横井昌志 : ウィキペディア(Wikipedia)

横井 昌志(よこい まさし、1982年10月29日 - )は愛知県北名古屋市出身のドリフトドライバー。愛称はゾンビ横井Masashi Yokoi D1 OFFICIAL WEBSITE、2021年11月30日閲覧、ギャラクシー横井狂犬。2018年・2019年・2022年のD1グランプリシリーズチャンピオン。

来歴

いかす走り屋チーム天国での走りが認められ、D1の出場権を獲得する。2007年よりマイカーのS14型シルビアでD1ストリートリーガルへの参戦を開始し、翌2008年にはD1グランプリにも並行して参戦した。2009年、D1ストリートリーガル最終戦筑波サーキットにて決勝で田中省己を破って初優勝を飾り、シリーズを4位で終える。2012年、D1ストリートリーガルにて1勝を含む三度の決勝進出を果たし、最終戦の日光にてベスト16で前年度王者の田中を破り、シリーズチャンピオンを獲得した。この年にはD1グランプリにもD-MAXからS15型シルビアで復帰し、第4戦エビスでは川畑真人をベスト16で破る活躍を見せた。

2013年より、D1グランプリへのフル参戦を開始する。2014年は第5戦エビスサーキットにて初優勝を飾り、シリーズランキングでも3位に食い込む活躍を見せる。

2015年にはD1グランプリと並行してフォーミュラ・ドリフトのアメリカシリーズにフル参戦し、第6戦テキサスで優勝を果たし、そこでギャラクシー横井というあだ名が付けられた。同年、D1GPで使用するマシンのエンジンをこれまでのSR20DETから2JZ-GTEに変更しパワーアップを図る。タイヤを昨シーズンをもって撤退したヨコハマからナンカンに変更した2017年には2勝を挙げ、シリーズランキング2位を獲得。翌2018年には第3戦オートポリス、第4戦十勝と連勝を飾ると、第7戦エビスでも勝利を挙げる。ランキング首位で迎えた最終戦お台場でも3位表彰台を獲得し、シリーズチャンピオンに輝いたD1GP Rd.8 Report D1 OFFICIAL WEBSITE、2021年11月29日閲覧。

2019年も同じ体制で参戦。開幕戦、第2戦と連戦となった筑波で2連勝を挙げ、絶好のスタートを切ると、第3戦、第4戦と再び連戦となった十勝でもそれぞれ2位、3位と表彰台を獲得し前半戦を折り返す。しかしまたも連戦となった第5戦、第6戦エビスでは練習走行中のクラッシュの影響でノーポイントに終わる。最終戦オートポリスでも単走で敗退するも、結果的には逃げ切る形となって、今村陽一に続いて史上2人目となるシリーズ連覇を達成した横井 昌志 Masashi Yokoi TONE株式会社、2021年11月30日閲覧。

2020年はD1向けに新車を投入し、2回の準優勝など活躍を見せ、シリーズを総合2位、単走では1位で終えた。2021年は第2戦奥伊吹で総合優勝、第5・6戦エビスでは単走2連勝を果たし、総合・単走ともにシリーズ2位となった。

2022年は第6戦オートポリスでの優勝も含め4度表彰台に立つなど安定して好成績を収め、3年ぶり3度目のシリーズチャンピオンに輝いた2022年シリーズチャンピオンは横井昌志選手、単走シリーズチャンピオンは川畑真人選手に確定! JAF MOTOR SPORTS、2022年11月21日。

2023年はタイヤをGOODRIDEに変更。シリーズ前に富士で行われたエキシビジョンのRd.0を準優勝で終え、さらに開幕2連戦で2連勝を果たした。さらに第3戦、第4戦も3位で終え、2位を大きく引き離してシリーズトップを維持していたが、タイヤのレギュレーション違反により第3戦、第4戦のポイントは剥奪、大きくランキング順位を落とした。第5戦、第6戦では試験的にシバタイヤを使用していたが、第9戦以降はGOODRIDEに戻している。その後は第7戦オートポリス・第9戦お台場で予選落ちするなどやや精彩を欠き、最終的なシリーズランキングは8位となった。

2024年も引き続きD-MAXからD1GPに参戦。タイヤは新たにトーヨーを使用する。

人物

  • 趣味はゴルフ、ジェットスキー、ウェイクボード、バイク、サバイバルゲーム、BBQ、キャンププロフィール MCR Factory、2021年11月30日閲覧。
  • D1グランプリに参戦する傍ら、自らのショップである「MCR Factory」を愛知県北名古屋市で営んでおり、またそのショップを母体としてチーム運営を行い、若手ドライバーのD1ライツやフォーミュラ・ドリフト ジャパンへの参戦をサポートしている。
  • 愛称の「ゾンビ」「狂犬」の理由は、2007年のエビスにて練習から何度もクラッシュしたにもかかわらず修理して本戦出場を決めたことと、単走追走共に荒々しい走り方からついた。今村陽一以降、史上2人目のチャンピオン連覇を達成したドライバーである。
  • 近年のD1GPマシンのトレンドである油圧式のサイドブレーキを好まず、純正と同様のワイヤー式を使用し続けてきたがInstagramの本人の投稿 Instagram (mcrfactory) 、2021年2月4日、2024年から新たにチームメイトとなった田野結希が油圧式でマシンを製作したことに合わせ、自身も油圧式を導入した田野結希 に聞く! 2024 D1GP 初参戦 コメント VIDEO OPTION、2024年5月9日。
  • 海外での大会への参戦や、アメリカ・中国・ロシア・ブラジルなどでのドリフトレッスンにも取り組んでいる。
  • 走行前にクロレッツのガムを噛んだり、深呼吸をすることで集中力を高めている。また、前日にビールを6杯以上飲むことでゲン担ぎをしている(実際アルコールを飲まず真面目に参戦しようとして予選落ちした経験があるらしい。)。

戦績

D1グランプリ

チーム 使用車両 1 2 3 4 5 6 7 8910 順位 ポイント
2007年MCR日産・シルビアEBIDNQFSWDNQSUZDNQSUGREBIDNQAUTDNQFSWDNQNC0
2008年EBI21FSWDNQSUZ24OKADNQAUTDNQEBI14FSW1426位7
2012年D-MAXDAISUZAUT18EBI8EBI18CENDNQDAIDNQ27位13
2013年MAI4SUZ14EBI4EBI10HUS12DAI118位59
2014年FSW7SUZ12AUT2EBI22EBI1DAI113位107
2015年DAI12SUZ5TSUEBI9MAI6DAI1811位70
2016年DAI14FSW6TSU2TSU24EBI3EBI5DAI94位99
2017年DAI3DAI1TSU19MAI8EBI9EBI4DAI12位128
2018年MAI4MAI12AUT1TOK1TSU24EBI2EBI1DAI31位166
2019年TSU1TSU1TOK2TOK3EBI24EBIRAUT191位97
2020年OKU5EBI3EBI6AUT5AUT15EBI2TSU2TSU42位129
2021年OKU12OKU1TSU3TSU2EBI5EBI3OKU5OKU3AUT5AUT102位169
2022年FSW2OKU6OKU2EBI3EBI9AUT1AUT19EBI5EBI21位150
2023年OKU1OKU1TSUDSQD1規則 付則-D1 7.2)2 に従い、タイヤ規則違反のため当該大会のポイントは与えられない。TSUDSQEBI14EBI5AUTRAUT7DAIDNQDAI148位74
  • 太字は単走優勝。(key)

外部リンク

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