梶原しげる : ウィキペディア(Wikipedia)

梶原 しげる(かじわら しげる、1950年〈昭和25年〉7月26日 - )は、日本のフリーアナウンサー。元文化放送アナウンサー。本名は梶原茂。

神奈川県茅ヶ崎市出身ラジオライフ(三才ブックス)2015年9月号 p.14-17「梶原しげる DJ interview」。東京成徳大学応用心理学部の客員教授を務める。

来歴・人物

神奈川県立外語短期大学付属高等学校卒業後、早稲田大学法学部に進学。大学在学中はハワイアンバンド サークル「ナレオ・ハワイアンズ」ライブ司会者(放送研究会アナウンス部より出向)はアナウンサーの登竜門的存在だった。に在籍。ボーカルを担当(文化放送入社後もバンド活動を続けていたことがあった)。フリーアナウンサー、タレント、ニュースキャスターの宮川俊二はサークルの3年先輩で、元読売テレビ最高顧問の伝川幹、ジャーナリストの後藤謙次、前北海道函館市長の工藤壽樹は(梶原と同じ早稲田大学法学部の)同級生にあたる。

1973年4月、文化放送にアナウンサーとして入社。その時の新人教育担当アナウンサーは『セイ!ヤング』のパーソナリティを務めていた、みのもんたで梶原は学生時代にラジオを聴いたことが殆ど無く、聞いたことがあったラジオ番組は『大学受験ラジオ講座』だったため、みのを知らなかった。

若手時代はプロ野球中継の実況アナウンサーを務めたが、野球を知らなかったことで野球解説者の別所毅彦に叱られ、以降はスポーツ中継の実況は務めていない。2006年には日韓合作映画『力道山』にプロレス実況アナウンサー役で出演している。

1982年、洋楽チャート番組『オールジャパン ポップ20』のパーソナリティを務める。この時期は本番組でパーソナリティを務めていた縁もあり、ビリー・ジョエル『アレンタウン』日本盤シングルのライナーノーツを手掛けている。

日本テレビ『全国高等学校クイズ選手権』、テレビ朝日『こだわりTV PRE★STAGE』の司会を務め、テレビ番組にレギュラー出演していたことがある。高校生クイズの出演は福留功男の紹介だったという。

演歌を英語に訳して歌うことを趣味としており、自称「イングリッシュ演歌家元 シーゲル・カジワラ」を名乗る。テレビ朝日『題名のない音楽会』に出演(1979年)。八代亜紀の『舟唄』を梶原が英訳して歌唱した『A boatman's song』が宝酒造「宝正宗」のCMに使用されてヒットした(1987年)。当時、発売したアルバム『梶原茂のイングリッシュ演歌』が2007年11月21日にCDとして再発売され、忘年会ソングとして話題となる。宝塚歌劇団の愛好家であることを公言している。

1991年12月31日をもって、文化放送を退社。1992年1月1日に個人事務所「梶原放送局」を立ち上げて、フリーアナウンサーに転身。現芸名(名をひらがな)にした。

2000年4月、東京都北区の東京成徳大学大学院で臨床心理学を専攻して、修士課程修了。認定カウンセラー、シニア産業カウンセラー、健康心理士資格を取得する。2006年4月からは同大学人文学部客員教授に就任。「対人コミュニケーション論」を中心に講義している。2006年度からの中学1年の国語教科書『伝え合う言葉』(教育出版)で著書『口のきき方』(新潮新書)の一部が採用された。

親の介護で実家へ通うために運転免許の取得の必要性が生じた。実家は茅ヶ崎という観光地で休日は渋滞すること、高速道路を利用したい、各種費用という問題から、オートマチック限定免許の自動二輪免許を2005年に取得。

2023年9月5日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日)で、アルツハイマー病であることを明らかにした。前年7月頃から、はっきりとした症状が現れたという。

