クリスティ・プイウ
ルーマニアのブカレスト出身。1992年、スイス・ジュネーブの上級視覚芸術大学に入学して絵画を専攻し、1年後に映画学に転じる。
96年の卒業後は帰国して母国の映画業界でキャリアを積み、低予算のロードムービー「Stuff and Dough(英題)」(01)で映画監督デビュー。同作がカンヌ国際映画祭の監督週間に出品されて批評家の注目を集め、ルーマニア・ニューウェーブの到来とも言われた。続く短編「Cigarettes and Coffee(英題)」(04)でベルリン国際映画祭の金熊賞(短編映画賞)を受賞。長編第2作「ラザレスク氏の最期」(05)は第58回カンヌ国際映画祭ある視点部門の最優秀作品賞を受賞した。
以降の監督作に「Aurora」(10)、「シエラネバダ」(16)、「荘園の貴族たち」(20)などがある。