団しん也 : ウィキペディア(Wikipedia)

団 しん也(だん - や、本名:五十貝 勝(いそがい まさる)、1944年〈昭和19年〉4月16日 - )は、群馬県富岡市出身の芸能人。

歌手、ジャズシンガー、芸人、コメディアン、声帯模写、司会者、俳優、声優などの多彩な顔を持つ。日本屈指のエンターテイナーかつ、本格的なボードビリアンとしてテレビ・舞台・ライブなどで多岐に活躍している。 富岡市ふるさと大使。

略歴

  • 1962年、高校生の時、素人ものまね番組TBS『歌まね読本』で優勝。
  • 1963年、群馬県立富岡高等学校を卒業して上京し、古賀政男の内弟子となる。のち水時富士夫(作曲家)の門下生に。
  • 1966年、ポリドール・レコードより『あいつにゃあいつの夢がある』でレコードデビュー。
  • 1974年、『日本演芸大賞』の漫談部門で優秀賞。
  • 1981年、六本木ジャズライブハウス「バレンタイン」のジャズボーカリストとなる。
  • 1992年、東京FM「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー」に謎の紳士役(番組進行役)として出演開始(2013年まで)。
  • 2007年より、銀座ジャズライブハウス「Swing」に毎月1回出演(2016年まで)。

人物

  • 古賀の内弟子となったものの、歌手としてすぐにデビューできなかったため、演芸場やキャバレーで漫談やサミー・デイビス・ジュニアがやるようなものまねを披露する。当時としては珍しい洋楽のものまねが受けて、立川談志毒蝮三太夫が司会を務める日本テレビ『やじうま寄席』に出演するなど人気を博す。
  • ステージでは常にタキシードを着用。素晴らしいエンターテイナーたちに対する敬意と憧れに基づくものであり、売れない時期にスナック回りなどをしていた際も、それで通したという。
  • 高平哲郎滝大作赤塚不二夫らで結成された集団「面白グループ」の中心的メンバー。
  • タモリが司会する日本テレビ『今夜は最高!』には頻繁にゲスト出演し、番組終了までの最多出演者となる。またテレビ朝日『徹子の部屋』にも6度出演している。
  • 1980年より、フジテレビ『新春オールスターかくし芸大会』には毎年のように出演していた。

ものまねのレパートリー

他、あまり人のやらない外国人のもの真似など、無数にある。

団はその強烈な個性と、確かなモノマネの技術によって第一次ものまねブームを牽引した。他に佐々木つとむ(神奈月の師匠)、はたけんじ、堺すすむとともに元祖ものまね四天王とも呼ばれる。

主な音楽作品

  • 『あいつにゃあいつの夢がある』(ポリドール、デビュー作)、B面『東京23区』。
    日本レコード大賞新人賞にノミネート。石原裕次郎の1959年8月のシングル『俺らにゃ俺らの夢がある』に着想を受けた作品。
  • 『夜・・・・酒組』(1980年、キャニオンレコード)、B面『暗・暗・暗』。
    フジテレビ『火曜ワイドスペシャル』の枠にて放送された『スター作詞作曲グランプリ』から誕生した楽曲。芸能人が作詞・作曲するという企画であり、作詞をタモリ、作曲を小野ヤスシが担当している(B面は番組とは関係しないが、同作詞作曲)。
  • 『Dancin' Yah』(1983年、ビクター音楽産業)ファーストアルバム
    滝大作プロデュース作品。
  • 『リーセントメモリーズ』(1985年、CBSソニー)芸能生活20周年記念ジャズアルバム
    ジャズ評論家野口久光より絶賛の評価を受ける。スイングジャーナル誌の年間人気投票・男性ジャズボーカル部門で第2位を獲得。
  • 『ロック・トンデレラ〜買ってから聴くか!聴いてから買うか!〜』(キャニオンレコード)(「団しん也とパロディー・シスターズ」名義のCMパロディ曲)、B面『酔いどれ数え唄』1978年2月10日発売
  • 『飛べ!!宇宙のレッドバロン』(日本テレビ『スーパーロボット レッドバロン』第27 - 39話OP)
  • 『斗え!レッドバロン』 (同番組第27 - 39話ED)「団しん也、グリーンピース」名義。
  • 『ホンダラ・スーダラ行進曲』(1990年、ソニー・ミュージックレコーズ)
    「団しん也&ザ・マイクハナサーズ」名義でクレージーキャッツのヒット曲10曲を植木等風にメドレー形式で歌った。しかし3ヵ月後に、本家・植木がメドレー『スーダラ伝説』をリリース、話題を奪われる結果となった。
  • 『いいもんだな故郷は』(1999年 - 2001年)(明治製菓「カール」CMソング)
  • 『Dan Shinya 40th Anniversary Live』(2007年、団プロモーション)2枚組DVD

演劇

  • 『12人の怒れる男達』(1983年、石坂浩二演出)

映画

  • 『下落合焼とりムービー』(1979年、監督山本晋也)野坂風な男役

主なテレビ出演

ドラマ

  • 『風神の門』(1981年、NHK)三好清海入道役
  • NHK特集 『びんぼう一代 ~五代目古今亭志ん生~』(1981年、NHK総合)- 橘家圓蔵(6代目)、後の三遊亭圓生(6代目)役
  • 『5年3組魔法組』(1976年 - 1977年、NET)- 高牧先生役 ※第1話〜第10話までの出演
  • 『噂の刑事トミーとマツ 第5話』(1979年、TBS/大映テレビ) - 中野浩介 役
  • 『青春はみだし刑事』(1983年 - 1984年、読売テレビ)
  • 『土曜ワイド劇場・弁護士・今田一平1 私が家政婦を殺した!』(1985年、朝日放送)
  • 新銀河ドラマ『欅通りの人々』(1993年、NHK)

CM

  • テレビクイントリックス(松下電器、1977-1979年)タモリと共演
  • サッポロ一番 辛口拉麺オロチョン(サンヨー食品、1980年代前半)
  • なかやしき(福岡ローカル、1990年代前半)
  • メナード 男性化粧品
  • ホカロン(ロッテ) あったか劇場
  • 企業広告「“誰かを思う時間”篇」(PILOT)2015年TV-CM PILOT

バラエティ番組

  • やじうま寄席(日本テレビ)
  • お昼のゴールデンショー(1974年、フジテレビ)
  • ひるのプレゼント(1981年・1989年、NHK総合テレビ)
  • ワイドワイドフジ(1982年、フジテレビ) - 木曜日司会
  • おはようテレビ朝日(1984年、テレビ朝日)
  • お好み演芸会(1985年、NHK総合テレビ) - 演芸コーナー司会
  • ふるさとスペシャルステージ(1990年、NHK名古屋)司会
  • お茶の間娯楽館・この人この歌(2000年、NHK-BS2)水曜日司会

その他

  • こどもにんぎょう劇場「三びきのやぎのがらがらどん」(トロル)(NHK教育テレビ)
  • ママとあそぼう!ピンポンパン(フジテレビ、1978年)- トッポ・ジージョの声

ラジオ

  • サントリー・サタデー・ウェイティング・バー(TOKYO FM、1992年 - 2013年)- 謎の男役

著書

  • 『だん凸かくし芸』 (豆たぬきの本). 広済堂出版, 1981.1

出典

外部リンク

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