今泉忠明 : ウィキペディア(Wikipedia)

今泉 忠明(いまいずみ ただあき、1944年 - )は、日本の動物学者、文筆家。東京都生まれ。父は動物学者の今泉吉典、兄も動物学者の今泉吉晴。息子の今泉勇人とも、カラスについての共著がある。

哺乳類を主とする分類学、生態学が専門。

略歴

東京水産大学(現・東京海洋大学)卒。1967年、国立科学博物館特別研究生、1972年富士自然動物園協会研究員として哺乳類の調査等を行う日外アソシエーツ現代人物情報より。

文部省(現・文部科学省)の国際生物計画(IBP)調査、日本列島総合調査に参加。1973年~1977年、日本野生生物基金および環境庁の委託により「イリオモテヤマネコの保護のための生態調査」に参加。

上野動物園で動物解説員を務め、のち伊豆高原ねこの博物館館長。他に日本動物科学研究所所長、日本ネコ科動物研究所所長。川崎市環境影響評価審議会委員。

1999年6月、北海道サロベツ原野にて、世界最小の哺乳類「トウキョウトガリネズミ」を生きたまま捕獲することに世界ではじめて成功する。

2004年、第51回産経児童出版文化賞を受賞(「江戸っ子ガラス」)。

著書の累計部数は350万部を記録【読者プレゼント】世界文化社「わたしのやま」「くらべてびっくり!やばい進化のいきもの図鑑」<応募締切4/9>、リセマム、2020年3月27日 14時15分。。

