アダム・ドナギー : ウィキペディア(Wikipedia)
アダム・ドナキー (Adam Michael Donachie :アダム・マイケル・ドナキー、1984年3月3日 - ) は、アメリカ合衆国・フロリダ州出身のプロ野球選手である。時点では、米独立リーグ・アトランティックリーグに属するサマーセット・ペイトリオッツに所属Adam Donachie - Atlantic League of Professional Baseball Clubs - player - Pointstreak Sports Technologies (英語) . 2014年12月28日閲覧。。同じく2014年時点では、MLBでプレイした事はない。姓の「Donachie」は、正しくは「ドノッチー」ないし「ドノーチー」 (発音:doh-NOTCH-ee) Adam Donachie Minor League Statistics & History - Baseball-Reference.com (英語) . 2014年12月28日閲覧。 と読む。
経歴
2002年6月、カンザスシティ・ロイヤルズがドラフト2巡目で指名し、ティンバー・クリーク高校 (英語:Timber Creek HS) からプロ入りした。プロ入り後は、マイナーリーグのガルフ・コーストリーグ (ルーキー級) に属するGCL・ロイヤルズに配属され早速、試合に出場した。同年は21試合に出場し、打率.206・3打点という打撃成績だった。守備では19試合で捕手守備に就き、無失策・盗塁阻止率25%を記録した。
、前年と同じくルーキー級のアリゾナリーグのチームであるAZL・ロイヤルズに所属。22試合の出場で、打率.250・7打点という成績をマークし、またプロ入り初三塁打を放った。守備面では、捕手としての20試合で2失策を犯したものの、盗塁阻止率を27%まで上げた。
、ランクを上げて (A級) ミッド・ウェストリーグのバーリントン・ビーズでプレイした。ビーズでは67試合に出場し、プロ入り初本塁打・初盗塁を記録したが、打率.189と不振に陥った。守備面でも、8失策・守備率.986と成績を落とした。なお、盗塁阻止率は記録されなかった。
前年は成績不振だったが、は2年連続でランクを上げ (A+級) 、カリフォルニアリーグに属するハイデザート・マーベリックスに昇格した。マーベリックスでは102試合に出場し、打率.294・12本塁打・48打点・1盗塁・OPS0.842という成績を記録、打撃が開花したシーズンとなった。また守備面でも、自身初の2ケタ失策 (10失策) を犯したものの、盗塁を38回刺して阻止率52%を記録し、強肩を発揮した。
、前年に引き続きマーベリックスでプレイ。62試合の出場で打率.271・6本塁打・21打点という成績を残し、AA級・テキサスリーグのウィチタ・ラングラーズ (当時の球団名) に昇格した。昇格後は、29試合の出場で打率.191・2本塁打・10打点という成績に終わった。2チーム計の成績は、打率.247・8本塁打・31打点という内容だった。守備では、2チーム計91試合の捕手守備で、守備率.990・盗塁阻止率45%という数字をマークし、強肩は健在だった。
は、シーズン開幕前のボルチモア・オリオールズの40人ロースターに入った。しかし、メジャーデビュー出来ずに終わった。マイナーではラングラーズで84試合に出場し、打率.207・9本塁打・35打点という数字で不振がぶり返した。守備では守備率.992を記録した一方、盗塁阻止率は33%まで低下した。
、ラングラーズ改めノースウェストアーカンソー・ナチュラルズで91試合に出場したが、打率.212に終わり打撃不振から脱却出来なかった。守備面では、捕手として90試合で7失策・守備率.989・盗塁阻止率37%という数字を残したほか、プロ初の一塁守備にも就いた。一塁では、8試合で無失策と無難にこなした。
、オリオールズ傘下のチーム・ボーウィー・ベイソックス (イースタンリーグ、AA級) に籍を移した。ベイソックスでは88試合に出場したが、打率.215・5本塁打・33打点という成績に終わり、低打率のままだった。守備では盗塁阻止率39%を記録し、2年連続で数字を上昇させた。また、この年も2試合でファーストを守った。
、ベイソックスで5試合に出場したが、打率.150と極度の打撃不振に陥った。しかし、インターナショナルリーグ (AAA級) のノーフォーク・タイズに昇格を果たした。タイズでは、78試合の出場で打率.201と不振が継続。2チーム計の打率は.197と、遂に打率.200にすら届かない状態に陥った。守備面でもベイソックスで13%、タイズで24%、通算で23%の盗塁阻止率に終わり、攻守両面で不調を呈したシーズンを過ごした。
