石飛恵里花 : ウィキペディア(Wikipedia)

石飛 恵里花(いしとび えりか、1997年5月9日 - )は、日本の女性声優。埼玉県出身。ホーリーピーク所属。声優アイドルグループ・ピュアリーモンスターの元メンバー。ファッション雑誌『Popteen』の元専属モデル。

経歴

母はアニメや漫画を好きな人物だったため、小さい頃から漫画やアニメやゲームに身近にあり、声優にも憧れていた。当時はリアルタイムの世代ではなかったが、テレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』、『フルーツバスケット』などを観ていた。しかし声優業界に入るとは考えておらず、皆学校に通っていることを知っていたため、「『やりたい』というのはおこがましい」と思っていたという。

小学校の頃は休み時間に席の周囲に皆が集まって来て常にクラスの中心にいた。中学校に進学後の中学1年生の時はちょくちょく通っていたが、中学2~3年生の時に女子特有のイザコザも生まれはじめて、相談室に顔を出しつつ基本的には家にいるほど不登校になった。母にも石飛が学校に行きたくない理由を恥ずかしく正直に言えず、理由がわからないことから母も「学校に行きなさい!」と怒られていた。不登校の時期にもアニメや漫画やゲームが支えており、「この漫画の次の巻の発売日まで生きよう」と思っていた。当時は『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』、『AMNESIA』などの乙女ゲームをプレイしており、漫画は幅広いジャンルを読んでいたが、何度も読み返していたのは『ヴァンパイア騎士』。同時に深夜アニメを観るようになり、家にいる時間が長かったため、どんどんのめり込んで行った。高校受験のタイミングで「学校に通うことが私には向いてない」と思い、通信の高校に行こうとしていたが、学校の教師や親には反対されており、石飛は「どうしたら通信の学校に行けるかな?」と考えていた。その時に「何か仕事をしていたらいいんじゃないか?」と思い、当時ファッションやメイクが好きだったため、ファッション雑誌『Popteen』に応募。不登校だった時期も「クラスで自分がいちばん可愛い!」と思っている勘違い系女子だったため、ファッションやメイクを研究しながら家で1人自撮りをしていたという。

2012年12月、ティーン向けファッション雑誌『Popteen』主催の『第4回Popteenモデルオーディション』においてファイナリストに選出され、「POPモデル賞」を受賞。同誌の読者モデルとしてデビューし活動。その賞をもらった後は通信の高校に通っていた。その後身長も低くスタイルが特別いいわけでも顔が特別可愛いわけでもないため、「このさきもモデルとしてやっていくのは現実的じゃないのかな」と思い、高校卒業時Popteenを卒業することを決めていた。

高校卒業後の進路については大学に進学するか、就職するか悩んでいたが、母から「せっかくこの業界に入ったんだし、そんなに声優さんが好きなら、挑戦してみたら?」、「若いんだし、やりたいことをやってみて、ダメだったら方向転換すればいいじゃない」と背中を押してもらい、石飛は「声優の仕事に挑戦してみようかな」、「そうだよな」と考えるようになり、周囲に「声優になりたい」と伝えるようになった。その頃は、声優は芝居をしたり、歌手活動をしたり、テレビに出演して注目してたりしていたため「声優として、いろんな活動をしてみたいな」、「私も、声優として第一線で活躍して、なおかつ雑誌や歌手活動ができるようになれたら素敵だな〜」と思い、声優を目指していた。当時影響を受けた声優は平野綾。2019年のインタビューによると、母が声優の道を勧めてもらえたことについては感謝しているといい、もし昔の石飛と同じように学校に行けない子供がいたら「作品を通じてその子を支えてあげられたらうれしいな」と語る。

2016年6月2日、声優としてホーリーピークの所属になったことを発表。声優としての初仕事はゲームのキャラクターボイスの収録だった。当時はめっちゃ緊張しており、ちょっと早めに入らせてもらい、先輩方の収録を見学しており、今まで自分がゲームをやる側だったため、「こうやって録っているんだ!」と純粋に驚き、先輩方の芝居が素晴らしく感動していた。当時の役は襲われて「キャー!」と叫ぶ通りすがりの女の子役だったが、その時に「キャー!」すら言えず、「モンスターに襲われてる感が全然ありません」のような感じで棒読みになってしまい、何度も録り直すことになってしまった。その時にできなかったことが悔しく「誰よりもうまくなってやるからな!」と思いながらその後はレッスンに通っているが、その後も全然うまくなっておらず収録後は毎回悔しさを感じている。その時は全力100%の気持ちで収録をしているが、終えた後に「もっとこうできたかもしれない」と反省しているという。