著書

  • 『トラッキング調査法』ニュー・サイエンス社 (グリーンブックス) 1985
  • 『オコジョ 高山の可愛い暴れん坊 山の小さな動物たち』自由国民社 1986
  • 『イタチとテン 森をかけめぐる万能選手 山の小さな動物たち 2』自由国民社 1986
  • 『地球絶滅動物記』竹書房 1986
  • 『動物たちの「衣・食・住」学』同文書院 1987
  • 『ネズミの超能力』講談社 1988
  • 『地球絶滅恐竜記』竹書房 1988
  • 『進化を忘れた動物たち』講談社現代新書 1989
  • 『イヌ』講談社パノラマ図鑑 1991
  • 『地球絶滅人類記 1』竹書房 1991
  • 『イヌはそのときなぜ片足をあげるのか 動物たちのウンコロジー』TOTO出版 1992 「動物たちの可愛いウンチ」講談社+α文庫 1997
  • 『動物たちの「愛」 求愛・出産・子育て』化学工業日報社 1992
  • 『ネコ』講談社パノラマ図鑑 1992
  • 『野生ネコの百科』データハウス(動物百科) 1992
  • 『恐竜の目にはどんな空が映っていたか』実業之日本社 1993 「ティラノサウルスは無敵だったか」主婦と生活社 1997
  • 『野生イヌの百科』データハウス (動物百科) 1993
  • 『猛毒動物の百科』データハウス (動物百科) 1994
  • 『狐狸学入門 キツネとタヌキはなぜ人を化かす?』講談社ブルーバックス 1994
  • 『新アニマルトラック・ハンドブック 動物たちの足跡を読む』自由国民社 1994
  • 『新アニマルトラック 野生動物の足跡を追って』自由国民社 1994
  • 『謎の動物の百科』データハウス (動物百科) 1994
  • 『イリオモテヤマネコの百科』データハウス (動物百科) 1994
  • 『絶滅巨大獣の百科』データハウス (動物百科) 1995
  • 『動物の狩りの百科』データハウス (動物百科) 1995
  • 『絶滅野生動物の事典』東京堂出版 1995
  • 『ネイチャーワールド 動物編』マルディロ絵 毎日新聞カルチャーシティ 1997
  • 『なぜ大昔のことがわかるの? 化石と地層のはなし』偕成社 ひとつの「なぜ」から広がる世界 1997
  • 『なぜオスとメスがいるの? 動物の性と生殖のはなし』偕成社 ひとつの「なぜ」から広がる世界 1997
  • 『動物たちが僕の先生』講談社ニューハードカバー 1997
  • 『野外の危険動物観察ブック 自然をより安全に楽しむために』自由国民社 1998
  • 『すごい!びっくり!動物のふしぎパワー』世界文化社 1999
  • 『絶滅動物誌 人が滅ぼした動物たち』講談社 2000
  • 『イヌの力 愛犬の能力を見直す』平凡社新書 2000
  • 『世界珍獣図鑑』人類文化社 (オリクテロプス自然博物館シリーズ) 2000
  • 『イヌのすべて調べ図鑑』1-3 汐文社 2001
  • 『動物たちのとんでも恋愛術』学研M文庫 2001
  • 『猫 かわいいネコには謎がある』講談社青い鳥文庫 2001
  • 『ずーっと不思議に思っていた動物たちの謎』徳間文庫 2002
  • 『絶滅動物データファイル』編 祥伝社黄金文庫 2002
  • 『しじまに生きる野生動物たち 東アジアの自然の中で』農山漁村文化協会 図説・中国文化百華 2003
  • 『ボクの先生は動物たち』ハッピーオウル社 2004
  • 『野生動物観察事典』東京堂出版 2004
  • 『行き場を失った動物たち』東京堂出版 2005
  • 『あぶないいきもの 野外の危険動物、全ご紹介。』自由国民社 2006
  • 『猛毒動物最恐50 コブラやタランチュラより強い究極の毒を持つ生きものは?』ソフトバンククリエイティブ サイエンス・アイ新書 2008
  • 『「日帰り登山」を楽しむ本 地図の読み方から、疲れない山歩きのテクニックまで』PHP文庫 2009
  • 『ねこの幸せいぬの幸せ 一緒に生きるパートナーだから、絶対知ってほしいこと』素朴社 2009
  • 『ペンギンはなぜ燕尾服を着ているのか 動物おもしろ不思議雑学』PHP文庫 2010
  • 『動物たちのウンコロジー』明治書院 2011
  • 『巣の大研究 どんなところにすんでいるの? アリからビーバーまで、いきもの大集合!』PHP研究所 2011
  • 『図解雑学 最新ネコの心理』ナツメ社 2011
  • 『図解雑学 誰も知らない動物の見かた動物行動学入門』ナツメ社 2012
  • 『いこう!絶滅どうぶつ園』谷川ひろみつ絵 星の環会 2012
  • 『外来生物最悪50 なぜ生態系や固有種存続に悪影響が?招かれざる種を徹底分析!』ソフトバンククリエイティブ サイエンス・アイ新書 2012
  • 『小さき生物たちの大いなる新技術』KKベストセラーズ ベスト新書 2014
  • 『気がつけば動物学者三代』講談社 2018
  • 大学図書館に収蔵された図書 国立情報学研究所

共著

  • 『アニマルトラック・ハンドブック 足跡を残した動物たちを知るために』 高崎有起共著 自由国民社 1986.7
  • 『マンガ絶滅する日本の動物』 佐藤晴美共著 講談社+α文庫 2003.1
  • 『カラス狂騒曲 行動と生態の不思議』 今泉勇人共著 東京堂出版 2004.7
  • 『動物園をまるごと楽しむ!』 石和田研二共著 新風舎 2007.3

翻訳

  • 『ヒョウ』ジョナサン・スコット著 くもん出版(大自然の動物ファミリー) 1994.8

監修

テレビ出演

  • ワイルドライフ 華麗なる野生猫の世界(1)ビッグキャット (2018年6月25日、NHK BSプレミアム)
  • スクール革命!「驚き!知られざる生き物の世界」(2019年7月21日、日本テレビ)
  • 又吉直樹のヘウレーカ!「なぜネコは人をメロメロにするのか?」(2020年1月8日、NHK Eテレ)

論文

参考

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/12 21:40 UTC (変更履歴
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