ジュリア・デュクルノー : ウィキペディア(Wikipedia)

ジュリア・デュクルノー(, 1983年11月18日 - )は、フランスの女性映画監督・映画脚本家。

経歴

ジュリア・デュクルノーは、フランスのパリで生まれ育った。La Fémis(国立高等映像音響芸術学校)で脚本の書き方を学び、2008年に卒業。2011年に初の短編映画『Junior』の監督を務めた。同作は、カンヌ国際映画祭批評家週間でも上映された。2012年にはテレビ映画『Mange』の監督を務めた。2016年には初の長編デビュー作となる映画『』を発表し、同作はカンヌ国際映画祭批評家週間で上映された。ベジタリアンとして育てられた少女が学校で肉食を強制されたことをきっかけにカニバリズムに目覚めていく様子を描いた同作は、FIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)などを受賞している。第74回カンヌ国際映画祭では映画『TITANE/チタン』でパルム・ドールを受賞し、ジェーン・カンピオンに続いて女性として二人目のパルム・ドール受賞監督となった。

作風・人物

デュクルノーの作品にはボディホラーもの(身体的ホラーもの)が多いとされている。これに対してデュクルノーは、父親が皮膚科医で、母親が婦人科医であったことから、子供の頃から肉に魅せられたからだと話している。加えてデュルクノーは、自身が作品の中で若い女性の身体を性的対象として見せるのではなく、身体的ホラーを取ることによって、痛みを感じたり、傷を負ったりするという、普遍的な身体の性質を取りたかったと話している。また、デュクルノーは若い頃から影響を受けている映画監督としてデヴィッド・クローネンバーグの名前を挙げている。

映画作品一覧

年度タイトル肩書雑記
2011年Junior監督・脚本短編映画
2012年Mange監督・脚本テレビ映画
2015年Ni le ciel ni la terre脚本監修
2016年RAW 〜少女のめざめ〜Grave監督・脚本FIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)
Compte tes blessures脚本監修
2017年Corporate脚本監修
2021年サーヴァント ターナー家の子守Servant監督テレビシリーズ・2エピソード
TITANE/チタンTitane監督・脚本第74回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/21 20:58 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「ジュリア・デュクルノー」の人物情報へ