ユートピアか?ディストピアか?性愛のない結婚生活を描く「消滅世界」新ポスタービジュアル5点
2025年11月27日 13:00

蒔田彩珠主演で、芥川賞作家・村田沙耶香氏の小説を初めて実写映画化する「消滅世界」。作品の多層的な世界観を可視化する新ポスタービジュアル5点が公開された。
原作は、今春、英語版が刊行され、米ニューヨーカー誌でも映画化が報じられるなど、世界的な注目を浴びる同名長編小説。超少子化の先――「性」が消えゆく世界で激動する「恋愛」「結婚」「家族」の在り方に翻ろうされる若者たちを描き出す。映画化にあたり、国内外のアーティストのライブやミュージックビデオ、CM、ショートフィルム、大河ドラマのドキュメンタリーなど多岐にわたるフィールドで活躍する映像ディレクター・川村誠が、初監督・初脚本を手がけた。
(C)2025「消滅世界」製作委員会本作は、結婚生活に性愛が入ることを禁じられた世界で、愛し合った夫婦から生まれた少女が、自分の周りにある“普通”と自分から湧き出る欲情に向き合っていく物語。舞台は、人工授精で子どもを産むことが定着した近未来の日本。夫婦間の性行為はタブーとされ、恋や性愛の対象は“家庭の外”の恋人か、二次元キャラが常識になっており、“両親が愛し合った末”に生まれた子は異常とされる世界だった。主人公・雨音(蒔田)は、「お前、人工授精じゃないの? 気持ち悪い」と学校でいじめられ、母親・雫(霧島れいか)に嫌悪を抱いていた。
雨音の性愛の対象は、二次元キャラのラピス。雨音は、自分がラピスに恋をしていると実感するとき、「自分は母とは違うのだ、周囲と同じく正常だ」と、喜びを感じていた。やがて、ラピスを同じく愛する同級生・水内(結木滉星)と特異な性関係をもつようになる雨音は、水内との身体のつながりに心が満たされていく。
(C)2025「消滅世界」製作委員会このほど公開された5点のポスターは、「恋愛」「結婚」「家族」「性」「近未来」「正しさ」、そして「楽園(ユートピア)」と「反理想郷(ディストピア)」と、既存の1点のポスターでは収まりきれない作品の世界観を象徴するもの。性愛のない結婚生活を送る雨音と朔が服を着たままバスタブに身を沈めるビジュアルでは〈恋愛/結婚/家族〉が打ち消され、雨音が恋する“ラピス”のフィギュアを手に眠るビジュアルには〈性が消えた楽園〉、エデンの子どもたちが集う公園のビジュアルには、雨音の脳内でリフレインされる〈正しさという聞こえない音楽が私達の頭上で響いている〉、エデンの真っ白な公園で黒装束の二人が謎の白い粉を撒くミステリアスなビジュアルには〈私達はこの世界を食すべきた〉、そして“ラピス”を共に愛する水内(結木滉星)との密かな約束を交わすビジュアルには〈まだ見ぬほんの少し先の世界〉と、それぞれ本作のテーマ性に迫る鮮烈なキャッチコピーが付けられている。
「消滅世界」は11月28日に公開。
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