ダニエル・ゾバット : ウィキペディア(Wikipedia)
ダニエル・ゾヴァット・ブランコ(Daniel Zovatto Blanco, 1991年6月28日 - )は、コスタリカ出身の俳優。
生い立ち
コスタリカ・サンホセ出身。父親はアルゼンチン出身の政治学者ダニエル・ゾヴァット・ガレット。母親はコスタリカのテレビ司会者シルヴィア・ブランコで、母親の仕事から俳優業に興味を持った。幼い頃にスタンリー・キューブリックの映画『シャイニング』を見ている最中に父親におどかされ、以来ホラージャンルを愛好するようになる。「ダニー」という愛称で呼ばれることを好むが、これはこの映画の主演子役ダニー・ロイドに因んでいると言われる。 年の離れた異父姉が二人いる。 幼い頃から絵が好きで画家としても活動しており、2016年には初の個展『Mi Pequeña Realidad』(スペイン語で「私の小さな現実」)をロサンゼルスで開いた。以後何度か個展を開催している。 2017年頃から女優のタラ・ホルトと交際しており、2023年3月には結婚式の様子がホルトのInstagramに公開された。2024年2月、ホルトは長女カヤの出産を公表した。
キャリア
俳優を志してニューヨークに移住し、小規模な短編映画に出演した後ロサンゼルスに戻る。 2013年の『Beneath』で人食い怪魚に襲われるティーンの役を演じ長編映画デビュー。以後、キーラ・ナイトレイ主演のロマンティック・コメディ映画『アラサー女子の恋愛事情』(2014)や、ホラー映画『イット・フォローズ』(2014)、『ドント・ブリーズ』(2016)など評価の高い映画に次々出演し注目される。その後『ヒットマン ザ・プロフェッショナル』(2020)などで主役を射止め、ラッセル・クロウと共演した『ヴァチカンのエクソシスト』(2023)日本公開後は、プロデューサーであると共にSNS上でファンと日本語でコミュニケーションを取り話題を呼んだ。 テレビドラマでも活躍しており、『HERE AND NOW~家族のカタチ~』(2018)ではティム・ロビンスらオスカー俳優と共に主役の一人であるゲイの青年役を演じたほか、ジョン・ローガンが脚本を務める日本未公開のドラマ『[[:en:Penny Dreadful: City of Angels|Penny Dreadful: City of Angels]]』(『ペニー・ドレッドフル 〜ナイトメア 血塗られた秘密〜』(2014)のスピンオフ作品)では主人公に抜擢。1938年のロサンゼルスを舞台に、被差別人種である自身のアイデンティティと、体制側である警察の職務の間で葛藤する若き刑事を好演した。 2019年には第36回マイアミ映画祭協賛の元、バラエティ誌の選ぶ「10人の注目すべきラテン系人物」賞に選ばれた。 2021年のドラマ『ステーション・イレブン』での預言者役は特に高い評価を受け、エグゼクティブ・プロデューサーのはゾヴァットを「ハリウッド最高の若手俳優の一人」と絶賛。2023年にはアナ・ケンドリックたってのオファーを受けて映画『アイズ・オン・ユー』で実在の連続殺人鬼を演じたほか、2024年にはケビン・コスナーの新作ホラー映画にキャスティングされていることが発表された。
主な出演作品
映画
公開年 | 邦題原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
2012 | (邦題なし)The Return | セバスチャン | 短編映画 | |
(邦題なし)55 Days | ラファエル | 短編映画 | ||
2013 | (邦題なし)Beneath | ジョニー | ||
(邦題なし)Innocence | ネイルス・ハーシュ | |||
2014 | アラサー女子の恋愛事情Laggies | ジュニア | ||
イット・フォローズIt Follows | グレッグ・ハニガン | 福山潤 | ||
2016 | ドント・ブリーズDon't Breathe | マネー | 江口拓也 | |
2017 | レディ・バードLady Bird | ヨナ・ルイス | ||
私とあなたのオープンな関係Newness | オーレン | 稲垣拓哉 | ||
2019 | (邦題なし)Vandal | ニック・「ダメージ」・クルーズ | ノミネート - イマジェン・アワード: テレビ男優賞 (2022) | |
2020 | (邦題なし)Heavy | セブン | ||
ヒットマン ザ・プロフェッショナルFlinch | ジョーイ・ドイル | 岩崎諒太 | ||
2023 | ヴァチカンのエクソシストThe Pope's Exorcist | トマース・エスキベル神父 | 田部圭祐 | |
2024 | アイズ・オン・ユー Woman of the Hour | ロドニー・アルカラ | Netflixオリジナル作品 | 小松史法 |
TBA | 邦題未定 Headhunters |
テレビドラマ
公開年 | 邦題原題 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
2014 | エージェント・オブ・シールドAgents of S.H.I.E.L.D. | シス・ドーマー | ゲスト出演 | |
リベンジRevenge | ギデオン・ルマーシャル | 3期最終話、4期1、2話 | ||
2015 | (邦題なし)Brooklyn Animal Control | ドノヴァン・クリーン | 1期1話 | |
2016 | フィアー・ザ・ウォーキング・デッドFear the Walking Dead | ジャック | 2期1話(声の出演)、4、5話 | |
(邦題なし)The Deleted | ローガン | |||
[[:en:From Dusk till Dawn: The Series>From Dusk till Dawn: The Series]] | トミー | 3期4話 | ||
2017 | ディメンション404Dimension 404 | ザック | 2話 | |
2018 | HERE AND NOW ~家族のカタチ~Here and now | ラモン・ベイヤー=ボートライト | ノミネート - イマジェン・アワード: テレビ助演男優賞 (2018) | 染谷俊之 |
2020 | [[:en:Penny Dreadful: City of Angels>Penny Dreadful: City of Angels]] | サンティアゴ・ヴェガ | ||
2021 | ステーション・イレブンStation Eleven | 預言者 | Pena de Prata: 限定シリーズ部門ベストアンサンブル賞 (2022) | 安元洋貴 |
外部リンク
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