白石一文 : ウィキペディア(Wikipedia)
白石 一文(しらいし かずふみ、1958年8月27日 - )は、日本の小説家。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟は小説家の白石文郎。2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞白石一文-直木賞受賞作家。初の親子二代での受賞となった。
来歴・人物
- 福岡県福岡市生まれ。福岡県立福岡高等学校29期を経て、早稲田大学政治経済学部卒業。その後、文藝春秋に入社、週刊誌記者、文芸誌編集などを経る。
- 1992年、瀧口明の名で投稿した『惑う朝』(応募時タイトルは『鶴』)で第16回すばる文学賞佳作。1994年、滝口明の名で『第二の世界』を上梓。2000年、白石名義での「一瞬の光」で再デビューする。
- パニック障害を患い、一時休職。現場復帰するも、退社、作家専業となる。
- 「どれくらいの愛情」が第136回直木賞候補作となる。
- 2009年「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で第22回山本周五郎賞を受賞する。
- 2010年「ほかならぬ人へ」で第142回直木賞を受賞する。。
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- 思想的にショーペンハウアー、トルストイなどの影響を受けている。
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著書
- 滝口明名義
- 『第二の世界』(海越出版社、1994年)
- 白石一文名義
※文庫は、同一版元
- 『一瞬の光』(角川書店、2000年)、文庫化
- 『不自由な心』(角川書店、2001年)、文庫化
- 『すぐそばの彼方』(角川書店、2001年)、文庫化
- 『僕のなかの壊れていない部分』(光文社、2002年)、文庫化、文春文庫、2019
- 『草にすわる』(光文社、2003年)、文庫化、文春文庫、2021
- 『見えないドアと鶴の空』(光文社、2004年)、文庫化、文春文庫、2022
- 『私という運命について』(角川書店、2005年)、文庫化
- 『もしも、私があなただったら』(光文社、2006年)、文庫化、文春文庫、2020
- 『どれくらいの愛情』(文藝春秋、2006年)、文庫化
- 『永遠のとなり』(文藝春秋、2007年)、文庫化
- 『心に龍をちりばめて』(新潮社、2007年)、文庫化、祥伝社文庫(『強くて優しい』に改題)、2024
- 『この世の全部を敵に回して』(小学館、2008年)、文庫化
- 『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』(上下、講談社、2009年)、文庫化
- 『ほかならぬ人へ』(祥伝社、2009年)、文庫化
- 『砂の上のあなた』(新潮社、2010年)、文庫化
- 『翼』(光文社、2011年)、文庫化
- 『幻影の星』(文藝春秋、2012年)、文庫化
- 『火口のふたり』(河出書房新社、2012年)、文庫化
- 『快挙』(新潮社、2013年)、文庫化、鉄筆文庫、2024
- 『彼が通る不思議なコースを私も』(集英社、2014年)、文庫化
- 『神秘』(毎日新聞社、2014年)、文庫化
- 『愛なんて嘘』(新潮社、2014年)、文庫化
- 『ここは私たちのいない場所』(新潮社、2015年)、文庫化、2019
- 『光のない海』(集英社、2015年)、文庫化
- 『記憶の渚にて』(角川書店、2016年)、文庫化
- 『一億円のさようなら』(徳間書店、2018年)、文庫化、2020
- 『スタンド・イン コンパニオン(原題:代替伴侶)』(レッド・サークル、2018年)
- 『プラスチックの祈り』(朝日新聞出版、2019年)、文庫化、2022
- 『あの頃の「火口のふたり」』野村佐紀子 写真. 河出書房新社, 2019.8
- 『君がいないと小説は書けない』新潮社, 2020.1、文庫化、2022
- 『こはるとちはる』(恋の絵本) 北澤平祐 絵, 瀧井朝世 編. 岩崎書店, 2020
- 『ファウンテンブルーの魔人たち』新潮社, 2021.5
- 『我が産声を聞きに』講談社, 2021.7、文庫化、2024
- 『てがでかこちゃん』(えほんのぼうけん) 谷川千佳絵. 岩崎書店, 2021.8
- 『道』小学館,2022.6、文庫化、2023
- 『松雪先生は空を飛んだ上・下』KADOKAWA,2023.1
- 『投身』文藝春秋,2023.5
- 『かさなりあう人へ』祥伝社,2023.10
- 『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』毎日新聞出版,2024.5
- 『代替伴侶』筑摩書房,2024.10
外部リンク
- 白石一文-twitter
- Profile: Kazufumi Shiraishi, Red Circle(英語)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/23 15:40 UTC (変更履歴)
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