木村紺 : ウィキペディア(Wikipedia)

木村 紺(きむら こん)(1973『朝日新聞』2022年1月14日記事 「被災者のため」が少し怖い 新人賞に選ばれた震災漫画で感じたこと。デジタル朝日新聞-)は、日本の漫画家。京都府出身。

経歴・人物

1997年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストで「木村央志」名義で四季賞を受賞し、デビュー。翌1998年から2006年『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、受賞作『神戸在住』を連載。実在する神戸市の町並みや阪神・淡路大震災からの復興を描き、2002年に同作で第31回日本漫画家協会賞新人賞を受賞した。同作内における震災のエピソードは知人の体験を基に物語を描いているが『朝日新聞』大阪本社版夕刊、2004年1月17日、1面、自身も被災者である『産経新聞』大阪本社版朝刊、2001年1月17日、14面。

2007年に『月刊アフタヌーン』で短期連載され、後に『good!アフタヌーン』に移籍し連載中の漫画作品『巨娘』では、焼き鳥チェーン店を舞台に破天荒なコメディを描いた。2008年から2011年まで、『月刊アフタヌーン』にて女子高の柔道部を題材にしたコメディタッチの作品『からん』を連載した。

年齢や性別、本名などのプロフィールはほとんど公開されていなかったが、京都の洛東地域で多感な時期を過ごした『からん』単行本第1巻p.72作者コラムより。ISBN 978-4063145359、1970年代生まれ『月刊アフタヌーン』2008年12月号p.218欄外柱 作者近況(一部抜粋)「つんとかやんとかでれとか、そういう若い単語は、70年代生まれの自分には届かない魔法の言葉」。、などの記述が散見された。

作風

『神戸在住』は主人公の女性によるモノローグを中心にストーリーが進められていく作品で、絵にはベタ塗りやスクリーントーンを使わず、服の色なども全て横に引かれたフリーハンドの線を重ねてその濃淡だけで描き分けられていた。『巨娘』はナレーションによって話が進行し、この作品からトーン、ベタが使われるようになった。『からん』では前2作と比べ写実的な画風になっており、基本的に登場人物のやり取りを中心に話が進む形になっている。

作品リスト

  • 神戸在住(講談社 月刊アフタヌーン 1999年11月号 - 2006年5月号、全10巻)
  • 巨娘(月刊アフタヌーン 2007年1月号 - 9月号、good!アフタヌーン創刊号(2008年11月7日刊行) - 3号、17号 - 20号、2016年4号 - 2018年1号、全5巻)※2004年に読み切りとして掲載された作品の連載化
  • からん(月刊アフタヌーン 2008年5月号 - 2011年6月号、全7巻)
  • 大好き!の弥太朗君(good!アフタヌーン 第39号 読み切り)※「マイボーイ」につながるプロローグ的な作品
  • マイボーイ(月刊アフタヌーン 2014年5月号 - 2016年2月号、全4巻)

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