加藤久仁生 : ウィキペディア(Wikipedia)
加藤 久仁生(かとう くにお、1977年4月24日 - )は、日本のアニメーション作家。鹿児島県鹿児島市出身。
来歴・人物
鹿児島市立桜丘東小学校、鹿児島市立桜丘中学校、鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校、多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業『南日本新聞』 2013年6月2日付 22面(あの時を忘れない1)。大学在学中に制作したアニメーション作品で国内の賞を獲得。
大学を卒業後、2001年に映像制作会社の「ROBOT」に入社する。ROBOTではキャラクター・アニメーション部アニメーションスタジオケージに所属し、テレビ番組、Webアニメーション、スポットCMなどのアニメーション作品を手がけた。
2008年、加藤が監督した『つみきのいえ』が世界最高峰のアヌシー国際アニメーション映画祭で、短編作品に与えられるアヌシー・クリスタル賞(最高賞グランプリ)を獲得。同賞の日本人の受賞は2003年『頭山』の山村浩二に続いて2人目。
2009年、『つみきのいえ』が第81回アカデミー賞の一部門である短編アニメーション賞を受賞した。短編アニメーション賞の受賞は日本人監督作品では初。受賞スピーチでは英語で、オスカー像が重いことや、スタッフなどに対する感謝の意を表明し、所属会社のROBOTに感謝したあと、アメリカのロックバンド、スティクスの曲「ミスター・ロボット」に含まれている日本語の歌詞にちなみ「どうもありがとう。ミスター・ロボット」と締めくくり、会場の笑いを誘った2009年アカデミー賞受賞ページhttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090224-OHT1T00044.htm。
2017年春にROBOTを退社し、アニメーション作家として独立するROBOT CAGE 加藤久仁生。同年、NHK「みんなのうた」の「風と共に」(作詞・作曲:宮本浩次)のアニメーションを担当する。秋には東京都内から鎌倉に転居する。
作品
- The Apple Incident
- 或る旅人の日記(2003年)
- MY LITTLE LOVER「FANTASY」
- MTV “MUSIC FLOWER”
- R(2006年)
- つみきのいえ(2008年)
- 窓際のトットちゃん(水中シーン)(2023年)
みんなのうた
- ◆は、5分間1曲枠の楽曲(ロングのうた)。
- 1.セルの恋 / 中川晃教(2005年8月・9月放送)◆
- 2.風と共に / エレファントカシマシ(2017年6月・7月放送)
- 3.カイト / 嵐(2020年4月・5月放送)
受賞歴
- ラピュタアニメーションフェスティバル(最優秀作品賞)
- 第2回メルヘンアニメ・コンテスト(最優秀作品賞・『或る旅人の日記』・2004年)
- 第8回ソウルCartoon & Animation Festival(入賞・2004年)
- オタワ国際アニメーションフェスティバル(入賞・2004年、2006年)
- アヌシー国際アニメーション映画祭(グランプリ・『つみきのいえ』・2008年)
- 第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門(大賞・『つみきのいえ』・2009年)
- 第81回アカデミー賞(短編アニメーション賞・『つみきのいえ』・2009年)
- 第7回メルヘンアニメ・コンテスト(最優秀作品賞・『つみきのいえ』・2008年)
- 第14回アニメーション神戸賞(個人賞・2009年)
影響
2015年、チリの作家は、短編映画「妙旅人の日」にインスパイアされた、 XIIIゴンサロロハスピサロ国際コンテストの優勝テキストである「Elhombredelterróndeazúcar」というストーリーを公開しました。日記
出典
外部リンク
- ROBOT公式サイト
- KUNIO KATO OFFICIAL SITE
- 加藤久仁生「つみきのいえ」アカデミー短編アニメ賞(受賞スピーチ映像)
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/02 22:41 UTC (変更履歴)
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