2017年5月、ホーリーピーク・アミュレート合同の声優アイドルユニット「ピュアリーモンスター」を結成、活動を開始。同年8月より、カプコンが運営するモンスターハンター公式ファンサイト『モンハン部』の新人女子マネージャーとして活動。

2021年2月21日、自身のTwitterで突発性難聴であることを発表した。

2021年5月17日、ピュアリーモンスターからの卒業を発表した。同年11月3日卒業。

人物

小、中学生時代はいい思い出がなかったこともあり、小学校時代の卒業アルバ厶の顔写真を「なかったことにしちゃおう」と破いていた。アルバム写真については顔の部分が破られていることもあり、頭部とあごから下の部分のみ現存。2020年11月7日付けのツイートでその卒業アルバ厶を初公開していた。2023年10月25日のニコニコ生放送の『小泉萌香のもえの~と ~moe's note~』に出演していた時もその卒業アルバムのエピソードを語り、『小泉萌香のもえの~と ~moe's note~』の配信後に更新した石飛のツイートで前述の2020年のツイートを再掲した。それに対してXのユーザーたちから「ホラー感ハンパなくて草」、「可愛いお顔が見えません」などとツイートしていた。その卒業アルバムについては2025年5月17日に東京カルチャーカルチャーで開催された『声優グランプリPresents 石飛恵里花バースデーイベント2025』の昼の部のS席会員限定の特典グッズのチェンジングカードにしている。

学生時代、夢小説のサイトを運営していた。

趣味は読書、ゲーム。特技はSNS、カメラ。

『Popteen』時代もアニメイトに通っていた。

飼い猫の名前は「てん」。「てんさん」と呼んでいる。

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

劇場アニメ

  • 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア(2021年)
  • 劇場版IDOL舞SHOW(2022年、清見みさ緒

Webアニメ

  • ブルーアーカイブ「beautiful day dreamer」(2022年、伊草ハルカ)

ゲーム

  • コトダマン (ロゲローゲ)
  • D4DJ Groovy Mix (園能寺咲耶)

ラジオ

※はインターネット配信。

  • 飛べっ!石飛!(2018年 - 2020年、超!A&G+※)
  • パワーボイスA 徳井青空のアニメ“ちゅ〜♡”ずでい(2018年 - 2019年、NHKラジオ第1) - アシスタント
  • IDOL舞SHOW〜天下旗争奪ラジオ〜(2019年 - 2020年、超!A&G+※) - 週替わりパーソナリティ
  • あにげっちゅ〜徳井青空の今日からオタ活(2019年 - 2021年、NHKラジオ第1)
  • ブルアカらじお(2024年 - 、文化放送・超!A&G+※)
  • Good Luck! Morning! (NACK5 2024年10月7日 休暇中のアロハ太朗の代演)
  • 豊田萌絵 with もえころがし(2024年、超!A&G+※) - 11月アシスタント
  • FAV FOUR(2025年 - 、NACK5) - 火曜アシスタント

テレビ番組

※はインターネット配信。

  • NEXT STAGE(2013年10月7日 - 12月23日、テレビ東京) - リポーター
  • 〜ニュースは疑問に満ちている〜サカガミ調査団!〈フジバラナイト SAT〉(2014年12月27日 - 、フジテレビ)
  • 超流派(2015年7月24日 - 、テレビ東京)
  • えりりんの「ほぼ日刊ゲーム好き放送(火)」@ゲータマ(2015年 - 2016年、ニコニコ生放送※)
  • えなコスTV(2020年1月 - 3月、TOKYO MX・BS日テレ)
  • 三木一馬と石飛恵里花のラノベは人生!(2020年 - 2021年、ニコニコ生放送※・YouTube※)
  • 石飛恵里花の放課後活動部(2021年 - 2023年、ニコニコ生放送※・YouTube※)
  • 田辺留依・石飛恵里花の帝王大付属高校 潜入部!(2021年12月23日 - 、Youtube※)
  • 石飛恵里花のふわふわキャンパスライフ(2023年10月10日 - 、OPENREC.tv※)
  • Gヘルスケア(2025年4月10日 - 、TBSテレビ・Youtube※) - 木曜日担当

