ポール・デイリー : ウィキペディア(Wikipedia)
ポール・デイリー(Paul Daley、1983年2月21日 - )は、イギリスの男性総合格闘家、キックボクサー。イングランド・ロンドン出身。スピリット・ドージョー所属。元Cage Rage世界ウェルター級王者。
空手とムエタイ仕込みの打撃を持ち、常にアグレッシブな試合を展開する。デビュー以来KO勝利を連発し、英国屈指のストライカーである。
その強力無比な打撃の威力から「セムテックス」(高性能プラスチック爆弾の一種)の異名を持つ。
来歴
8歳の頃に空手を始め、18歳から総合格闘技の練習を始めた。
2003年6月29日、Extreme Brawl 3にて総合格闘家デビュー。ジョン・コネリーに1RでTKO勝ちを収めた。
2004年7月10日、Cage Rage初参戦となったCage Rage 7でグザヴィエ・フパ=ポカムと対戦し、1RTKO勝ち。
2006年7月1日、Cage Rage 17の英国ウェルター級王座決定戦でロス・メイソンと対戦し、2-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2006年8月27日、初参戦となったパンクラスで北岡悟と対戦し、フロントチョークで一本負け。
2006年9月30日、Cage Rage 18の英国ウェルター級タイトルマッチでソル・ギルバートと対戦し、パウンドでKO勝ちを収め初防衛に成功。12月9日、Cage Rage 19のノンタイトル戦でルイス・アゼレードと対戦し、0-3の判定負け。
2007年6月22日、でドゥエイン・ラドウィックと対戦し、パウンドでTKO勝ち。
2007年9月22日、Cage Rage 23の世界ウェルター級王座決定戦でマーク・ウィアーと対戦し、マウントパンチでTKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2008年10月4日、EliteXC世界ウェルター級タイトルマッチで王者ジェイク・シールズと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負けを喫し王座獲得に失敗した。
2009年8月1日、でジェイ・ヒエロンと対戦予定であったが、大会開催が中止された。
UFC - Strikeforce
2009年9月19日、UFC初参戦となったUFC 103でマルティン・カンプマンと対戦し、1ラウンドTKO勝ち。当初カンプマンと対戦予定であったマイク・スウィックの欠場により出場が決定した【UFC103】変更続きのラインナップ、デイリーにチャンス!! MMAPLANET 2009年9月15日。
2010年1月2日、UFC 108でダスティン・ヘイズレットと対戦し、左フックでダウンを奪うとパウンドで追撃しKO勝ち【UFC108】デイリー、同士打ちでハザレーに殴り勝つ MMAPLANET 2010年1月3日。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2010年5月8日、UFC 113でジョシュ・コスチェックと対戦し、0-3の判定負け。試合終了直後にコスチュックに殴りかかりレフェリーに制止されるという事件を起こしたため、UFCからリリースされた【UFC113】コスチェックが判定勝利、盤石の試合運び MMAPLANET 2010年5月9日。
2010年9月11日、Shark Fightsでホルヘ・マスヴィダルと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた【Shark Fights13】スコアリング失敗、マスヴィダルの誤算 MMAPLANET 2010年9月12日。
2010年12月4日、でスコット・スミスと対戦し、カウンターの左フックで失神KO勝ちを収めた【Strikeforce】デイリー、スミスをKO"次はKJと戦いたい" MMAPLANET 2010年12月5日。
2011年4月9日、の世界ウェルター級タイトルマッチでニック・ディアスと対戦し、序盤ダウンを奪うものの逆転のTKO負けを喫し王座獲得に失敗した。
2012年3月3日、で三崎和雄と対戦し、1-2の判定負けを喫した。
Bellator
2012年6月15日、Bellator初参戦となったBellator 72でルディ・ベアーズ対戦し、TKO勝ち。
2012年12月、地元イングランドのバーで喧嘩をし、傷害容疑をかけられた。これにより渡米する事ができなくなったため、2013年1月から始まるBellatorウェルター級トーナメントに出場予定であったが、欠場する事が発表されたPaul Daley removed from tournamentESPN.com 2012年12月26日。デイリーは喧嘩をしたという報道を完全に否定しているPaul Daley confirms removal from Bellator tournament, denies involvement in bar brawlBloody Elbow 2012年12月26日。最終的に2013年6月24日、傷害容疑が証拠不十分で不起訴になった事が発表されたDaley Has Assault Charges Dropped, Hopeful to Return to Bellator SoonTHE LINEUP 2013年6月24日。
2013年5月10日、傷害容疑で渡米できないため、Bellatorから許可を受けてドバイで開催されたDubai FC 4でホドリゴ・ヒベイロと対戦し、2RKO勝ち。
2017年1月21日、Bellator 170でブレナン・ワードと対戦。スピニングエルボーでぐらつかせ跳び膝蹴りでKO勝ち。
2018年2月16日、Bellator 216のウェルター級ワールドグランプリの1回戦でマイケル・ペイジと対戦し、両者共に消極的な試合となり0-3の判定負け。
2021年4月16日、Bellator 257でウェルター級ランキング8位のサバ・ホマシと対戦。1R序盤に右フックでダウンを奪われパウンドでTKO寸前まで追い詰められるも、2Rに左ミドルキックをキャッチし左フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。
2022年5月13日、引退試合となったBellator 281でウェンデル・ジャコモと対戦し、右フックで2RKO勝ちTwitter reacts to Paul Daley's incredible knockout in retirement fight at Bellator 281 MMA Junkie 2022年5月13日。
戦績
総合格闘技
キックボクシング
獲得タイトル
- 第4代Cage Rage英国ウェルター級王座(2006年)
- FX3ウェルター級王座(2007年)
- 第2代Cage Rage世界ウェルター級王座(2007年)
- KOTRムエタイ世界ウェルター級王座(2008年)
- Contender Promotions世界ウェルター級王座(2014年)
表彰
- UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)
- UFC ニューカマー・オブ・ザ・イヤー(2009年)
- Strikeforce ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2010年)
- SHERDOG ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2010年)
- SHERDOG ラウンド・オブ・ザ・イヤー(2011年)
関連項目
- 男子総合格闘家一覧
- 男子キックボクサー一覧
- Cage Rage王者一覧
- UFC選手一覧
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/18 21:50 UTC (変更履歴)
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