安井ひろみ : ウィキペディア(Wikipedia)

安井 ひろみ(やすい ひろみ)は、日本の女優、着物研究家、劇作家、演出家、映像プロデューサー。一般社団法人日本美術アカデミー国際北斎学会専務理事兼チーフプロデューサー、国際北斎くらぶ代表理事、NPO法人WOMEN’S理事長、日本劇作家協会会員、日本演出者協会会員。

来歴

劇団文学座に18年間在籍し、その間杉村春子に師事し、女優として活動する。退座後、女優の活動に加え、舞台の作・演出・プロデュースをしたり、演技トレーナーとしての活動や、映画・舞台の衣裳プランナーとして活動したりして活躍した。

俳優塾として立ち上げたYAPS安井塾では、俳優の個性、資質に合わせた柔軟なトレーニング法は「安井メソッド」と呼ばれ、独特の演技指導法として確立し、従来の俳優訓練の常識を変えたと波紋をよぶ。そして、「LA UZUMEプロジェクト」を立ち上げ、今までに無い視点と切り口、壮大な世界観を前面に打ち出した神話作品の作・演出を手がけ伝統文化の保護と展開に力を入れている。

また、2014年には、NPO法人WOMEN’Sを立ち上げ、演劇・映像のスキルを使って数々のイベント、ワークショップ、舞台公演を行っている。

現在は一般社団法人日本美術アカデミー国際北斎学会(理事長:遠藤欽久)で、葛飾北斎、葛飾応為などについての講義(浮世絵、特に美人画、春画と着物について)を行ったり、国際的なシンポジウムを通じ、美術の魅力を多くの人に伝えたりしている。独特の視点から女性に語り掛ける講演は「安井スタイル」と言われている。日本の着物文化の発信活動に特に力を入れ、着物の着付や美しい所作を学んでもらうため、ファッションショーをやりながらの解説は全員参加型で効果が大きい。女性の意識を高めることに焦点を当てた講演には定評がある。また、GINZA SIX 蔦屋書店のフロアー、東京都美術館などで江戸文化を見直し、学ぶプロジェクト『江戸塾』をプロデュース展開した。

日本文化の代表とも言える着物の文化を全世界に発信する活動に力を入れ、着物の着付やファッションショーの企画も手がけている。日本文化の代表とも言える着物の文化を全世界に発信する活動に力を入れ、着物の着付やファッションショーの企画を手がけている。かんざしや和の小物を広める活動や、生活に即した着物や独自のリサイクルデザイン着物の普及、伝統工芸や技術普及、保存展開に努めている。

安井ひろみが仕掛ける絵画、映像と朗読のコラボレーションは新しい仕組みのエンタティンメントと言われている。

出演・作品

舞台

  • マクベス上演〜夢のつづき(作:森治美 演出:安井ひろみ あうるすぽっと)
  • 夢のつづき(作:森治美 演出:安井ひろみ 笹塚ファクトリー)
  • ヒカリモノタチ(アトリエフォンテーヌ)
  • クラブ フラミンゴ(麻布ディプラッツ)
  • ラララ文化ハウス(銀座みゆき館)
  • 笑フ門ニハ福来タル(麻布ディプラッツ)
  • コンビニ(劇場MOMO)
  • 縁ハ異ナモノ味ナモノ(麻布ディプラッツ)
  • マルクな人々(劇場MOMO)
  • 花衣ふわりお妾横町の夏(シアターV赤坂)
  • 昭和三部作—カンカンキネマ(シアターグリーン)
  • 語りの会 鬼語り鬼笑い(シアターグリーン)
  • あなたがタイツにきがえたら〜コマレンジャー参上

作・演出、プロデュース作品

  • Desperate Broadway(シアターグリーン BIG TREE)
  • Desperate Broadway〜すべての天使たちへ〜(あうるすぽっと)
  • 一代をんな(シアターΧ)
  • 神話舞踊劇 LA UZUME(大分、宮崎公演 ベリーダンス)
  • 緋色のくちづけ〜吸血悲恋乃徒花(渋谷伝承ホール)
  • 恋せよ乙女 花の浅草人情噺(伝承ホール)
  • かたつむり彼岸花ノ章(笹塚ファクトリー)
  • かたつむり宵待草ノ章
  • かたつむり紫陽花ノ章
  • AKEGARASU-明烏 転生(座•高円寺)
  • 葛飾北斎 応為 二人語り
  • フェルメールと女たちの物語
  • ロートレックの赤い風車
  • 葛飾北斎の娘 応為問わず語り

映像プロデュース作品

  • 黒い瞳(藤堂志津子原作、TV)
  • 私の骨(高橋克彦原作、映画)
  • みちのく祭り殺人行(高橋克彦原作、TV)
  • 即身仏の殺人(高橋克彦原作、TV)
  • 寝台特急はやぶさ(島田荘司原作、TV)
  • 灰の迷宮(島田荘司原作、TV)
  • オボエテイル(高橋克彦原作、TV)
  • 22才の別れ(大林宣彦監督作品、映画)
  • 長岡花火物語 この空の花(大林宣彦監督作品、映画 プロデュース 出演)

劇作家、演出家、朗読

ここ数年は、葛飾北斎、葛飾応為、フェルメール、ロートレックなどの朗読芝居を多数作・演出し、自ら朗読にも力をいれる。

  • 北斎と応為、親子語り(小布施北斎館、2019.9)
  • 北斎と応為親子語り(東京都美術館、2018.10)
  • フェルメールの女たち(東京都美術館、2018.10)
  • ロートレックの愛と影(東京都美術館、2018.10)

執筆

  • 葛飾北斎、葛飾応為関連作品
  • 冨嶽三十六景公式ガイドブック
  • 北斎のおとぎ話と子守歌
  • 星の王子様のおとぎ話と子守歌

YouTube

  • 日めくり三分間名画の旅 ナレーション
  • 北斎童話 竜の涙 作・語り・童謡作詞
  • 星の王子さまより 飛行士の物語 作・語り・童謡作詞
  • 宮沢賢治 イーハトーブの夢の里 作・語り・童謡作詞

ライヴ

  • 英亜里 Live in Yotsuya 企画・プロデュース

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/10/30 09:49 UTC (変更履歴
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