アヤーン・ムカルジー : ウィキペディア(Wikipedia)
アヤーン・ムカルジー(Ayan Mukerji、1983年8月15日 - )は、インドのヒンディー語映画で活動する映画監督、映画プロデューサー、脚本家。インド映画界の名門の出身で、2009年に『Wake Up Sid』で監督デビューし、興行的・批評的に成功を収めた。2013年に『若さは向こう見ず』を監督して当時の興行記録を塗り替え、2022年には『ブラフマーストラ』を監督し、「アストラバース三部作」の製作を開始した。
生い立ち
コルカタののの息子として生まれる。ムカルジー家はアヤーンの祖父がベンガル語映画の道に進んだ1930年以降、インド映画界で活動している。サシャダールはの設立者の一人で、映画プロデュサーとして『Dil Deke Dekho』『Love in Simla』『Ek Musafir Ek Hasina』『Leader』などを製作した。フィルミスタンは1964年に閉鎖されたが、跡地は映画スタジオとして活用され、現在もムカルジー家が所有している。
アヤーンの祖母サチデーヴィ・ムカルジー(旧姓:ガングリー)はアショーク・クマール、、キショール・クマールの妹であり、サシャダールの兄弟にはプラボード・ムカルジー(映画プロデューサー)、(映画監督)、ラヴィンドラ・モーハン・ムカルジー(ラーニー・ムカルジーの祖父)がいる。また、アヤーンの父の兄弟には、スビール・ムカルジー、(カジョール、の父)がいる。
アヤーンはムンバイのにあるを卒業後、に進学するが1年で中退し、アシュトーシュ・ゴーワリケール(姉妹の夫)の『Swades』に参加し、クラッパーボーイを務めた。
キャリア
アヤーン・ムカルジーは『Swades』で映画界のキャリアをスタートさせ、次にカラン・ジョーハルの『』に参加した。その後、映画製作の現場から離れて『Wake Up Sid』の脚本を執筆し、2009年に同作を製作して監督デビューした。同作ではランビール・カプール、コーンコナー・セーン・シャルマーを起用して興行的・批評的に成功を収め、アヤーンはフィルムフェア賞 新人監督賞を受賞した。
2013年にはの下で、ランビール・カプール、ディーピカー・パードゥコーンを起用した『若さは向こう見ず』を製作した。同作は公開1週間で興行収入10億ルピーを記録するヒット作となり、当時のインド映画歴代興行成績第3位にランクインしている。また、アヤーンは同作でフィルムフェア賞 監督賞にノミネートされた。
2022年にはランビール・カプール、アーリヤー・バット、モウニー・ロイ、アッキネーニ・ナーガールジュナ、アミターブ・バッチャンを起用して『ブラフマーストラ』を製作した。同作は「アストラバース三部作」の第一作目で、世界興行収入は43億1000万ルピーを超え、、、にランクインするヒット作となった。Box Office Indiaは『ブラフマーストラ』の興行成績について「ヒット」の評価を与えている。
フィルモグラフィー
| 年 | 作品名 | 監督 | 脚本 | 製作 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2004 | Swades | ||||
| 2005 | Home Delivery | カメオ出演 | |||
| 2006 | カメオ出演 | ||||
| 2009 | Wake Up Sid | ||||
| 2013 | 若さは向こう見ず | カメオ出演 | |||
| 2022 | ブラフマーストラ | ||||
| 2023 | タイガー 裏切りのスパイ | ポストクレジットシーンのみ | |||
賞歴
| 受賞年 | 部門 | 作品名 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| フィルムフェア賞 | ||||
| 監督賞 | Wake Up Sid | |||
| 新人監督賞 | ||||
| 監督賞 | 若さは向こう見ず | |||
| 国際インド映画アカデミー賞 | ||||
| 監督賞 | Wake Up Sid | rowspan="4" | ||
| 2023年 | 監督賞 | ブラフマーストラ | ||
| ジー・シネ・アワード | ||||
| 2014年 | 監督賞 | 若さは向こう見ず | rowspan="2" | |
| rowspan="2" | ||||
| 2023年 | 監督賞 | ブラフマーストラ | ||
| 作品賞 | ||||
| 審査員選出作品賞 | ||||
| スター・スクリーン・アワード | ||||
| 2010年 | 新人監督賞 | Wake Up Sid | rowspan="2" | |
| 2014年 | 監督賞 | 若さは向こう見ず | ||
| 2010年 | 新人監督賞 | Wake Up Sid | ||
| 2010年 | Wake Up Sid | |||
| rowspan="4" | ||||
| 原案賞 | ||||
| 2014年 | 監督賞 | 若さは向こう見ず | ||
| 脚本賞 | ||||
| 2014年 | エンターテインメント監督賞 | 若さは向こう見ず | ||
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/08/05 14:00 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.