うるまでるび : ウィキペディア(Wikipedia)
うるまでるびは、うるま(男性)とでるび(女性)の夫婦によるアーティストユニット。主な活動として「ウゴウゴルーガ」「びっくりマウス」「おしりかじり虫」等。うるまは有限会社うるまでるびプロダクション代表。日本アニメーション協会理事。
略歴
桑沢デザイン研究所にて「うるま」と「でるび」は出会う。卒業と同時に「うるまでるび」として作品制作を開始。 1988年頃からイラストやアニメーションを中心に活動を開始。
1993年、フジテレビ制作のテレビ番組「ウゴウゴルーガ」でCGアニメーションを担当し注目を浴びる。その一つ「しかと」はスクリーンセーバーとして発売される他多数の賞を受賞。
2000年、企画・キャラクターデザインを担当したPlayStation 2用ゲームソフト「びっくりマウス」がソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)から発売される。
2007年6月、NHKの「みんなのうた」で「おしりかじり虫」を発表。企画、アニメーション映像のほか作詞作曲も手がけ、その強烈なインパクトから放送後大きな反響を呼んだ。
現在はアニメーションのみならず、コンテンツ企画、ソフトウェア制作、エッセイなど幅広く手がけるマルチアーティストとして活躍。自身のホームページで多数のFlashアニメーション作品を発表するなど、精力的に活動している。
作品
アニメーション
- ぶるたぶちゃん、しかと、くろたま(ウゴウゴルーガ 1992)
- ママガウロ(巨泉の使えない英語 1993)
- おでかけマキハラくん(槙原敬之CD用アニメーション 1997)
- うるまでるび GOLD(shockwave.com 2003)
- カプセル侍(NHK・えいごリアン3 2005)
- Mr.Calpaccio(自主制作 2005)
- うるまでるびDELUXE(excite 2005)
- テテメテ(Viacom 2007)
- Psychedelic Afternoon (Zapuni 2013)
イラスト、エッセイ、出版
- うかかかま・たびのコロッケさん(ねーねー連載まんが 1997)
- うるまでるびののぞきあな(ほぼ日刊イトイ新聞 2000)
- おれボテ志デラックス(出版 2004)
ゲーム、ネットワーク作品、メディアアート作品
- InterPot(ネットワークコミュニティの企画・制作/ニフティ 1999 ∼)
- びっくりマウス(Playstation 2 ゲームソフト 2000)
- うるまでるびペイント (2007)
楽曲アニメ作品
音楽に対するPV(プロモーションビデオ)や映画に対する映画音楽のように、音楽と映像が主従の関係にあるものの対し、音楽と映像が同等の役割を果たす作品を、うるまでるびは「どちらが欠けても作品として成立しない新しいジャンル」と定義しており、その中でも自身の作品は音楽とアニメが同等な「楽曲アニメ」と呼んでいる。
- おしりかじり虫(NHK「みんなのうた」 2007)
- 作詞・作曲とアニメーション制作をうるまでるびが行った。CDでの歌手名義は「おしりかじり虫」だが、実際に担当しているのはうるま自身とのこと。
- 2007年8月31日、日本テレビ系の番組スッキリ!!で同曲が取り上げられた際にうるまでるびがゲスト出演し、本人は「(歌っているのは)おしりかじり虫です」と発言したものの、「アニメ制作のほか作詞・作曲・歌も担当」とテロップ表示された。松前公高との共同制作。
- スミ子(うるまでるびプロダクション+アミューズ 2008)
- おしりかじり虫に続く、楽曲アニメ作品。「スミ子Forever」「あなたの態度が気に入らない」2曲入りCD/DVD、およびキャラクター商品をモノコムサで限定販売。販売ルートが限定されながらも、CDの売上は1か月で4000枚を突破した「クリエイターうるまでるび氏──媒体使わずグッズで宣伝(ヒット案内人)」『日経産業新聞』2008年11月20日付、4頁。。
- 小吉物語(うるまでるびプロダクション 2009)
- ノラ犬の「小吉」を主人公にした楽曲アニメ作品。監督:うるまでるび、作詞:としおちゃん、作曲:織田哲郎。
- うるまでるびのGO!GO!選挙(財団法人明るい選挙推進協会 2009)
- 2009年にYouTubeで公開され、2010年1月11日の成人式で新成人に対して配布されたDVDに収録された楽曲アニメ作品。
- おしりの山はエベレスト(NHK「みんなのうた」 2012)
- おしりかじり虫の第2弾。よりおいしいおしりを求めて世界一高いエベレストを目指す内容。企画・作詞とアニメーション制作をうるまでるびが行った。
その他
- 「牛乳でおいしくホットなココア」(ブルボン・TVCM登場キャラクターのデザイン 2008、2009)
- うるまでが〜まる(テレ玉などのローカル番組 2009)
- 大道芸人として知られるが〜まるちょばとコラボレーションを組み、番組キャラクターの「イースター・ブースター」のデザインを手掛けた。「大人に聞いてみよう!」のコーナーではゲストの背後で顔出し出演し、ゲストが様々な質問に答えている間、ゲスト本人とその答えをイメージしたイラストを描いている。「うるまでるびの世界」という自前の作品を紹介するコーナーもある。
主な受賞歴
- 通産省マルチメディアグランプリ1998 シアター・展示部門 エンターテインメント賞 (びっくりマウス)
- 通産省マルチメディアグランプリ2000 パッケージ部門 インタラクティブ賞 (びっくりマウス)
- ZAGREB ‘98 (Croatia) 入賞
- Annecy Animation Festival (France ‘99) 入賞
- 経済産業省認定 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 未踏ソフトウェア創造事業 2005年度上期 スーパークリエータ
- Chicago International Children's Film Festival 2006 (USA) 審査員特別賞
- Ottawa International Animation Festival 2006 (Canada)
役職
- 日本アニメーション協会理事
その他
- うるまはC言語やREALbasicでプログラミングができる。
- うるまでるびペイントは五十嵐健夫、兵藤嘉彦らとの共同開発。
- ペンネームの由来は単に思いつきとの事で、沖縄県うるま市や日本たばこ産業(JT)が沖縄県限定で発売している紙巻きたばこ「うるま」とは無関係。
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2022/09/04 17:47 UTC (変更履歴)
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