石川慶 : ウィキペディア(Wikipedia)
石川 慶(いしかわ けい、1977年6月20日 - )は、日本の映画監督。愛知県豊橋市出身。愛知県立時習館高等学校、東北大学物理学科卒業。
人物・来歴
幼少の頃から両親の影響で映画が好きで、東北大学で興味のあった物理を学んだ後、映画監督を志し、多くの名匠を生み出したポーランドの国立大学、ウッチ映画大学に留学し演出を学ぶ。短編映画などの制作でキャリアを積み、母国語で映画を作りたいと考え帰国。帰国後は主に短編映画を作り、ドキュメンタリーやCMなどを手掛けてきた。日本とポーランドの合作企画『BABY』ではプチョン国際ファンタスティック映画祭の企画マーケットでグランプリを受賞している。
2017年、映画『愚行録』で長編映画デビューを果たし、第73回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出された。ほかに、新藤兼人賞銀賞、ヨコハマ映画祭、日本映画プロフェッショナル大賞では新人監督賞も受賞。 2019年、映画『蜜蜂と遠雷』では、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞などを受賞。
監督作品
短編映画
- Co Slychac(2006年) ※ドキュメンタリー
- bracia(2006年)
- Dear World(2008年)
- It's All in the Fingers(2009年)
- conversation(s)(2013年)
- 点(2017年、S・D・P)
- 十年 Ten Years Japan「美しい国」(2018年11月3日公開、フリーストーン) ※オムニバス映画
長編映画
- 愚行録(2017年2月18日公開、ワーナー・ブラザース映画・オフィス北野)
- 蜜蜂と遠雷(2019年10月4日公開、東宝)
- Arc アーク(2021年6月25日公開、ワーナー・ブラザース映画)
- ある男(2022年11月18日公開、松竹)
- 不都合な記憶(2024年9月27日配信、Amazon Prime Video)
- 遠い山なみの光(2025年夏公開予定、ギャガ)
ドラマ
- ドラマW イノセント・デイズ(2018年3月18日 - 4月22日、WOWOW)
受賞歴
- 第39回ヨコハマ映画祭 森田芳光メモリアル新人監督賞(『愚行録』)
- 2017年 新藤兼人賞 銀賞(『愚行録』)
- 第27回日本映画プロフェッショナル大賞 新人監督賞(『愚行録』)
- 第41回ヨコハマ映画祭 監督賞(『蜜蜂と遠雷』)
- 第74回毎日映画コンクール 監督賞(『蜜蜂と遠雷』)
- 第46回日本アカデミー賞 最優秀監督賞(『ある男』)
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/18 02:44 UTC (変更履歴)
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