に磯村勇斗・愛希れいか・風間杜夫ら ステージナタリー。
- 2022年10 - 2023年1月、『エリザベート』(帝国劇場・御園座・梅田芸術劇場・博多座) - エリザベートミュージカル『エリザベート』トート役に山崎育三郎・古川雄大・井上芳雄、東京ほか全国4都市で ファッションプレス。
- 2023年3 - 4月、『マリー・キュリー』(天王洲 銀河劇場・ドラマシティ) - マリー・キュリー愛希れいか主演ミュージカル「マリー・キュリー」演出は鈴木裕美、共演に上山竜治ら ステージナタリー。
- 2024年1 - 3月、『トッツィー』(日生劇場・梅田芸術劇場・御園座・博多座・岡山芸術創造劇場) - ジュリー・ニコルズ“ドロ三郎”こと山崎育三郎が「トッツィー」劇中歌披露、ドレス姿の感想は「俺綺麗だな」 ステージナタリー。
- 2025年3 - 4月、『イリュージョニスト』(日生劇場・梅田芸術劇場) - ソフィ「イリュージョニスト」フルバージョン2025年に上演、海宝直人らキャスト&スタッフ続投 ステージナタリー。
- 2025年10 - 11月、『マタ・ハリ』(東京建物 Brillia HALL・梅田芸術劇場・博多座) - マタ・ハリ
ドラマ
- NHK大河ドラマ
- 『青天を衝け』 - 井上武子(2021年11月)
- 『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』 - 朝顔(2025年)
- 2022年1月、フジテレビ系『潜水艦カッペリーニ号の冒険』 - 鈴木香苗
- 2022年8月、NHK『アイドル』 - 高輪芳子
- 2023年11 - 12月、NHK『大奥 Season2』 - 徳川家定
- 2024年10月、NHK『3000万』 - 野崎春奈
- 2025年1 - 、フジテレビ系『未恋〜かくれぼっちたち〜』 - 鈴木みなみ
TV出演
- 2012年9月、TBS『オールスター感謝祭秋』
- 2017年3月、フジテレビ『2017 FNSうたの春まつり』
広告・CM出演
- 2016年、『オリックスグループ』ニュースリリース2016年 オリックス公式サイト。
受賞歴
- 2012年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2011年度新人賞
- 2013年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 娘役賞
- 2014年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2013年度優秀賞『2014年 宝塚Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2015年、81頁。ISBN 978-4-908135-34-7。
- 2018年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2017年度優秀賞『2018年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、87頁。ISBN 978-4-86649-090-8。
注釈
出典
参考文献
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/16 21:09 UTC (変更履歴)
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