ハロルド作石 : ウィキペディア(Wikipedia)
ハロルド 作石(ハロルド さくいし、1969年3月16日 - )は、日本の漫画家。愛知県出身。血液型AB型。
本名:作石 貴浩(さくいし たかひろ)。愛知県立守山高等学校出身。『ゴリラーマン』の舞台となる白武高校は、この守山高校がモデルである。
人物
作品の随所にプロ野球、プロレス、三国志、また『BECK』中期からは欧州サッカーに関する小ネタが用意されている。群衆シーンに他の漫画のキャラやプロレスラーを登場させていることも多い。
ペンネームの由来は、力道山をスカウトしたレスラー「ハロルド坂田」からきている。ゴリラーマン連載時に、このペンネームを使用したところ、当時編集長から「ハロルドは言いにくい、作石も言いにくい。」と言われる。またケンドーコバヤシとの対談では、芸名の由来が同じくレスラーであることから感銘を受けている。
初長編『ゴリラーマン』はオフビートなユーモアと、シリアスな展開の混在を特徴とした作品であったが、第2作『サバンナのハイエナ』でアメリカン・カートゥーン系の絵柄に変えて、作風を大幅に変更した。その実験精神はいしかわじゅんにも高評価されたが、『サバンナのハイエナ』は連載途中で中断した。
続く『バカイチ』『ストッパー毒島』では、元の作風に戻る。『BECK』は少年誌連載ということもあり、ユーモアは抑えられてストレートな青春ドラマになっている。
『7人のシェイクスピア』は『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)2010年3・4合併号(2009年12月発売)より連載開始したが、2011年50号で「第一部:完」となった。のち、続編『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT』が『週刊ヤングマガジン』(講談社)2017年2・3合併号(2016年12月発売)より連載されている。
影響を受けた漫画は藤子不二雄Aの自伝的漫画『まんが道』。
お笑いコンビ「新作のハーモニカ」のメンバーの藤田隼人は、従甥に当たる。
作品リスト
- ゴリラーマン (講談社『週刊ヤングマガジン』連載、単行本全19巻、文庫版全12巻)
- ストーリー別総集編版(単行本全10巻)
- 復刻版『ゴリラーマン 新世紀リマスター』(単行本全19巻)
- サバンナのハイエナ (講談社『週刊ヤングマガジン』連載、単行本未収録)
- バカイチ (講談社『週刊ヤングマガジン』連載、単行本全4巻)
- ストッパー毒島 (講談社『週刊ヤングマガジン』連載、単行本全12巻)
- BECK (講談社『月刊少年マガジン』連載、単行本全34巻、文庫版全17巻)
- 7人のシェイクスピア (小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載、単行本全6巻)
- 7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT(講談社『週刊ヤングマガジン』連載、単行本既刊13巻)
- RiN (講談社『月刊少年マガジン』連載、単行本全14巻)
- ゴリラーマン40(講談社『週刊ヤングマガジン』2022年19号 - 2022年38号表紙より。、単行本全3巻)
- ゴリラーマン40 ファミリー編(講談社『週刊ヤングマガジン』2023年4・5合併号表紙より。 - 2024年24号)
特集記事
『週刊ヤングマガジン』2019年8月12日号に、特集記事「ハロルド作石のまんが道!」が掲載された。自身が、漫画家を志したきっかけから連載に至るまでを語っている。
受賞歴
- 1987年、第17回ちばてつや賞優秀新人賞受賞。(『そうはいかん』作石智祥名義)
- 1990年、第14回(平成2年度)講談社漫画賞一般部門受賞。(『ゴリラーマン』)
- 2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少年部門受賞。(『BECK』)
師匠
- 大島岳詩ハロルド作石のまんが道(ヤングマガジン 2019年No.35 P419)より
アシスタント
- SP☆なかてま
- 間中信行
- 渡辺潤
- マーチン角屋
- 柴田ヨクサル
- ジョン・K・ペー太 - 『ジョン・K・ペー太の世界』(2005年、桃園書房刊、)の「疑問・質問に答えるコーナー」にて明かしている。ハロルド作石自身も同本へメッセージイラストを寄稿している。
- 佐久間力
著名ファン
注釈
出典
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/05/20 07:45 UTC (変更履歴)
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