アッシャー : ウィキペディア(Wikipedia)

アッシャーUsher, 1978年10月14日 - )は、アメリカの歌手、ソングライター、ダンサー、俳優。本名はアッシャー・テリー・レイモンド4世 (Usher Terry Raymond IV)。テネシー州チャタヌーガ出身。身長174cm。

現在最も人気、実績のあるR&B男性アーティストの1人。2ndアルバムでブレイクし、その後に送り出したアルバムも大ヒットを続けている。代表曲に「Yeah!」「バーン」「コンフェッションズ・パート2」「アイ・ドント・マインド」などがある。

来歴

テネシー州チャタヌーガ市にて、父アッシャー・レイモンド3世とジョンネッタ・パットン(アッシャーの元マネージャー)との間に生まれる。幼い頃から母親が監督を務める教会の聖歌隊で歌っていた。1993年にアトランタに引っ越し、人気番組『Star Search』に応募する。そこに居合わせたLaFace RecordsのA&Rがすぐさまアントニオ・LA・リードに紹介し、LaFace Recordsとの契約が決まる。

その後、1994年にファースト・アルバム『Usher』をリリース。ショーン・パフィ・コムズなどのプロデューサーが参加したこのアルバムは、ゴールド(50万枚)アルバムとなる。

1997年にジャーメイン・デュプリ、ベイビーフェイス、テディー・ライリーという豪華プロデューサーを迎えて作られた『My Way』は、「You Make Me Wanna…」、「Nice & Slow」(アッシャー初の全米No.1シングル)、「My Way」というメガヒット・シングルを産み、世界中で大ブレイク。全米だけで700万枚を越すセールスで完全にスーパースターの地位を確立し、一部のメディアからは「New King Of Pop」などと称された。

2001年夏、待望のサード・スタジオ・アルバム『8701』がリリースされた。このアルバムからは「U Remind Me」、「U Got It Bad」という2曲のNo.1ソングを生み、続く「U Don’t Have To Call」もTop3入りするヒットを記録。アルバムは1年以上に渡るロング・セラーとなり、全米で600万枚のセールスを記録した。このアルバムで2つのグラミー賞、3つのソウル・トレイン・アワード、3つのビルボード・アワード、BETアワードなど各賞を総なめにした。PVでは当時交際していたチリが頻繁に登場し、ビッグカップルとして世間を騒がせたが、2004年に破局した。

そして2001年9月、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた、憧れのアーティストであるマイケル・ジャクソンのコンサート「マイケルジャクソン30周年記念コンサート」に出演し、「スタート・サムシング」をマイアとホイットニー・ヒューストンと共にパフォーマンス。さらに、ルーサー・ヴァンドロスや98°と共演し、「マン・イン・ザ・ミラー」を歌った。マイケルの楽曲「ユー・ロック・マイ・ワールド」にクリス・タッカーと共に登場し、マイケルとダンスで対決した。

2004年、リル・ジョンがプロデュースした先行シングル「Yeah!(フィーチャリング リル・ジョン and リュダクリス)」は全米12週連続1位を記録し、メガヒットとなる。このヒット曲も収録されている4枚目のオリジナルアルバム『Confessions』は全米で800万枚、日本だけでも50万枚の特大ヒットとなった。

2005年2月に行われた第47回グラミー賞では9部門にノミネートされ、3部門受賞する。同年、NBAのクリーブランド・キャバリアーズの共同オーナーに就任。

2008年5月には4年振りとなる新作アルバム『Here I Stand』を発表。発売後1か月足らずで100万枚のヒットとなった。

2010年3月新作アルバム『Raymond v Raymond』がリリースされる。このアルバムからはOMGが全米no.1になった。

2012年6月『Looking 4 Myself』をリリース。このアルバムで2004年の『Confessions』から4作連続全米アルバムチャート1位になる。

私生活

交際した女性には、TLCのチリ、スーパーモデルのナオミ・キャンベル、ファッションモデルのエイーシャ・ブライトウェルなどがいる。

2007年、スタイリストのタメカ・フォスターと婚約を発表。タメカにはすでに3人子供がいる。11月に第一子となる男の子Usher Raymond Vが誕生した後、タメカとは別居したなどとの噂が聞かれるなどしたが、2008年12月10日第2子Naviyd Ely Raymondが誕生。2009年6月に離婚。

2016年6月10日、コンサート終了後に射殺されたクリスティーナ・グリミーについて、NBCのテレビオーディション番組「[[:w:en:The Voice (U.S. TV series)|The Voice]]」[[:w:en:The Voice (U.S. season 6)|シーズン6]]に出演し、指導に名乗りを上げた1人であるアッシャーは、自身のTwitterにて「素晴らしい魂と歌声の持ち主へ。あなたの残した伝説が、永遠に語り継がれますように。美しいクリスティーナ、安らかにお眠りください。」と追悼の意を表した。

ディスコグラフィ

  • Usher (1994年)
  • My Way (1997年)
  • 8701 (2001年)
  • Confessions (2004年)
  • 『ヒア・アイ・スタンド』 - Here I Stand (2008年)
  • 『レイモンドバーサスレイモンド』 - Raymond v Raymond (2010年)
  • Looking 4 Myself (2012年)
  • Hard ll Love (2016年)
  • A (2018年)
  • Deep Dreamin (2019年)
  • Coming Home (2024年)

フィルモグラフィ

  • パラサイト - The Faculty (1998年)
  • シーズ・オール・ザット - She's All That (1999年)
  • ハイスクール・ジャック 怒りの教室 - Light It Up(1999年)
  • テキサス・レンジャーズ - Texas Rangers (2001年)
  • イン・ザ・ミックス - (2005年)
  • キス&キル - Killers'' (2010年)
  • ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー - Justin Bieber: Never Say Never (2011年) 兼製作
  • ハンズ・オブ・ストーン - Hands of Stone (2016年)
  • バーデン Burden (2018年)
  • ハスラーズ Hustlers (2019年)
  • バッド・ヘアー Bad Hair (2020年)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/08 09:59 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「アッシャー」の人物情報へ