岡田徹 : ウィキペディア(Wikipedia)
岡田 徹(おかだ とおる、1949年4月23日 - 2023年2月14日)は、日本の音楽プロデューサー、作曲家・編曲家。ムーンライダーズのキーボーディスト。
父はアナウンサーの岡田実。
来歴
1949年、東京都に生まれる。立教大学卒業。1973年、鈴木慶一が率いるロックバンド・『はちみつぱい』に加入、解散後はそのメンバーを母体とした『ムーンライダーズ』に参加。1987年、松浦雅也、安部隆雄と『AMOR』、1995年、大所帯アコーディオンバンド・『LIFE GOES ON』、2001年、山本精一、サロン・キティの伊藤俊二と『ya-to-i』、2008年、エイプリルズのイマイケンタロウ、ELEKTELのporymoogと『CTO LAB. 』、2014年、夏秋文尚(ジャック達)、吉田孝(Rose-Unlimited、5thガーデン)、黒田英明(plusico)と『UKULENICA』を結成している。
PSY・S、パール兄弟、プリンセス プリンセス(「赤坂小町」から「JULIAN MAMA」を経ての本命名者)、Nav Katze、野田幹子、坂本美雨など様々な歌手のプロデュースを担当。数多くの映画・アニメのサウンドトラック、コマーシャルソングも手掛ける。
初代プレイステーションの起動時に流れるサウンドロゴの作曲者と言われることがあるが、この起動音は藤澤孝史の作曲であり、岡田が担当したのはプレイステーションのコマーシャルのサウンドロゴであるなお、当該音源についてはムーンライダーズのアルバム『MOONRIDERS CM WORKS 1977-2006』に収録されている。。
ムーンライダーズでのボーカル曲はメンバー内で一番少ないが、アルバム『イスタンブール・マンボ』収録の「週末の恋人」ではダミ声で歌っている。鈴木慶一は、「普通に歌うとアナウンサーみたいな歌い方になるので、この歌唱法で歌っている。家族はみんなアナウンサーだ」という。岡田はこのコメントに少々傷心し、以降は「このバンドでは美声ではダメだ」とダミ声で歌ったり、機械で加工するなどの工夫を凝らすようになったという(「ミュージックマガジン」増刊「ムーンライダーズの30年」より)。「打ち込み」という言葉を初めて用いた人物(『キーボード・マガジン』1996年6月号付録内でのこと)。
2023年2月14日、心不全のため死去。。
参加バンド
- はちみつぱい(1973年9月〜1974年10月)
- ムーンライダーズ(1975年〜)
- AMOR(1987年〜)
- LIFE GOES ON(1995年〜)
- ya-to-i(2001年〜)
- CTO LAB.(2008年〜)
- UKULENICA(2014年〜)
作品
ソロ・アルバム
- 『架空映画音楽集』(1988年)
- 『海辺の名人』(1991年)
- 『星空のアコーディオン』(1993年)
- 『架空映画音楽集II~エレホンの麓で~』(2011年)
- 『Tの肖像』(2016年)
LIFE GOES ON
- 『GOOD PAPA,BAD PAPA』(1995年)
- 『Yestermorrow Village』(2008年)
ya-to-i
- 『The Essence of Pop-self 』(2001年)
- 『menu』(2002年)
- 『Shadow Sculpture』(2013年)
CTO LAB.
- 『Okie-Dokie!』(2010年)
- 『3 CYCLES』(2015年)
- 『BEYOND THE BOX』(2018年)
プロデュース
- アグネス・チャン
- 『Love me Little, Love me Long』(1981年)※プロデュースおよび編曲
- プリンセス プリンセス
- 『Kissで犯罪』(1986年)
- PSY・S
- 『Different View』(1985年)
- 『PIC-NIC』(1986年)
- 『Collection』(1987年)
- 『Mint-Electric』(1987年)
- パール兄弟
- 『未来はパール』(1986年)
- 『パールトロン』(1987年)
- 『パール&スノウ』(1987年)
- Nav Katze
- 『Nag Katze』(1986年)
- 『OyZac』(1987年)
- CHIROLINE
- 『Chiroline』(1989年)
- 『CHIT CHAT CIROLINE』(2012年)
- 『ちろりん坂よ、永遠に』(2013年)
- 久保田洋司
- 『Live in Clover』(1992年)
- 『Blue Marbles』(1993年)
- Vanity『トラブル』(1995年)
- 篠原ともえ『MEGAPHONE SPEAKS』(1998年)
- 覚和歌子
- 『青空1号』(2004年)
- 『カルミン』(2010年)
- 初音ミク 『plays 月光下騎士団』(2011年)
- Recto Berso 『Nice To Love You!』(2012年)
- nAo 『Strawberry Heart』(2012年)
- APRILS 『MAGICAL GIRLS』(2012年)
- little moa 『Good evening』(2013年)
GARLAND、坂本美雨、BEGIN、野田幹子の一連の作品ほか多数
作曲
- アグネス・チャン「Try Again」(作曲および共編曲)※収録アルバム『Mei Mei いつでも夢を(1976年)』は「鈴木慶一とムーンライダース」として参加
- SDガンダム外伝 騎士ガンダム物語(OVA)
- クラッシュ・バンディクー (ゲーム)
- 天才ビットくん(The Bittles)
- ドコモダケ
- PlayStation (ゲーム機)
- ペイル・コクーン
- イヴの時間
- ジ、エクストリーム、スキヤキ
ほか多数
参加作品
映画
- ふきげんな過去(2016年6月25日公開) - 音楽担当
CM出演
- NTTドコモ ユニバーサルデザイン(2007年)
出典
外部リンク
- valb label - 本人主宰のインディーズレーベル(事実上の公式ウェブサイト)
- スーパーミューザック
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/20 12:12 UTC (変更履歴)
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