トロイ・コッツァー
米アリゾナ州生まれ。生後9カ月のとき、聴覚に障がいがあることが判明。12歳の時、ろう学校のフェニックス・デイ・スクールで演技の世界に触れ、障害の影響で舞台に立つ機会に恵まれなかったが、高校の演劇教師に卒業制作のバラエティーショーでパントマイムの寸劇を演じることを勧められ、俳優としてのキャリアのスタートに立つ。1987年、大学に進学したものの国立ろう者劇場で働くことになり中退。01年にTVシリーズ「ダナ&ルー リッテンハウス女性クリニック」(00~06)の1話で本格デビュー。その後、「CSI:ニューヨーク3」(06~07)、「クリミナル・マインド8 FBI行動分析課」(12~13)、「マンダロリアン」(19)など、数々のTVシリーズで活躍。主人公の父親役を演じた映画「コーダ あいのうた」(21)では第94回アカデミー助演男優賞に輝き、男性のろう者の俳優で初めてオスカーを獲得した。