吹き替え

  • ミルドレッドの魔女学校(2020年 - 2022年、クラリス・ツイッグ〈キティ・スラック〉)

ナレーション

  • Flick!On!TV YouTubeチャンネル「芸人、熟れる。社ネタを作ろうココロカ編。」

ボイスドラマ

  • IDOL舞SHOW エピソードZERO(2020年、清見みさ緒)
  • 六本木サディスティックナイト(2021年、東方ユウキ

舞台

  • FLYING PIRATES ネバーランド漂流記-featuringGUY'S-(2015年4月29日 - 5月4日、新宿村LIVE)
  • 神保町界隈「アイドルくの一忍法帖 -風魔四姉妹の逆襲-」(2016年10月13日 - 16日、テアトルBONBON)
  • bpm本公演「聖の夜」(2018年12月5日 - 12日、六本木トリコロールシアター)
  • アサルトリリィ The Fateful Gift(2020年9月3日 - 13日、東京建物 Brillia HALL) - 飯島恋花 役
  • アドリブ舞台「月刊ガチプリ学園」#1 ~ #5(2023年2月18日 - 6月28日、ところざわサクラタウン・R'sアートコート)
  • LIAR GAME murder mystery(2023年3月9日、飛行船シアター) - 石跳 役(午前の部)、恵里花 役(午後の部)
  • 舞台 D4DJ「有栖川学院文化祭 LIVE STAGE」(2023年4月30日 - 5月7日、飛行船シアター)- 生徒会長 役
  • 朗読劇『エイダ』(2023年9月1日 - 9月3日、アニメイトシアター) - リリー・フローラ 役
  • 音楽朗読劇 THE LITTLE MATCH GIRL 〜アンデルセン童話「マッチ売りの少女」より〜(2023年11月26日 - 27日、博品館劇場)
  • 桜花浪漫堂 朗読劇『人間失格・紅』(2023年12月8日 - 11日、飛行船シアター) - シゲ子・竹一 役(仲村和泉とのダブルキャスト)
  • ボイスト8 ~Voice & Stories 予選Aブロック『えのじょ放送部 vs. サイバスフィア』~(2024年4月20日、ところざわサクラタウン) - 藤沢芽瑠 役
  • ボイスト9 ~Voice & Stories 予選Aブロック『えのじょ放送部 vs. kIllIng mE』~(2024年5月19日、ところざわサクラタウン) - 藤沢芽瑠 役
  • ボイスト12 ~あかねさす+えのじょ放送部「あかねさす紫の息吹は澄めり」~(2024年8月31日、ところざわサクラタウン) - 藤沢芽瑠 役
  • アサルトリリィ Last Bullet READING & LIVE 残響のスキャルドメール 〜命の証明・未来への共鳴〜(2024年10月20日、昭和大学上條記念館) - 飯島恋花 役
  • 本読みLIVE 『すりあくっ!!!』 vol.1(2025年1月26日、ポプリホール鶴川)
  • Voice & Stories ランダムマッチ交流戦 UNDERCΦDE VS えのじょ放送部「The First Impression 第1印象から決めてました! 〜三人ならきっと…~」  (2025年2月15日、シアター代官山) - 藤沢芽瑠 役
  • メイホリックシアター18 朗読劇『美術室に置き去りにされた天使-再演-』(2025年4月2日 - 3日、6日、シアターサンモール) - リナリー 役(紫月杏朱彩とのダブルキャスト)
  • Voice & Stories予選最終試合 えのじょ放送部v.s.ダンデライオン「転移転生!君は今までに焼いたカルビの枚数を覚えてる? 〜僕には救いたい人がいるんだ〜」(2025年4月13日、恵比寿エコー劇場) - 藤沢芽瑠 役
  • Voice & Stories ボイスト 本戦前夜祭 〜君に伝えたいことがある〜 私たちの決意表明! (2025年6月1日、シアター代官山) - 藤沢芽瑠 役
  • アサルトリリィ Last Bullet READING THEATER Still Alive 〜紡がれる遺志〜(2025年7月27日、ヒューリックホール東京) - 飯島恋花 役