出演中の番組

過去の出演番組

ラジオ(文化放送アナウンサー時代を含む。注記のない限り、文化放送の番組出演)
  • 文化放送ホームランナイター
  • 桂竜也の夕焼けワイド
  • セイ!ヤング
  • オレンジ通り五番街
  • オールジャパン ポップ20
  • テクギン・サウンドスポット
  • 電リク'75(1975年 - 1976年)
  • 新宿音楽祭(1980年 - 1991年)
  • ヤングタウンAM
  • 梶原茂の元気いっぱい歌謡曲
  • 男 梶原茂34 ダイナミックレーダー 歌謡ヒットパレード
  • 梶原茂のラジオで大繁盛シリーズ
    • お昼の歌謡スタジオ 梶原茂のラジオで大繁盛(1985年度 上半期)
    • 梶原茂のラジオで大繁盛(1986年度 下半期)
    • 梶原茂のラジオでわっしょい大繁盛(1987年度 下半期)
  • 梶原しげる(梶原茂)の本気でDONDON
  • チャレンジ! 梶原放送局
  • 梶原しげるのNEXT ONE(JFN)
  • 梶原しげるのKAJIDAS(JFN)
  • はみだし しゃべくりラジオ キックス(月曜日パーソナリティ、YBSラジオ)
  • 梶原しげる 言葉のアンテナ(一部の全国 民放AMラジオ局で放送)
テレビ
  • 全国高等学校クイズ選手権(日本テレビ系)
  • こだわりTV PRE★STAGE(テレビ朝日)
  • M10(マグニチュード テン)(テレビ朝日)
  • 思い出音楽館(テレビ朝日)
  • フードバトルクラブ(TBS系)
  • ラスタとんねるず'94(フジテレビ系)
  • 象印ニュースクイズ パンドラタイムス(テレビ朝日系)
  • ごくらく生テレビ(日本テレビ系)
  • 上岡龍太郎がズバリ!(TBS系)
  • ジャングルTV ~タモリの法則~(毎日放送、TBS系)
  • タモリ倶楽部(テレビ朝日、進行役)
  • フレッシュ!(TBS系)
  • 魔法のランプ!(フジテレビ系)
  • とびっきり!しずおか(静岡朝日テレビ / 総合司会)
  • えいごリアン(NHK教育)
  • 奇跡の扉 TVのチカラ(テレビ朝日系)
  • 朝まで生テレビ!(テレビ朝日系 / 代理司会)
  • オジサンズ11(日本テレビ系、準レギュラー)
  • TVチャンピオン(テレビ東京系)
  • TVチャンピオン2(テレビ東京系)
  • ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!(日本テレビ)
  • 新生活提案セレクションF(BS朝日、通販番組)
  • セレクションX(テレビ朝日系、「新生活提案セレクションF」と同内容)
  • 帰ってきた昭和の名曲(テレビ朝日系)
  • SG競艇LIVE(日本レジャーチャンネル)
  • ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!(日本テレビ系)(「ピカデリー梅田 緊急来日特番」など)
  • ニッポンの頭脳(BS11デジタル)
  • 〜宮森セーラ育成委員会〜けせらセーラ(BS11デジタル)
  • 資格☆はばたく(2011年10月、NHK Eテレ。産業カウンセラーの講師)

著書

単著

  • 『英語がみるみる上達するカラオケEnglish』梶原茂 講談社 1985
  • 『歌え、カラオケEnglish すぐ歌えるカタカナ歌詞つき』梶原茂 講談社 1990
  • 『元気にしゃべるめげずにしゃべる しゃべりを磨けば自分も回りも幸せになる!』かんき出版 2000
  • 『口のきき方』(2003年、新潮新書)
  • 『そんな言い方ないだろう』(2005年、新潮新書)
  • 『友人代表の結婚スピーチ』(2005年、大泉書店)
  • 『一目でわかる!!「図解版」口のきき方 これさえ読めば、コミュニケーション能力がアップします』PHP研究所 2005
  • 『オトナな『答え方』 これが言えたら『真』社会人』(2005年、永岡書店)
  • 『老会話 親子からビジネスまで、どう話す?どう接する?』(2006年、東洋経済新報社)
  • 『プロアナウンサーの老人の心をつかむ会話術 親子からビジネスまで、どう話す?どう接する?』PHP文庫
  • 『すべらない敬語』(2008年、新潮新書)
  • 『話がうまい人はやっている「聞き管理」』徳間書店 2008
  • 『「話す力」を10倍伸ばす本』三笠書房 2008
  • 『梶原しげるのプロのしゃべりのテクニック 仕事に効く! 会議、プレゼン、商談、上司との会話…この1冊で完璧』日経ビジネスアソシエ編 日経BP社 2009
  • 『最初の30秒で相手の心をつかむ雑談術』日本実業出版社 2009
  • 『毒舌の会話術 引きつける・説得する・ウケる』幻冬舎新書 2009
  • 『1分間説得術 相手をその気にさせる』PHP研究所 2010
  • 『敬語力の基本 肝心なところは、だれも教えてくれない72のテクニック』日本実業出版社 2010
  • 『即答するバカ』新潮新書 2010
  • 『40歳からでも遅くない! その先伸びる人になる87の方法』大和書房 2011
  • 『あぁ、残念な話し方! 台なしにするひと言、株を上げるひと言』青春新書インテリジェンス 2011
  • 『うまく話せなくても生きていく方法 「口ベタ」は悪くない』PHP新書 2011
  • 『心を動かす「伝え方」また会いたくなる「話し方」』講談社+α文庫 2012
  • 『社会人なら絶対おさえておきたい敬語きほんのき』PHP研究所 2012
  • 『遅刻をメールで伝えるバカ 「しゃべりのプロ」が教えるコミュニケーションプアから抜け出す秘術』廣済堂新書 2012
  • 『ひっかかる日本語』(2012年、新潮新書)
  • 『頭のなかのモヤモヤが言葉になる話し方レッスン 話し上手な人がしている「ビジュアル話法」の使い方』こう書房 2013
  • 『英語、はじめました。 オヤジの体当たり英語勉強法』中経出版 2013
  • 『会話のきっかけ』新潮新書 2014
  • 『その物言い、バカ丸出しです 「軽く見られない」話し方』角川SSC新書 2014
  • 『新米上司の言葉かけ 「困った」いまどき社員を変える30のルール』技術評論社 2015
  • 『まずは「ドジな話」をしなさい 初対面からうまくいく人づきあいの極意』サンマーク出版 2016
  • 『不適切な日本語』新潮新書、2016
  • 『会話のしくじり 失敗から学ぶ「反面教師の会話学」』SB新書 2016
  • 『おとなの雑談力』PHP文庫 2016
  • 『無理なく楽しむおつきあい』第三文明社 2019
  • 『イラッとさせない話し方』日経ビジネス人文庫 2020

共著

  • 遠藤誠・梶原しげるの愛と誠の人生相談』現代書館 1997

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/10/20 04:57 UTC (変更履歴
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