シルビア・クリステル
オランダ・ユトレヒト出身。17歳からモデルを始め、ミス・TVヨーロッパに優勝したのをきっかけに女優に転身。73年「処女シルビア・クリステル 初体験」でスクリーンデビューする。翌年、エマニュエル・アルサンの小説を映画化した「エマニエル夫人」で、自由奔放な性生活に目覚める若妻を演じ、国際的なスターになる。続編の「続 エマニエル夫人」(75)、「さよなら エマニエル夫人」(77)にも出演した。ハリウッド進出作「エアポート'80」で、エマニエルのイメージを払拭しようとしたがうまくいかず、その後も「プライベイトレッスン」「チャタレイ夫人の恋人」(ともに81)とセクシー路線を歩んだ。ハリウッドでは飲酒・薬物のトラブルもあり、話題作への出演が減っていった。12年6月、咽頭がんの治療を受けた3週間後に脳卒中で倒れ、アムステルダムの病院に緊急搬送される。10月18日に息を引き取った。享年60歳。