血の涙を流す花嫁…「ミッドサマー」に続く救いなきフォークホラー「フレワカ」2月6日公開
2025年12月4日 11:00

アイルランドの新進気鋭の女性監督による、救いなきフォークホラー「FRÉWAKA(原題)」が、「FRÉWAKA フレワカ」の邦題で、2026年2月6日から公開される。このほどポスタービジュアル、特報が公開された。
地中で絡み合う太い根のように、決して断ち切れない“女性たちの痛み”を描く、アイルランド発のホラー。どこか神秘的な響きを持つそのタイトルは、現地の言葉<fréamhacha(フレーヴァハ)=根>に由来し、アイルランド語を使用して紡がれる初のホラー作品となっている。
婚礼の夜、花嫁は忽然と姿を消した――。その半世紀後、アイルランドの人里離れた村に住む老婆の介護のため訪れた看護師のシューは、閉ざされた村に漂う“何か”の気配を感じ始める。「ヤツらに気をつけなさい」と怯える老婆、どこからともなく聞こえてくる歌声、蹄鉄に囲まれた赤い扉、藁の被り物をした人々と謎の祝祭、そして掘り起こされていくこの地に伝わる古い記憶。徐々にシューは見えない“恐怖”に吞み込まれていく。
自身もアイルランドにルーツを持つ女性作家アシュリン・クラークが、緑豊かな美しい大地の上で受け継がれてきた民間伝承、ケルト神話に宿る“土着の祈り”と“呪い”を見事に現代的解釈で甦らせた本作は、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家スコア96%(2025年12月1日時点)の高評価を獲得しているほか、世界3大ファンタスティック映画祭のひとつ、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭や第77回ロカルノ国際映画祭など各国の名だたる映画祭でも上映された。
特報映像は、不穏なサウンドが耳に残る民族音楽が流れ、こちらを振り返る主人公シューの怯えた表情から始まり、仮面をつけた少年の手持ち太鼓を号令にストローボーイたちがじりじりと迫ってくるストレスフルなものとなっている。また、何かを言いたげな目でこちらを見る老婆、顔がつぶされた花嫁らしき写真、幾度となく開く扉、瞳に映る赤い十字架、そして背後からにじり寄る袋をかぶった何者か…。不穏な空気に包まれる中、見えない“何か”がシューを追い詰めていく。アイルランドの美しい土地で古代より紡がれる土着儀式と共に受け継がれてきた恐怖の物語に期待が高まる。
「FRÉWAKA フレワカ」は、2026年2月6日から、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。
(C)Fréwaka Films & Screen Market Research T/A Wildcard 2024. All rights reserved.
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