その他コンテンツ

  • 細川たかし「屋久島」スペシャルパッケージ 特典映像 屋久島観光協会公認!細川たかしがギャルと巡る屋久島の魅力DVD(2013年、日本コロムビア)

ディスコグラフィ

キャラクターソング

発売日 商品名 楽曲 備考
2020年
1月8日 カレント・ザナドゥ 「カレント・ザナドゥ」「Smile×Work!」『IDOL舞SHOW』関連曲
カレント・ザナドゥ 通常盤 、、 「SENRAN!アイドル天下道へ」
6月17日 Start me up/かけだしのモノローグ 「Start me up」「かけだしのモノローグ」ゲーム『BATON=RELAY』関連曲
「ビバフィーバーバンビーナ」
ミライ=バトン 「ミライ=バトン」
「四葉のクローバー〜10000分の1の君〜」
10月7日 Papier Mache IDOL 「Papier Mache IDOL」「Brave Call ! 〜& Just Now We come ! 〜」 『IDOL舞SHOW』関連曲
2021年
5月26日 舞台「アサルトリリィ League of Gardens / アサルトリリィ The Fateful Gift」 BD特典CD 、、、、、御前(佃井皆美 「君の手を離さない」 舞台『アサルトリリィ The Fateful Gift』オープニングテーマ
9月8日 Edel Lilie(Last Bullet MIX) ヘルヴォルVer. 「Fringed iris」 ゲーム『アサルトリリィ Last Bullet』関連曲
2022年
2月9日 Neunt Praeludium(Last Bullet MIX) ヘルヴォルver. 「蕾の中の奇跡」「Resonant Hearts」ゲーム『アサルトリリィ Last Bullet』関連曲
Neunt Praeludium(Last Bullet MIX)Blu-ray付生産限定盤 「蕾の中の奇跡」
6月22日 YEAH SAY YEAHHH!/無限日本列島LOVE/パステルグレイ 「パステルグレイ」 劇場アニメ『劇場版IDOL舞SHOW』エンディングテーマ
YEAH SAY YEAHHH!/無限日本列島LOVE/パステルグレイ @Loppi・HMV限定盤 、、 「SENRAN! アイドル天下道へ2022」 劇場アニメ『劇場版IDOL舞SHOW』テーマソング
8月3日 Diverse 飯島恋花(石飛恵里花 「Gonna be OK!」 ゲーム『アサルトリリィ Last Bullet』関連曲
2023年
11月8日 トウメイダイアリー/Wish Drop 一柳梨璃(赤尾ひかる)、白井夢結(夏吉ゆうこ)、相澤一葉(藤井彩加)、飯島恋花(石飛恵里花)、今叶星(前田佳織里)、宮川高嶺(礒部花凜 「Wish Drop」 ゲーム『アサルトリリィ Last Bullet』関連曲
2024年
ブルーアーカイブ 青春あんさんぶる Vol.3「便利屋68」 「一日一惡★レッツゴー!」 ゲーム『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』関連曲
2月7日 運命のトリニティ「REFLECTIONS」 ゲーム『アサルトリリィ Last Bullet』関連曲
相澤一葉(藤井彩加)、飯島恋花(石飛恵里花 「Wish Drop」

書籍

  • Popteen(2012年 - 2016年、角川春樹事務所) - モデル

写真集

  • 石飛恵里花1stフォトブック『Cheer』(2019年9月18日、ポニーキャニオン)
  • 石飛恵里花写真集『えりか、たべる。』(2021年9月17日、ムービック)
  • 石飛恵里花写真集『どのえりか?』(2024年11月15日、ムービック)

デジタル写真集

  • 石飛恵里花フォトブック『えりかとデート。』(2023年3月10日、週刊プレイボーイ)

出典

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/10/01 08:36 UTC (変更履歴
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