ロバート・チャールズ・ウィルスン : ウィキペディア(Wikipedia)
ロバート・チャールズ・ウィルスン(Robert Charles Wilson、1953年 - )は、カナダのSF小説家。
経歴
ウィルスンはアメリカ合衆国カリフォルニア州で生まれ、オンタリオ州トロント近くで育った。1970年代初めをカリフォルニア州ウィッティアーで過ごしたことを除いてはカナダで生活を送り、2007年にカナダ市民となった。一時ナナイモに居を構え、またバンクーバーにも住んでいた。現在は妻Sharryと、トロントの真北にあるコンコードに住んでいる。PaulとDevonという2人の息子がいる。
初の作品は1975年2月『アナログ』誌に掲載され、この時の筆名はBob Chuck Wilsonであった。
ウィルスンは繊細かつ微妙な人物描写とハードSFを巧みで周到に結合させ、その結果しばしば『ニューヨーク・タイムズ』紙のNotable Books of the Yearに選ばれているNotable Books Notable Books of the Year - The New York TimesNOTABLE BOOKS OF THE YEAR: 1994 - The New York Times。 スティーヴン・キングはウィルスンを「もっとも優れたサイエンス・フィクション作家」だと述べた。
ウィルスンのエージェントはShawna McCarthyであり、最近の作品のほとんどはTor Books社のTeresa Nielsen Haydenが編集している。
ヒューゴー賞受賞作『時間封鎖』は初の三部作であり、『無限記憶』へと続き『連環宇宙』で完結した。2015年、この三部作を原作としたテレビドラマシリーズ製作が発表されたヒューゴー賞受賞SF小説「時間封鎖」、米SyfyでTVシリーズ化の企画が始動。
中編 Julian: A Christmas Story (2006年)は2007年に出版され、ヒューゴー賞最終候補作となった。そして長編化された Julian Comstock: A Story of the 22nd Century が2009年に出版された。
2007年に日本で開催されたワールドコンnippon2007に来日した。
受賞歴
- Mysterium - 1994年フィリップ・K・ディック賞受賞
- 「ペルセウス座流星群」("The Perseids") - 1996年オーロラ賞短編小説部門受賞
- Darwinia - 1999年オーロラ賞長編小説部門受賞
- 『クロノリス―時の碑―』 - 2002年ジョン・W・キャンベル記念賞受賞
- Blind Lake - 2004年オーロラ賞長編小説部門受賞
- 『時間封鎖』 - 2006年ヒューゴー賞 長編小説部門受賞、2009年星雲賞海外長篇部門受賞、イスラエルの[[:en:Geffen Award]]ベストSF翻訳小説部門受賞
作品
長編
- A Hidden Place (1986)
- Memory Wire (1987)
- 『世界の秘密の扉』(Gypsies, 1989)、創元SF文庫
- The Divide (1990)
- 『時に架ける橋』(A Bridge of Years, 1991)、創元SF文庫
- (1992)
- Mysterium (1994)
- (1998)
- (1999)
- (2001)、創元SF文庫
- (2003)
- 《時間封鎖》三部作
- (2005)、創元SF文庫
- (2007)、創元SF文庫
- (2011)、創元SF文庫
- Julian Comstock: A Story of the 22nd Century (2009)
- 『楽園炎上』(Burning Paradise, 2013)、創元SF文庫
- The Affinities (2015)
- Last Year (2016)
短編集
- 『ペルセウス座流星群』(the Perseids and Other Stories, 2000)、創元SF文庫
出典
外部リンク
- Actusf 『時間封鎖』に関するロバート・チャールズ・ウィルスンへのインタビュー(英語)
- Web東京創元社マガジン : 『時間封鎖』が2009年度星雲賞を受賞![2009年7月] 『時間封鎖』星雲賞受賞に際してのウィルスンのコメント
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/04/18 13:23 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.