国際市場での作品展開目指す製作会社「YUME Entertainment」設立 長編映画第1弾も決定
2025年12月8日 19:00

ガス・バン・サント監督最新作「Dead Man’s Wire(原題)」や、ケイト・ブランシェット主演作「Alpha Gang(原題)」などを手がけたアンドレア・バッコーと、テレビドラマ「Pure Soul 君が僕を忘れても」「闇金ウシジマくん」、映画「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」などをプロデュースしてきた木村元子が、映画やテレビの開発・製作およびファイナンスを行う新会社「YUME Entertainment(由夢)」を設立。第1弾となる作品が、脚本家の藤原ゆみ子による長編映画「The Red Room」に決定した。
バッコーは、Sugar Rush Picturesの代表として活躍しながら、ジョーダン・クレア・ロビンスとともに、開発・ファイナンス会社Raised by Wolvesを運営。「Dead Man’s Wire(原題)」「Alpha Gang(原題)」「ロングレッグス」「The Technique(原題)」などをプロデュース。木村元子は映画・テレビ・舞台分野で幅広く作品を手がけ、6年前のロサンゼルス移住以降は国際共同製作にも積極的に取り組む。最近では、テレビシリーズ「HAWAII FIVE-0」「LOST」で知られる俳優ダニエル・デイ・キムと組む「This is Always(原題)」や、吉開かんじ原作の漫画「リセット・ゲーム」の実写化企画などをプロデュースしている。
YUME Entertainment は、日米双方の強固なネットワークを活かし、国境を越えて共鳴する物語の創出を目指す。新たな才能の発掘・育成にも力を入れ、国際市場での積極的な作品展開を図る。社名の「YUME(由夢)」には、「夢から生まれる」という意味が込められており、ビジョンと挑戦心を原動力とする創造性を象徴しているという。現在、アメリカ第3位のコミック出版社であり、「Umbrella Academy」などを手がけるダークホースコミックスとの次回作も準備中だ。
藤原は、2021年に「The Fire Outside」がブラックリスト(製作前の優秀脚本リスト)に選出された新進気鋭のクリエイターだ。「The Red Room」は、かつて日本のインターネット文化を震撼させた都市伝説「赤い部屋」を題材にしたサイコスリラーで、本作の北米での権利はCAA Media Financeが管理する。
バッコーと木村のコメントは以下の通り。
YUMEは、夢や直感、そして恐れを知らない創造力を、世界水準の製作体制と融合させる場所です。日米双方の基盤を強みに、革新的な物語づくりに挑むクリエイターを支援したいと考えています。
国際的に活動する日本人プロデューサーとして、アジアとハリウッドをつなぐ新しい“声”の受け皿をYUMEにしたい。第1作目となる「The Red Room」は、その理念を体現する象徴的な作品になると確信しています。
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