津島道子 : ウィキペディア(Wikipedia)

津島 道子(つしま みちこ、1917年〈大正6年〉1月11日 - 生死不明)は、日本の女優、声優である。本名は河原 道子(旧姓:津島)。旧芸名は草加 マキ(くさか まき)。

来歴・人物

1917年(大正6年)1月11日、岡山県岡山市に生まれる。

大阪府立市岡高等女学校(現在の大阪府立港高等学校)を卒業後、女優を志し、1935年(昭和10年)9月に組織された大阪協同劇団の研究生となる。芸名を「草加 マキ」と名乗り、翌1936年(昭和11年)6月に北陽演舞場で初舞台を踏む。同劇団には、他に海老江寛、瀬良明谷晃、木下ゆず子らが所属していた。1940年(昭和15年)、大阪協同劇団は強制的に解散を余儀なくされ、津島は1942年(昭和17年)にNHK大阪放送劇団に加入する。以降、本名「津島 道子」を名乗り、もっぱらラジオドラマに出演していたが、第二次世界大戦末期にあたる1944年(昭和19年)に一時退団した。

第二次世界大戦終結後は、女優・中村メイコの実母にあたる中村チエコが主宰していた劇団メイ・フラワー、劇団文化座を経て、1952年(昭和27年)には再びNHK大阪放送劇団に復帰する。その後、退団して劇団アカデミー、竹本事務所、創芸プロなど芸能事務所を転々とし、1989年(平成元年)10月7日に公開されたリドリー・スコット監督映画『ブラック・レイン』や、日本放送協会(NHK)の連続テレビ小説『うず潮』(1964年 - 1965年)、『純ちゃんの応援歌』(1988年 - 1989年)、『オードリー』(2000年 - 2001年)など、平成にかけて映画やテレビドラマにも積極的に脇役・端役出演し、特に母親役・老け役を多く演じた。

2008年(平成20年)9月29日から放映が開始された、NHKの連続テレビ小説『だんだん』以降の出演作品はない。

出演作品

テレビドラマ

  • 連続テレビ小説(NHK)
    • うず潮(1964年 - 1965年)
    • 純ちゃんの応援歌(1988年 - 1989年) - 牛山うめ 役
    • オードリー(2000年 - 2001年) - 宮本スエ(君江の祖母) 役
    • だんだん(2008年 - 2009年)- 井上
  • 創作劇場 闖入者(1963年、NHK)- アパートの管理人
  • チコちゃん日記(1965年、NHK)- 川口トメ 役
  • 道頓堀(1968年 - 1969年、NTV)
  • 西陣模様(1969年、NHK)
  • 天を斬る 第6話「桐の梢に」(1969年、NET / 東映)
  • 古都憂愁 第1話「包丁姉妹」(1970年、NHK) - おこの 役
  • さむらい飛脚 第1話「鬼の走る道」(1971年、NET / 東映)
  • しろばんば(1973年、NHK) - おぬい婆さん 役
  • 狼・無頼控 第17話「クノ一故郷に死す」(1974年、NET / 毎日放送)
  • 横溝正史シリーズI・犬神家の一族(1977年、TBS) - ナレーション
  • 暴れん坊将軍(ANB / 東映)
    • 吉宗評判記 暴れん坊将軍(1978年 - 1982年) - おてつ 役
    • 暴れん坊将軍II(1983年 - 1987年) - おてつ 役
  • 別れて生きる時も(1978年、TBS) - 駄菓子屋のおばちゃん 役
  • 水戸黄門(TBS / C.A.L)
    • 第9部 第4話「芝居になった悪い奴 -福島-」(1978年8月28日)- 婆さん
    • 第10部 第8話「関所の沙汰は銭次第 ‐新居‐」(1979年10月1日) - 探り婆
    • 第14部 第5話「三年味噌に賭けた意地 -仙台-」(1983年11月28日)- 飯屋の老婆
  • 長七郎天下ご免! 第63話「無法の熊は笑って散った!」(1981年、ANB / 東映) - おとら 役
  • 源九郎旅日記 葵の暴れん坊 第37話「孤剣に賭けた越後の女」(1983年、ANB / 東映) - おくめ 役
  • 銀河テレビ小説 新・青春戯画集(1984年) - 初枝 役
  • 悪魔の手毬唄(1990年10月5日、TBS / 東阪企画)
  • 土曜ドラマ(NHK)
    • 和菓子の味(1994年)
  • 終のすみか(1999年、NHK)
  • ディア・ゴースト(2000年、MBS)

映画

  • 序の舞(1984年、東映)- 喜代治の付人
  • ブラック・レイン(1989年、ジャッフェ=ランシング・プロ)- うどんの食べ方を教える女性

注釈

出典

外部リンク

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