小山哲 : ウィキペディア(Wikipedia)

小山 哲(こやま さとし、1961年2月 - )は、日本の歴史学者である。京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻教授京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻HP。専門はヨーロッパ近世史、特にポーランド史、東中欧史。文学修士(京都大学)。

略年譜

  • 東京都立三田高等学校卒業京都大学:教育研究活動データベース2023年9月28日閲覧
  • 1983年 京都大学文学部史学科卒業
  • 1989年
    • 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
    • 京都大学文学部助手
  • 1990年 島根大学法文学部講師
  • 1991年 島根大学法文学部助教授
  • 1993年 ワルシャワ大学新言語学部講師
  • 1995年 京都大学人文科学研究所助教授
  • 2001年 京都大学大学院文学研究科助教授
  • 2006年 京都大学大学院文学研究科教授

「ポーランドのほうから見て、ウクライナと呼ばれる地域の歴史がどう見えるか」小山哲・藤原辰史『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社、2022年6月)、56ページ。という視角からの論考が多い。

著書

単著

  • 小山哲『ワルシャワ連盟協約〈1573年〉= Konfederacja warszawska r.1573』東洋書店〈ポーランド史史料叢書 2〉、2013年。ISBN 978-4-86459-163-8

共著

  • (藤原辰史)『中学生から知りたいウクライナのこと』ミシマ社、2022年6月。ISBN 978-4-909394-71-2
  • (岡真理・藤原辰史)『中学生から知りたいパレスチナのこと』ミシマ社、2024年。ISBN 978-4-911226-06-3

共編著

  • 服部良久・南川高志・金澤周作共編『人文学への接近法:西洋史を学ぶ』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 978-4-87698-948-5
  • 上垣豊・山田史郎・杉本淑彦編著『大学で学ぶ西洋史〈近現代〉』ミネルヴァ書房、2011年。ISBN 978-4-623-05938-6

主要論文

  • 「16・17世紀ポーランドの貴族と平民の結婚」前川和也編『家族・世帯・家門:工業化以前の世界から』(ミネルヴァ書房、1993年)、201-224ページ。
  • 「16世紀ポーランドのふたつの戦争論」『人文学報』(京都大学)78号、1996年、1-26ページ。
  • 「近世ポーランドの社会成層観」前川和也編著『ステイタスと職業:社会はどのように編成されていたか』(ミネルヴァ書房、1997年)、79-109ページ。
  • 「消滅した国家ポーランド」『岩波講座世界歴史・17巻 環大西洋革命:18世紀後半-1830年代』(岩波書店、1998年)、75-101ページ。
  • 「サルマチア:ヨーロッパにおけるポーランドのトポス」『洛北史学』2号、2000年、16-39ページ。
  • 「ヘンリク・ヴァレジィ体験:ヤギェウォ王朝断絶前後のポーランド=フランス関係」中山昭吉・松川克彦編『ヨーロッパ史研究の新地平:ポーランドからのまなざし』(昭和堂、2000年)、26-56ページ。
  • 「われらもまたインドに至らん:近世ポーランドにおける「新世界」認識とウクライナ植民論」『人文学報』85号、2001年6月、1-25ページ。
  • 「貴族が王を選ぶ国:近世ポーランドの国王選挙」『歴史と地理』(山川出版社)549号(世界史の研究、189号)、2001年11月、1-12ページ。
  • 「恋文と新聞のあいだ:近世ポーランド王権とニュース・メディア」前川和也編著『コミュニケーションの社会史』(ミネルヴァ書房、2001年)、221-250ページ。
  • 「よみがえるヤギェウォ朝の記憶:ヨーロッパ統合と東中欧史の構築」谷川稔編『歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ』(山川出版社、2003年)、172-196ページ。
  • 「人文主義と共和政:ポーランドから考える」小倉欣一編『近世ヨーロッパの東と西:共和政の理念と現実』(山川出版社、2004年)、18-44ページ。
  • 「シュラフタ文化論序説:近世ポーランド貴族の世界」『歴史と地理』601号(世界史の研究、210号)2007年2月、1-14ページ。
  • 「近世ヨーロッパのフロンティアとしてのウクライナ:ギョーム・ル・ヴァスール・ド・ポープランの地図と地誌をめぐって」藤井讓治・杉山正明・金田章裕編『大地の肖像:絵図・地図が語る世界』(京都大学学術出版会、2007年)、141-161ページ。
  • 「「貴族の共和国」像の変容:近世ポーランド・リトアニア共和国をめぐる最近の研究動向から」『東欧史研究』30号、2008年、20-36ページ。
  • 「近世ヨーロッパの複合国家:ポーランド・リトアニアから考える」近藤和彦編『ヨーロッパ史講義』(山川出版社、2015年)、74-89ページ。
  • 「ポーランドからみた「ウクライナ侵攻」:ふたつの「民族」、ふたつの「難民」」『世界』2023年3月号、119-126ページ。

分担執筆

  • (伊東孝之・井内敏夫・中井和夫編)『ポーランド・ウクライナ・バルト史』山川出版社〈新版世界各国史20〉、1998年。ISBN 978-4-634-41500-3
  • (阪上孝編)『変異するダーウィニズム:進化論と社会』京都大学学術出版会、2003年。ISBN 978-4-87698-621-7
  • (紀平英作編)『ヨーロッパ統合の理念と軌跡』京都大学学術出版会、2004年。ISBN 978-4-87698-626-2
  • (紀平英作編)『グローバル化時代の人文学:対話と寛容の知を求めて(上巻)連鎖する地域と文化』京都大学学術出版会、2007年。ISBN 978-4-87698-709-2
  • (南川高志編)『知と学びのヨーロッパ史:人文学・人文主義の歴史的展開』ミネルヴァ書房、2007年。ISBN 978-4-623-04847-2

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