、A+級のカロライナリーグに降格し、出直しを図る事になった。同リーグではフレデリック・キーズに所属し、22試合に出場。しかし、A+級のチームにもかかわらず.221という低打率に終わり、スランプ状態が続いた。その後、ベイソックス及びタイズに再昇格したが、ベイソックスでは.154・タイズでは.171と大不振を極め、3チーム計の打率は、2年連続で.200未達となる.194に留まった。守備面での不振も継続し、3チーム計26試合の捕手守備で、守備率.988・盗塁阻止率23%という内容だった。
、遂にメジャー組織の球団から見切りをつけられ、米独立リーグのサマーセット・ペイトリオッツに移籍した。ペイトリオッツ初年度は、83試合に出場して打率.257・3本塁打・22打点・1盗塁と、成績が向上した。守備では、ファーストを守る割合が上昇し、64試合で捕手・14試合で一塁手を務めた。なお、捕手としての守備成績は守備率.986・盗塁阻止率32%という内容であり、守備率こそ更に低下したが、3年ぶりに阻止率を30%台に戻した。
、前年に引き続きペイトリオッツでプレイ。82試合の出場で、打率.235・6本塁打・40打点・1盗塁という成績を残した。守備面では、8試合でファーストを守り、2失策・守備率.957を記録。捕手としては、70試合で2失策・守備率.996・盗塁阻止率33%という好成績をマークした。
、ペイトリオッツ移籍後では最小の78試合出場であったが、打率.277・9本塁打・45打点・OPS0.798は、いずれも自己ベスト (ペイトリオッツ) の数字だった。守備では、66試合のキャッチャー守備で2失策・守備率.995と安定していたが、盗塁阻止率は20%まで低下した。
選手としての特徴
- 打撃
通算打率.233 ( - 2014年) で、シーズン通算打率.200未満が3度あり、ミート力が低い。選球眼が良く、その良さは、低打率にもかかわらず出塁率が打率より約.100高いシーズンの回数からも見て取れる。
- 守備
90試合以上でキャッチャーとして出場し、45%以上の盗塁阻止率を2度記録した事から分かるように、肩が強い。通算盗塁阻止率 ( - 2014年) も30%以上ある。
- 走塁
身長185cmに対し、体重約100kgの巨漢であり、マイナーと独立の13シーズンで僅かに10盗塁しか記録していない。
詳細情報
年度別打撃成績 (マイナー・独立)
Royals | 21 | 80 | 68 | 7 | 14 | 3 | 0 | 0 | 17 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 9 | 0 | 1 | 12 | 5 | .206 | .304 | .250 | .554 | |
Royals 1, 2 | 22 | 84 | 72 | 11 | 18 | 4 | 1 | 0 | 24 | 7 | 0 | 1 | 0 | 0 | 10 | 0 | 2 | 16 | 2 | .250 | .357 | .333 | .690 | |
Burlington | 67 | 259 | 228 | 17 | 43 | 7 | 0 | 1 | 53 | 21 | 5 | 2 | 6 | 2 | 21 | 0 | 2 | 41 | 4 | .189 | .261 | .232 | .493 | |
High Desert | 95 | 394 | 347 | 64 | 102 | 24 | 0 | 12 | 162 | 48 | 1 | 0 | 2 | 0 | 43 | 0 | 2 | 78 | 8 | .294 | .375 | .467 | .842 | |
62 | 250 | 210 | 32 | 57 | 12 | 0 | 6 | 87 | 21 | 0 | 1 | 6 | 2 | 31 | 1 | 1 | 46 | 7 | .271 | .365 | .414 | .779 | ||
WichitaNorthwest Arkansas | 29 | 114 | 94 | 21 | 18 | 5 | 0 | 2 | 29 | 10 | 0 | 1 | 0 | 1 | 19 | 0 | 0 | 20 | 1 | .191 | .325 | .309 | .633 | |
'06計 | 91 | 364 | 304 | 53 | 75 | 17 | 0 | 8 | 116 | 31 | 0 | 2 | 6 | 3 | 50 | 1 | 1 | 66 | 8 | .247 | .352 | .382 | .734 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
84 | 307 | 271 | 34 | 56 | 12 | 0 | 9 | 95 | 35 | 0 | 0 | 3 | 0 | 31 | 0 | 2 | 76 | 9 | .207 | .293 | .351 | .643 | ||
