後藤久美子
1986年、NHKの「テレビの国のアリス」のヒロインで女優デビュー。12歳の時にNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」(87)に少女期の愛姫役として出演すると、あまりの美しさに瞬く間にスターとなり、ニックネームである「ゴクミ」は流行語にもなった。88年には、映画「ラブ・ストーリーを君に」で映画初主演を務め、日本アカデミー賞の新人俳優賞を獲得。その後、国民的映画「男はつらいよ」シリーズの第42作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」(89)に出演し、寅さんの甥である満男(吉岡秀隆)のマドンナ役を務め、以降シリーズ4作で及川泉役を演じた。シリーズ最終作である「男はつらいよ 寅次郎紅の花」以降は、芸能活動から退いていたが、ジュネーブの自宅に山田洋次監督から手紙にて熱烈な出演依頼があり、2019年に「男はつらいよ お帰り 寅さん」で23年ぶりに女優として映画出演した。その他の映画出演作に「シティーハンター」(93)、「ひめゆりの塔」「キャンプで逢いましょう」(ともに95)などがある。プライベートでは、21歳の時にF1レーサーのジャン・アレジと婚約。婚姻手続きは行っていないが、パートナー関係にある。現在は3児の母としてスイスで暮らしている。