西尾孔志 : ウィキペディア(Wikipedia)

西尾 孔志(にしお ひろし、1974年 - )は、日本の映画監督。

経歴

大阪府出身。大阪府立大手前高等学校を経て、KYOTO映画塾を卒業。時代劇の撮影所で見習いスタッフとして働くが、自主制作映画監督を志し、ビジュアルアーツ専門学校の夜間部に入り直す。同期に俳優の宇野祥平がいる。2003年の自主制作映画『ナショナルアンセム』が審査員であった黒沢清に評価され、2005年、シネアスト・オーガニゼーション大阪(略称CO2)の助成対象監督に選ばれる。助成を得て監督した『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』で第1回CO2のグランプリ(大阪市長賞)を受賞。その後、CO2の運営サイドに入り、映画祭ディレクターを務め、石井裕也・横浜聡子・三宅唱などの自主映画監督時代をサポートした。

2013年、平田満を主演に迎えてロビン西の同名漫画を実写映画化した『ソウル・フラワー・トレイン』で商業映画デビュー。新世代のポップな人情喜劇として評価を得て、翌年のおおさかシネマフェスティバルにて新人監督賞を受賞した。2014年、MOOSIC LAB参加作品として劇団子供鉅人主催の益山貴司と共同監督で『キッチン・ドライブ』を発表。2016年、黄川田将也を主演に迎えた監督作品『函館珈琲』が公開。2020年、宮崎大祐監督作品『VIDEOPHOBIA』にプロデューサーとして参加。2023年、監督作品『輝け星くず』が公開された。

映画監督以外の活動に、大学や専門学校での講師や、京都ヒストリカ国際映画祭の企画ディレクター、MBTみんなで守るいのちの映画祭の運営委員を務めている。

フィルモグラフィー

長編映画

  • ナショナルアンセム(2003年) 自主制作映画
  • おちょんちゃんの愛と冒険と革命(2005年) 自主制作映画
  • ソウル・フラワー・トレイン(2013年)
  • キッチン・ドライブ(2014年)
  • 函館珈琲(2016年)
  • 一陽来復(2017年) - 構成
  • VIDEOPHOBIA(2019年) - プロデューサー
  • スモールタウン、スモールハウス(2023年)
  • 輝け星くず(2024年)

短編・中編映画

  • ループゾンビ(2005年) 自主制作映画
  • アカシック・レコード(2006年) 自主制作映画
  • 美しい手を汚す(2009年) 自主制作映画
  • ゆかちゃんの愛した時代(2020年) - プロデューサー

テレビドラマ

  • #セルおつ(2017年) - 脚本

ミュージックビデオほか

  • 少年ナイフ「Osaka Rock City」(2013年)
  • UR都市機構西日本支社「カリグラシTV」シリーズ(2015〜2019年)
  • Azumi「Carnival」(2016年)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/11 23:17 UTC (変更履歴
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