ウォルター・マッソー : ウィキペディア(Wikipedia)
ウォルター・マッソー(Walter Matthau, 本名: Walter John Matthow, 1920年10月1日 - 2000年7月1日)は、アメリカ合衆国の俳優。
来歴
ニューヨーク州ニューヨーク市生まれ。マンハッタン育ち。父はロシア系、母はリトアニア系の移民で両方ともユダヤ系<i>New York Times</i> obituaryFilm Reference biodataArticle on Matthau in the <i>New York Times</i>。父親が家族を捨てたため、貧しいローワー・イースト・サイドのアパートに移り、母親は繊維業界で働き、ウォルターも新聞配達などをして家計を助けたObituary Carol Matthau, The Guadian, 11 August 2003。コロンビア大学でジャーナリズムを学び、第二次世界大戦中は空軍に従軍した。
除隊後に演技を学んで舞台で活躍し、1955年、バート・ランカスター監督・主演の西部劇『ケンタッキー人』で映画デビュー。ジャック・レモンと組んだコメディ映画や刑事物などのアクション作品が有名である。1966年の『恋人よ帰れ!わが胸に』でアカデミー助演男優賞を受賞した。
1959年に女優のと結婚し、一人息子のチャールズは映画監督になり、息子の作品に出演したこともある。
主な出演作品
公開年 | 邦題原題 | 役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1955 | ケンタッキー人The Kentuckian | スタン | |
赤い砦The Indian Fighter | ウェス・トッド | ||
1956 | 黒の報酬Bigger Than Life | ギブス | |
1957 | 群衆の中の一つの顔 A Face in the Crowd | メル・ミラー | |
1958 | 闇に響く声Voice in the Mirror | レオン・カーネス博士 | |
水兵さんは暇がないOnionhead | レッド | ||
1960 | 逢う時はいつも他人 Strangers When We Meet | フェリックス・アンダース | |
1962 | 脱獄Lonely Are the Brave | ジョンソン保安官 | |
浮気の計算書Who's Got the Action? | トニー | ||
1963 | 孤島の男と女Island of Love | トニー・ダラス | |
シャレードCharade | ハミルトン・バーソロミュー | ||
1964 | ミスタア・パルバーEnsign Pulver | ドク | |
未知への飛行 Fail-Safe | グロテシェル教授 | ||
さよならチャーリーGoodbye Charlie | Sir Leopold Sartori | ||
1965 | 蜃気楼Mirage | テッド | |
1966 | 恋人よ帰れ!わが胸にThe Fortune Cookie | ウィリー・ギングリッチ | アカデミー助演男優賞 受賞 |
1967 | プレイラブ48章A Guide for the Married Man | ポール・マニング | |
1968 | おかしな二人 The Odd Couple | オスカー・マディソン | |
キャンディ Candy | スマイト准将 | ||
1969 | サボテンの花Cactus Flower | ジュリアン・ウィンストン | |
ハロー・ドーリー! Hello, Dolly! | ホレス・ヴァンダーゲルダー | ||
1971 | おかしな求婚A New Leaf | ヘンリー・グラハム | |
おかしなホテルPlaza Suite | Roy Hubley/Jesse Kiplinger/Sam Nash | ||
コッチおじさんKotch | ジョセフ・P・コッチャー(コッチ) | ||
1972 | おかしな結婚Pete 'n' Tillie | ピート | 英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞 |
1973 | 突破口!Charley Varrick | チャーリー・ヴァリック | |
マシンガン・パニックThe Laughing Policeman | ジェイク・マーティン | ||
1974 | サブウェイ・パニック The Taking of Pelham One Two Three | ザカリー・ガーバー(ニューヨーク市都市交通局警察本部長) | |
大地震 Earthquake | 酔っぱらい | ||
フロント・ページ The Front Page | ウォルター・バンズ | ||
1975 | サンシャイン・ボーイズThe Sunshine Boys | ウィリー・クラーク | ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞 |
1976 | がんばれ!ベアーズ The Bad News Bears | モリス・バターメーカー | |
1978 | すばらしき仲間たちCasey's Shadow | ロイド | |
カリフォルニア・スイートCalifornia Suite | マーヴィン・マイケルズ | ||
1980 | ホップスコッチ/或るエリート・スパイの反乱Hopscotch | Miles Kendig/James Butler/Mr. Hannaway/Leonard Ross | |
1981 | 新・おかしな二人/バディ・バディBuddy Buddy | トラブッコ | |
1982 | わたしは女優志願I Ought to Be in Pictures | ハーバート・タッカー | |
1983 | ロビン・ウィリアムズの 大混戦サバイバル特訓The Survivors | ソニー | |
1985 | 映画の作り方教えますMovers & Shakers | ジョー・マルホランド | |
1986 | ポランスキーの パイレーツPirates | トマス・バーソロミュー・レッド | |
1988 | カウチ・トリップThe Couch Trip | ドナルド・ベッカー | |
1990 | ブレーメンの出来事The Incident | ハーモン・コッブ | テレビ映画 |
1991 | JFK JFK | ラッセル・ロング上院議員 | |
1993 | わんぱくデニスDennis the Menace | ジョージ・ウィルソン | |
ラブリー・オールドメンGrumpy Old Men | マックス・ゴールドマン | ||
1994 | インシデント! 弁護士ハーモンIncident in a Small Town | ハーモン・コッブ | テレビ映画 |
星に想いを I.Q. | アルバート・アインシュタイン | ||
1995 | ラブリー・オールドメン/釣り大将LOVE LOVE日記Grumpier Old Men | マックス・ゴールドマン | |
1996 | 俺たちブラボー・ブラザース/ホラ吹いて行こう!I'm Not Rappaport | ナット・モイヤー | |
1997 | カリブは最高!Out to Sea | チャーリー・ゴードン | |
1998 | おかしな二人2 The Odd Couple II | オスカー・マディソン | |
ラブ・アフター・デスThe Marriage Fool | フランク・ウォルシュ | テレビ映画 | |
2000 | 電話で抱きしめて Hanging Up | ルー | |
受賞歴
アカデミー賞
- 受賞
- 1967年 アカデミー助演男優賞:『恋人よ帰れ!わが胸に』
- ノミネート
- 1972年 アカデミー主演男優賞:『コッチおじさん』
- 1976年 アカデミー主演男優賞:『サンシャイン・ボーイズ』
ゴールデングローブ賞
- 受賞
- 1976年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『サンシャイン・ボーイズ』
- ノミネート
- 1967年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『恋人よ帰れ!わが胸に』
- 1969年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『おかしな二人』
- 1972年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『コッチおじさん』
- 1973年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『おかしな結婚』
- 1975年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『フロント・ページ』
- 1981年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『ホップスコッチ/或るエリート・スパイの反乱』
- 1982年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『First Monday in October』
参照
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/09/04 16:12 UTC (変更履歴)
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