91 | 308 | 264 | 30 | 56 | 8 | 0 | 5 | 79 | 29 | 1 | 1 | 5 | 1 | 37 | 0 | 1 | 71 | 4 | .212 | .310 | .299 | .609 | ||
Bowie | 88 | 326 | 275 | 25 | 59 | 19 | 0 | 5 | 93 | 33 | 0 | 3 | 0 | 6 | 45 | 0 | 0 | 79 | 6 | .215 | .319 | .338 | .657 | |
5 | 23 | 20 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 6 | 0 | .150 | .261 | .200 | .461 | ||
Norfolk | 78 | 289 | 249 | 23 | 50 | 8 | 0 | 4 | 70 | 21 | 0 | 2 | 7 | 5 | 26 | 0 | 2 | 62 | 3 | .201 | .277 | .281 | .558 | |
'10計 | 83 | 312 | 269 | 24 | 53 | 9 | 0 | 4 | 74 | 23 | 0 | 2 | 7 | 5 | 29 | 0 | 2 | 68 | 3 | .197 | .275 | .275 | .551 | |
Frederick | 22 | 77 | 68 | 8 | 15 | 3 | 0 | 3 | 27 | 10 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 | 20 | 3 | .221 | .299 | .397 | .696 | |
Bowie | 7 | 28 | 26 | 2 | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 9 | 2 | .154 | .185 | .192 | .377 | |
Norfolk | 14 | 48 | 35 | 5 | 6 | 1 | 0 | 3 | 16 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 12 | 0 | 0 | 12 | 1 | .171 | .383 | .457 | .840 | |
'11計 | 43 | 153 | 129 | 15 | 25 | 5 | 0 | 6 | 48 | 17 | 0 | 1 | 2 | 1 | 21 | 0 | 0 | 41 | 6 | .194 | .305 | .372 | .677 | |
Somerset | 83 | 301 | 269 | 27 | 69 | 17 | 0 | 3 | 95 | 22 | 1 | 1 | 4 | 2 | 26 | 2 | 0 | 65 | - | .257 | .320 | .353 | .673 | |
82 | 291 | 264 | 29 | 62 | 11 | 1 | 6 | 93 | 40 | 1 | 1 | 2 | 1 | 22 | 0 | 2 | 60 | - | .235 | .298 | .352 | .650 | ||
78 | 293 | 242 | 34 | 67 | 6 | 0 | 9 | 100 | 45 | 1 | 2 | 2 | 4 | 44 | 1 | 1 | 61 | - | .277 | .385 | .413 | .798 | ||
通算:13年 | 928 | 3472 | 3002 | 370 | 699 | 142 | 2 | 68 | 1049 | 354 | 10 | 16 | 40 | 26 | 388 | 4 | 16 | 734 | *55 | .233 | .321 | .349 | .671 |
- 2014年度シーズン終了時。
- 「-」は公式記録なし。
- 通算成績の「*数字」は、不明年度がある事を示す。
- Wichita (ウィチタ・ラングラーズ) は、2008年にNorthwest Arkansas (ノースウェストアーカンソー・ナチュラルズ) に球団名を変更。
出典
外部リンク
- アダム・ドナキー (Atlantic League) - 独立リーグのプロフィール
- アダム・ドナキー (Baseball-Reference.com) - マイナー及び独立リーグの成績
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/23 13:54 UTC (変更履歴)
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