樋口毅宏 : ウィキペディア(Wikipedia)
樋口 毅宏(ひぐち たけひろ、1971年 - )は、日本の小説家。
経歴
東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。帝京大学文学部卒業『週刊新潮』2015年7月9日号「結婚」。コアマガジンにて『ニャン2倶楽部Z』『BUBKA』の編集、白夜書房にて『コリアムービー』『みうらじゅんマガジン』の編集長を務める。取材で出会った白石一文の紹介により、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。2011年、『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補と第2回山田風太郎賞候補になる。2012年、『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補になる。日本文芸家協会会員。
2015年6月15日、弁護士の三輪記子と再婚『週刊新潮』(新潮社)同上。出会いのきっかけは三輪が樋口の著書『タモリ論』を新幹線で泣きながら一気読みしたエピソードをTwitterに投稿したことからである。同2015年から三輪の在住地である京都に二年半在住し、2017年から夫婦で東京に移る『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』P.103-108。2022年に第2子にあたる女児が誕生。
2016年9月に作家引退を表明。「もう飽きたんだよ。作家なんて男子一生の仕事じゃねえんだよ」とその理由を語るが、それ以降も小説を発表している。
作品リスト
単行本
- 『さらば雑司ヶ谷』(2009年 新潮社 / 2012年 新潮文庫)
- 『日本のセックス』(2010年 双葉社 / 2012年 双葉文庫)
- 『民宿雪国』(2010年 祥伝社 / 2013年 祥伝社文庫)
- 『雑司ヶ谷R.I.P.』(2011年 新潮社 / 2013年 新潮文庫)
- 『テロルのすべて』(2011年 徳間書店 / 2014年 徳間文庫)
- 『二十五の瞳』(2012年 文藝春秋 / 2014年10月文春文庫)
- 『ルック・バック・イン・アンガー』(2012年 祥伝社)のち文庫
- 『タモリ論』(2013年 新潮新書)
- 『甘い復讐』(2014年 角川書店/2016年 角川文庫)
- 収録作品:甘い復讐 / 永遠とドラゴン / さくらの結婚 / ある芸者の証言 / 十階建てのラブストーリー / 余生
- 『愛される資格』(2014年 小学館/2017年 小学館文庫)
- 『ドルフィン・ソングを救え!』(2015年 マガジンハウス/2019年 角川文庫)
- 『さよなら小沢健二』(2015年 扶桑社)コラム集
- 『太陽がいっぱい』(2016年 扶桑社)「引退作品」
- 『おっぱいがほしい!―男の子育て日記―』(2017年 新潮社)
- 『アクシデント・レポート』(2017年 新潮社)
- 『東京パパ友ラブストーリー』(2019年 講談社)
- 『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた 昭和40年代男子の思い出エッセイ』(2020年、交通新聞社)
- 『中野正彦の昭和九十二年』(2022年、イースト・プレス)
雑誌掲載短編
- 「ROMANCE」(新潮社『yomyom』2013年秋」)
- 「断罪」(河出書房新社 『文藝』2014年冬号」)
- 「人生リングアウト」(朝日新聞出版『小説トリッパー』 2015年夏号)
関連項目
- 日本の小説家一覧
- カンダウリズム
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/19 23:42 UTC (変更履歴)
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