シアーシャ・ローナンが、アルコール依存症からの再出発を目指す生物学者に 「おくびょう鳥が歌うほうへ」日本版予告編
2025年11月13日 12:00

シアーシャ・ローナンが主演とプロデュースを務め、「システム・クラッシャー」で第69回ベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞したノラ・フィングシャイト監督とタッグを組む「おくびょう鳥が歌うほうへ」から、若手俳優・小川あん(「天国はまだ遠い」「彼方のうた」)がナレーションを担当する日本版予告編がお披露目。「いくつもの色で、私は私になっていく。」というキャッチコピーの通り、心の移ろいや環境の変化を表すローナンの演技と髪色の七変化が印象的だ。
原作は、イギリスで2016年に出版されると多くの読者の共感を呼び、瞬く間に一大ベストセラーとなったエイミー・リプトロットによるノンフィクション回想録「THE OUTRUN」。スコットランド・オークニー諸島の厳しくも美しい自然を舞台に、著者自身の「再生の旅」を描いた本作は、PEN/アッカリー賞やウェインライト賞など複数の文学賞を受賞し、各紙誌の年間ベストブックにも選出され、高い評価を受けた。
ロンドンの大学院で生物学を学んでいた29歳のロナ(ローナン)は、自由と刺激を求め、大都会の夜の世界へと傾倒。やがてその自由は制御を失い、アルコールへの依存に変わり、人間関係を壊し、心身をも蝕む日々を過ごすように。恋人との別離、暴力的な体験、入院など、人生が限界を迎えた末に、彼女は依存症の治療施設に入所し、90日間のリハビリプログラムを経て、断酒生活を開始する。
彼女が向かったのは、故郷のオークニー諸島。野鳥保護団体で勤務し、朝晩の決まった時間にフィールドワークへ出て、稀少種であるウズラクイナの鳴き声を聞き取るという地道な作業に従事することに。誰とも会話を交わさない孤独な時間のなかで、彼女は少しずつ自らの内面と対話を重ね、自然と向き合いながら静かな再出発を図る。
日本版予告編は、泥酔したロナがクラブで問題を起こすシーンから始まる。幾度となく繰り返されるトラブルに耐えられなくなったパートナーから別れを告げられ、真剣に依存症を克服しようとするロナ。彼女が選んだのは、都会の生活から離れ、ウズラクイナ(おくびょう鳥)の声を探す調査に参加することだった。オークニー諸島の美しい情景が広がり、荒海の潮騒しか聞こえない環境のなか、ロナは自分と向き合い、一歩を踏み出そうとする。
日本版予告編のナレーションを担当する小川あん予告編のナレーションを担当した小川は、「スコットランドの自然――海、風、命の脈動。それらの野性が、ロナの内なるエネルギーと響き合い、心の風景として荒ぶれていた。制御できないものと共に生きる彼女の姿が、深く胸を打つ。シアーシャ・ローナンの持つ神秘的なエネルギーに沿えるように、ナレーションさせていただきました。脆い中の美しさと強さが際立っていたら嬉しいです」と、コメントを寄せた。繊細で透明感がありながら、どこか芯のあるナレーションは、ローナンとも重なる印象を与える。
冒頭で流れる主題歌は、UKロックシーンでカリスマ的な人気をもつ「ザ・ザ(THE THE)が1983年に発表したファーストアルバム「魂の彫刻」(原題:Soul Mining)からシングルカットもされた「This is the Day」。「今日がその日さ。君の人生はきっと変わる」(This is the day. Your life will surely change.)という歌詞もあり、物語に寄り添う内容となっている。
「おくびょう鳥が歌うほうへ」は、2026年1月9日から東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開。
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